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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

「売り絵」は描かない - 2008.12.10(ポケットの窓から)







はる 2731

 さていよいよ個展まで押し詰まって参りました。もうほとんど準備は整っているのですが、それはそれ、やっぱり迫ってくると緊張するのだな。しかし、まぁ楽しみという面も大きくてね。ちょうど多くの国画の作家が展覧会を開催しているシーズンなので、それもまた楽しい。



 「売り絵」は描かないということをいう作家がいる。言葉使いがわるいのか「売り絵」という響きの中には「中味のない絵」というニュアンスがある。総じて小品を「売り絵」と捕らえる人もいるなぁ、難しい所だけれど、絵を売らなくても生活できるならそれでもいいかなとは思うけれどね。



 小品の場合ある意味人手に渡る事を前提に描いているところもある。だからと言って媚びているつもりもないのだけれどね。自分の好きな絵を描きながら、尚且つ人様にも好ましく想ってもらうとありがたい、それぐらいだろうか。ちょっと歯切れが悪い。



 自分も少しばかり教える事で糊口をしのいでいるところがあるから言えるのだけれど、本当は教える事で収入を得ては大事なことが逃げてしまうように思う。この大事なことというのが難しいのだけれど、ある種の感覚なんだけれどね、人が何を欲しているか?度が過ぎると媚びへつらいになって、まぁ要するに「売り絵」になってしまうのだけれどね。



 芸能というのは大衆のものだと思うんだな、大衆の欲しているものに対するアンテナが必要だと思う。通俗性というのかもしれんけれどね。保護したり、援助されたりするものはやがては力を失って消えていってしまうだろう。



 芸能と芸術は違うというかもしれん。でもなぁどんなに高尚な芸事でも多くの人から支持されないものは力にはならないし、自己満足で終ってしまうだろう。絵描きは絵でしのいで行かねば一人前にはならんのじゃないかな。ただ限度があってね、売る事ばかり考えた絵は、またつまらない。作家の人となりが出たものでなければ面白くない。 なんかこれも歯切れが悪いな。







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