
闘病記8・復活
はる 1393
昨日は東京にでたついでにあるコンクール展を観てきた。
コンクールも一時は大流行で、色んな企業がスポンサーになって冠のついたコンクールもたくさんあった。バブルの頃は地方の自治体もポンと大金を出してスポンサーになることもあったりして、各種の文学賞なんかもこの時頃にできたものじゃないだろうか。
ところが流行というのは、潮時があって、バブルが終わる頃にはほとんどのコンクールも消えてしまった。その頃から今でも残っているコンクールは数えるくらいしかない。
中でも具象絵画の登竜門とまでいわれた安井賞が終わってしまったのは、何とも寂しい限りだ。どうあれ、例え賞金がなくなったとしても続けるべきだったと思う。こういったその世界を代表するような賞がなくなってしまうと、その分野そのものが消えてしまったようになる。
イタリアのベネチアのビエンナーレは現代美術の祭典として定着している。驚いたことにもう百年以上の歴史があるわけだから、美術というのか、芸術に対しての認識そのものが我々とは大きく違うと思うな。まず「生活」があって「余暇としての芸術」があるという考え方と、何よりも「生きる喜び」があっての「人生」だという違いかな。
そのコンクールの話をしようと思ったけれど、また明日だな。ではでは。