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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

個展五日目 - 2007.11.22(ポケットの窓から)
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写メ

はる 2351
 個展五日目

 「誘惑」というタイトルの作品がある。三人の人物が描かれている20号の絵だ。

 簡単に解説すると、一人の人物は薄物の腰布を巻いただけの若い女。少し恥じらいながら、一人のおばさんに支えられながら立っている。

 もう一人の人物は明らかにその光景を拒絶したように顔をそむけて、あらぬ方向を見ている。

 私はこれらを描こうと思って描いてはいない。いたずらに絵の具を乗せているあいだに自然に出てきた形だ。しかし、私に全くない形というのはでて来ないわけで、そこがこの絵の描き方の面白いところで、また怖いところでもある。

 私の心の中で「裸の女の人」を登場させたいという気持がどこかにあったと思う。何故なら、このところ裸婦のクロッキーを何回も手がけているし、そろそろ服を着た人物にも飽きてきたというのがある。

 で、私が描く世界で裸婦を登場させても違和感がないシーンというのは、例の「マグダラのマリア」の有名な場面だな。「この中で罪を犯したことのない人だけ石を投げなさい」と言われてだれも投げることが出来なかったというところ。

 だれもみな欲のない人などいないわけだ。欲を否定することは生きるということも否定することになる。生きることは罪を犯すことでもある。

 そんなことを考えながらこの絵を創った。

 この絵を観て「マグダラのマリア」ですねと言った人が何人かいる。

 ここのところが面白いのだけれど、観る人が「マグダラのマリア」の逸話を知らなければこの話は出てこないわけで、観る人のこれまでの人生観が出てくる。単に裸婦と見てもらってもまったくかまわないのだけれどね。



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