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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

動画 綿布の水張り。 - 2021.10.30(you tube)

はる 7483
 明日は大事な選挙だ。誰かに教わった訳ではない。いつの間にかこんなスタイルになった。興味のない人には退屈なヴィデオです。

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榎並和春個展 11月20(土)~11月28(日)  甲府・ハーパーズ・ミル 400-0808 甲府市東光寺町1346 - 2021.10.29(作品)

はる 7482
 2021「相棒」F0部分 ⓔ混成技法
今回の個展で発表予定
107回榎並和春個展
ブリコラージュ(自作自足)的生活のすすめ
 11月20(土)~11月28(日) 
甲府・ハーパーズ・ミル
400-0808 甲府市東光寺町1346
055-233-3157
・・・
 「ことば」を作ってはいけないのだろうか。あんまり言葉を作ったということは聞かないな。言葉は人に伝わらなくては意味がない訳だから、自分だけに通用するような言葉には意味はない。
ブリコラージュという言葉を日本語で置き換えると「器用仕事」というらしい。「器用仕事」と普通に聞けば手先の器用な人が丹精に作りこんだ職人仕事とイメージする。まったく意味が違う。
 もうすでに何回かここでも書いたが、元々は(ありあわせの道具材料を用いて自分の手でものを作る)という美術用語から派生したものだ。専門的な知識や材料や道具を使うのでなく、今あるものを使って工夫して生活する、ちょうどコロナ禍で自宅で生活することが多くなった今にちょうどフィットするのではないかと思った。
 自作自足と書いて、専門家じゃないので不揃いで不格好だけど自分で工夫して作って楽しむ。そんな生活のスタイルを想像できればしめたものだ。
 自作自足は自作自演と自給自足を合わせた造語です。


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若い人に任せるべきだ。今回の選挙はもうタイムリミットだな。 - 2021.10.26(ブログ)
はる 7479
  とても不思議に思うのは、基本的に日本人は真面目で勤勉によく働く。働き過ぎるくらいに、体を壊してまでも働く。言われたことはかなり忠実に、約束は守るし、時間厳守で誠実でもある。まぁよく言われるように難点は言われたことはよくやるけれど、考えて行動しないとは言われるけれど、それでも世界中から見れば日本はかなり優秀な仕事人といえるのではないだろうか。
 それにもかかわらず、これだけ世界中から何から何まで遅れをとってしまったのは、政府のここ20年の政策の失敗以外ないだろう。舵取りを間違った。間違ってもすぐには舵が切れないこの国の体質だ。普通の国民から搾取できるだけ搾取して、自分たちの身内だけ手厚くすれば全体として貧しくなるのは当たり前だ。これだけ好き放題やられて、なぜ黙っている。特に教育や科学や芸術は深刻だ。すぐには結果が出ない分野だからな。実学だけ儲ける事だけをやり続ければやがてはすべてが枯渇する。少なくとも責任をとってすぐに辞めるべきだ。会社なら全財産差し押さえで放り出されても文句は言えない。
 今の老人クラブには降りてもらうしかない。若い人に任せるべきだ。今回の選挙はもうタイムリミットだな。



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老いたるものは去るべきだ。若い人に任せよう。 - 2021.10.24(ポケットの窓から)


はる 7477
 86年に派遣法が出来た時に、うたい文句は「これからは働きたい時に働いて学びたい時に学ぶなど、各自の能力に応じてスキルアップできる」「中途採用のハンディも無くなる」などといいことずくめの説明をしていた。当時私はすでにフリーランスで生きていたのでその働く側にとってまことに不都合な、雇う側にとっては都合の良い理屈がよく見えていた。フリーで生きるにはそれなりの覚悟が必要だ。30年かけて日本は腐った。政府の明らかな失政だ。
 いってみれば今までの滅私奉公型の日本的な仕事の在り方の終わりだった。なにも説明されずに荒野に放り出されたようなもので、いずれは収入が生活に追い付かず社会が疲弊してゆくだろうと思っていた。日本の奉公型の会社形態にもいいところがあって、能力のない者でもそれなりの仕事を与えられて生活できるというところがあった。まぁ共助というわけだな。出来るものが出来ないものを援助していたわけだ。会社そのものが一つの共同体として機能していたわけだな。
 まぁもう昔の形態には戻れないのだろうけれど、そうであるなら社会保障のようなものをもっと充実させる必要があるだろうな。例えば住宅ローンを政府が援助するとか、教育費を無償にするとか医療や公共費用をもっと安くするとか、今のままでは若い人たちが自滅するしかない。大きな企業だけ、利権がらみだけというようなやり方では、今はウハウハ言っているかもしれないが、やがては社会全体が膿んでくる来て崩れて行くだろう。
 老いたるものは去るべきだ。若い人に任せよう。


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はる 7476 スマホから更新すると反映されない。 - 2021.10.23(ポケットの窓から)


はる 7476
 パソコンが無事戻ってきました。といってもHDや電子関係のトラブルではなく、明らかに物理的な機械音の異常だったので交換すれば済むと思っていました。今回は補償期間内だったので無料でした。外国製の方がはるかに安くて性能もそん色ないように思えたのだが、あえて国産メーカーを選んだ。こんなことがあるとメイドインジャパンも信頼が無くなるなと悲しくなる。
 何から何まで日本は劣化しているように思う。日本型システムそのものがもう時代遅れで取り返しがつかないのだろう。にもかかわらず上の方の頭は古い固定観念にとらわれて身内の者だけを優遇するような馬鹿なことをやっている。日本丸はもう沈みかけているのに利権争いして場合か。
 老いも若きも危機意識がなさすぎる。
 変えるのは、今しかないのだ!

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2019「散歩道」F8 部分 混成技法 勤めが続けられない人間が表現者になるのではなかろうか - 2021.10.22(作品)

はる 7475
 2019「散歩道」F8 部分 混成技法
本人蔵
・・・・・・・
 もう一か月もするとクリスマスシーズンになる。このところ急激に寒くなって今日などはストーブが欲しいくらになった。何だかこの寒さが懐かしい。
 二十歳ぐらいの時にやりたかった仕事は喫茶店だった。ジャズ喫茶の親父(といっても今から考えるかなり若造だったな)は世を捨てた隠者のようでカッコよく思えた。出来るなら楽してカッコよく生きて行きたかった。でもまぁほとんどが2,3年で閉店したから見ているほど楽な商売ではなかったのだろう。
 屋台をやろうかとも考えた。ラーメン屋ではなくてね、サンドイッチなど簡単な軽食だしてコーヒーを飲ませるちょっとおしゃれな移動式のカフェなど受けるかなと考えた。当時チリ紙交換や乾燥屋が歌になったりしてたからな。軽トラ一台あれば一国一城の主になれると考えた。
 結局はどれもこれも現実しなかったけれど、共通するのは就職しない食って行くということだな。働くことは嫌いではないのだけれど、働かされるのが死ぬほど嫌なんだな。憂鬱な虫がでてくる。
 よく言うのだけれど、それでも我慢できて勤めることが出来るならばそうすればいいと思うな。勤めが続けられない人間が、何かしら物を造ったり、考えたりしてするような表現者になるのではなかろうか。これで何とか食べて行こうなどと思って始めたわけではない。



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ノマドの夫婦 F6 部分 ブリコラージュ的生活(自作自足)のすすめ エッセイ - 2021.10.20(作品)

はる 7472
 2021「ノマドの夫婦」F6 部分 混成技法
本人蔵
・・・・・・・・
山梨新報11月原稿
ブリコラージュ的生活(自作自足)のすすめ
 ブリコラージュとは耳慣れない言葉だ。元々は(ありあわせの道具材料を用いて自分の手でものを作る)という意味の美術用語です。今なぜブリコラージュ的生活なのかということを少し考えてみたい。
 元々は美術用語ということで、一番手っ取り早いのは自分の表現のスタイルから話をすすめるのが分かりやすい気がする。私の絵画表現スタイルは水彩画とか油彩画とか日本画というジャンルに入るものではない。普通絵を描こうとすると画材店に走って油彩画ならキャンバスと油絵の具を用意するところから始める。私の方法はそんな方法をとらない。適当なパネルに綿のシーツを貼り付けるところから始まる。麻布を貼りこんだりダンボールを貼りこんだりして下地を作る。そしてもちろん既成の絵の具も使用するけれど、日本画の顔料から塗料や壁土や砥の粉、墨など使えるものは何でも画材として使用する混成技法という表現方法とる。
 ここ何十年も世界は一つのスタイルで進んできたように思う。それは経済を優先させるという考え方だな。古いものを修理して何年も使いまわして行くよりも、それに似た物を安価に多量に作って消費して行く、そうやって何もかもゴミにして捨てて経済を回して行く。グローバル化というのは同一規格で多量に物を造るには適した考え方だ。その結果、山の樹は切られ、海はプラスチックのゴミで埋まり、空気は汚染されて温暖化は加速化された。
 人生って何だろうと考える。いい人生とは、いい学校を出て、いい会社に就職して、いい家庭を持って、いい家に住んで、いい老後を迎える事なのか。まぁそれも一つの安楽な人生設計かもしれません。が、もうすでに決まった既成のコースをただ言われたまま素通りすることに何の意味があるのかと私は思います。
 人生の醍醐味は自分で考えて工夫して生きて行くことにあると思う。寄り道、道草、迷い道、色んな場面で悩んで考えて選んで失敗して、挫折してそれでも自分で考えて生きて行くことが面白いのです。格好悪くて、不ぞろいで、有りあわせで、それでも自分なりに考えて、自作自演の人生が楽しければいいじゃないのというのがブリコラージュ的生き方だと思うのです。
・・・・・・・・・・
今年も11月20日から28日まで甲府のハーパーズ・ミルで個展を開催します。今回のテーマは「ブリコラージュ的生活のすすめ」としました。


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夢を諦めた仲間たち - 2021.10.19(you tube)

はる 7471
 これはよくわかるな。身につまされる。

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2021/10/17裸婦クロッキー - 2021.10.17(裸婦クロッキー)
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はる 7469

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男と女 - 2021.10.15(ポケットの窓から)


はる 7467
 2021「男と女」F6部分 混成技法
本人蔵
・・・・・・
 今日は地元の美術団体の委員会があって朝から出かける。団体展はどこも平均年齢がとんでもなく高くなって、私のような人間も若手あつかいになるから驚きだ。公募規定の話し合いでミクストメディアについて議論になる。本来ミクストメディアの意味はミックスされたメディア(媒体)というような意味で、例えばビデオと音楽を一緒にしたような現代美術領域のことで、単に私のような異なった成分の画材を貼り付けたようなものは平面作品の領域であってミクストメディアとは言えない。故に新しい混成技法という造語を作ったわけだ。と言いたかったのだが上手く伝えることが出来なかった。しゃべるのは書くより難しい。


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ノマドの家族 - 2021.10.14(ポケットの窓から)


はる 7466
 2021「ノマドの家族」F130 部分
途中
・・・・・
 ノマドランドを観る前から描いていた作品。ちょうど私の今の気持ちとリンクした。ノマドとは定住しない生き方をする人たちのことをいう。ノマドランドのところでも書いたけれど、人の幸せとは新しくモノを買う事、そして色んな便利なものに囲まれて生活することと勘違いしていたけれど、豊かなものに囲まれて浴びるほど贅沢することはじつはそんなに幸せな事ではない。本当はそんなものにとらわれない自由が一番欲しかったんだ気付く。
・・・・・・・・・・
 背丈以上の大きな絵も掌に入る小さな絵も同じように描きたいといつも思う。ところがどうしても大きな絵は全体が描けない。見えない。同じ理の中で観る事ができにくい。えいやっと壊した時が一番いい。だからいつも壊したくなる衝動を抑えながら描くことになる。細かくつめて描きこんで仕上げて行くタイプではない。完成の状態が見えている訳ではない。
 人はのべつ幕無しにものを考えている。考えることを止める方が難しい。ただし系統だって論理的に考えている訳ではない。うたかたのように、浮かんでは消えている。それを繋ぎとめておくためには何かしらメモしたり絵にしたり文章にしたりしなければはっきりと気付くことにはならない。表現するとはそういう事じゃないかな。

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はる 7465  パソコンを修理に出した。私が出来ることには限界がある。 - 2021.10.13(ブログ)
はる 7465
 パソコンを修理に出した。私が出来ることには限界がある。ファンの音が異常に大きくなって、もう今にも飛び上がるのではないかと思う程高速回転する。明らかに異常なのだ。今こうして昔のセブンを引っぱりだして記事を書いているのだが、静かでいい。これで普通だろう。無事帰ってくるのだろうか。不安。
・・・・・・・・
 ノーベル賞の真鍋さんの話で他の人と協調して生きて行く能力がないから日本では生きて行けないというのがけっこう衝撃的で色んなところで取だたされている。確かに日本では他人に迷惑をかけないというのが、第一に求められる教育だわな。我慢する、目立たない、皆と同じというのが大事だと教えられるものな。今更それが違うのじゃないのと言われても困ってしまう。いい学校いい会社に入るために受験勉強して就活してやっと勝ち取った一生安泰コースだもの、簡単には諦めきれない。それは違うと言われても今更困るよな。今でもそのままだもの。
 

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パソコンを修理に出した。 - 2021.10.12(ポケットの窓から)


はる 7464
 パソコンを修理に出した。今はセブンで更新している。ここしばらくは更新が滞るかもしれません。あしからず。
 メールは生きていますが、古いパソコンなので大きな容量の物は送れません。あしからず。

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 2014「音を観る」F130 長い旅もそろそろ終わりが見えてきた。 - 2021.10.11(作品)

はる 7463
 2014「音を観る」F130 ⓔ混成技法
本人蔵
・・・
 長い旅もそろそろ終わりが見えてきた。といっても行きつく先は何も見えない。
 パソコンの調子がいまいちだな。

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2007「おおいなるもの」F130  人はものを考える動物だ。 - 2021.10.09(作品)

はる 7461
2007「おおいなるもの」F130 ⓔ混成技法
山梨英和大学蔵
 かたちがかなり自由になってきた。壊れてきたともいう。
・・・・・
人はものを考える動物だ。サルや犬も考えているかもしれないが、彼らには今・ここしかない。人はここにないものを想像することができる唯一の動物だ。過去があって今がありそして未来を考える。たぶん言葉という道具でもって考える。想像する余地のないものはあんがいつまらない。
 ものを考えるといっても、学校の課題のようにこれこれを考察して1500文字で報告しろなどという事ではない。ほとんど瞬時に浮かんでは消えてゆくうたかたのように、とめどもなく人はものを考えている。それをつなぎとめて置くためにはメモするなり文章にしたり絵にしたりするしかない。それが一番手っ取り早い。
 もうわかっていることをどうして描こうとするのか。説明できない分からないものが突然どこからとなくやってくる。とてつもなく大きなものだ。恐ろしくなる。分かっていると思っている自分は半分もない。だからおもしろい。
 私の表現はそうやって作って行く。何もないところに一つの点を打つ。打ったことで世界が一変する。閉じられた空間の維持のために一斉に点なり線なり色なりを欲してくる。それがやがて大きな理の中で存在するものに見えてくる。
 

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1992頃 家を自分で改装 ブリコラージュ的生活の原点 - 2021.10.08(写真)
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はる 7460
少し前に戻って1992年頃ボロボロの中古の家を購入。ほとんどの壁を取り払い、畳を全てフローリングにする。まだリノベーションなどという言葉はなかった。解体から設計、施工、大工、塗装まで楽しみながら一人でやる。リメイクするだけなら誰の許可も要らない。分からなければ知りようがない、全て自己責任です。 ブリコラージュ的生活の原点ですな。
 自分の棲家を作る。こんな楽しいことを人に任せるなんてもったいない。家を財産だと思うから間違える。屋根と壁さえあればどう住んでもいいわけだ。どうして誰もがそうしないのか不思議に思う。皆がそれに気づけば困る人がいるわけだ。
田舎は何処でも空き家だらけだ。上手くすれば手ごろな価格で中古住宅なら貧乏絵描きでも購入できる可能性がある。ただし普通の条件なら不動産に掘り出し物なしです。どこまで条件を下げられるか、広さなのか、便利さなのか、駐車スペースがあるか、公共施設へのアクセスなのか、日当たり、何を優先するかですね。
 安いと言えど自宅の購入は一世一代の大きな買い物にはちがいない。キャッシュで払えるならそれが一番ですが、ほとんど場合ローンを組むことになる。ここで無理するとローンのために生き方を変えることになるので要注意。それでは本末転倒。無理のない家賃くらいのローンを組むことだな。フリーターは大手の銀行ではローンは組めない。信用組合か信用金庫あたりが無難です。年収の5倍が目安なので、確定申告のときは頭に置いておいた方がいいでしょう。

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2000「いのりのかたち」S100 今手に入る材料で絵を描く(ブリコラージュ)的なスタイルになった。 - 2021.10.07(作品)

はる 7459
 2000「いのりのかたち」S100 ⓔ混成技法
山梨英和大学蔵
何度かアップしました。
・・・・・・・・
 厚いマチエールでかなりの重量です。タピエスとかデュビュッフェなどの壁派・アンフォルメルといわれる人たちの影響を受けています。アール・ブリュット(美術教育を受けていない美術)とかアジアやアフリカの西欧の美術の概念から外れた造形に面白みを感じていた。絵画という範疇から離れてオブジェとか工作に近づいていく。画材は画材店で調達するよりホームセンターや塗装屋さんで買ってくることがおおくなった。今手に入る材料で絵を描く(ブリコラージュ)的なスタイルになった。
・・・・・
2000年の話
 いつもの年は年に一回非常勤講師の更新のための簡単な健康診断を受けるだけで、詳しい人間ドックは受診しなかった。この年たまたまカミさんが人間ドックを申し込んでいて、面倒だなと思いながら受けた。
 胃潰瘍は持病みたいなもので毎年春と秋ごろはしくしくと痛んでいた。胃カメラを飲んだ時に検診医が驚いて「これは痛かったでしょう」「生検取って置きます」ということで何も考えないでお願いしておいた。
 一週間ほど経って電話がかかってきて、明日午後来てくださいといわれる。それでも胃潰瘍がありますね、注意してくださいぐらいだと思っていた。早く終わって仕事のつづきをしたいなぁなどと何も考えていなかった。
 名前を呼ばれてまず「胃元発の悪性リンパ腫です」と唐突に言われる。後はほとんど何を言われたのか覚えていない。カミさんに電話してこんなこと言われたぞ。血液のガンだって。。。涙がぽとりと落ちた。
 ガンを宣告されると最初は急激に落ち込みます。鬱になります。そのあとやたらと腹が立ちます。何故私なんだ。何か悪いことした?周囲に当たり散らします。その後やや落ち着いて、どうやって対処しようか、家族と戦ってゆく覚悟が出来てきます。まぁだいたいこんな風に進んでゆきます。告知は悪いことではないように思いますね。まぁ年寄りや体力のない精神的に特別に弱い人は別にして、お互いに信頼できる関係ならば協力して頑張れる気がするな。個人差がありますからこれが正しいというのではありませんがね。
 結局は早期の発見で胃を全摘して、他に転移がないことを確認して治療はそれで終了しました。あれから21年経った。痩せてはいますが、健康で絵を続けているわけだから良かったというべきかな。
 この絵は国展に出品するため手術の前の日に仕上がって取りに来てもらいトラックに乗せて、無事生還できることを祈って送り出したことを覚えている。

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1997「こたえてください」S100 私の分水嶺はこの時だ。 - 2021.10.06(作品)

はる 7458
 1997「こたえてください」S100 混成技法
山梨英和大学蔵
・・・・・・・
 分水嶺というものがある。文字通りある地点からこちら側は北に水が流れ、あちら側は南の海に流れる。私の分水嶺はこの時だ。95年イタリアを中心に一年かけて旅してきた結果アトリエから油彩を追放した。画材としては布や紙、土など身近にあるものを水を媒体として画面に持ち込んだ。もう元にはもどれない。
 ここまで長々と昔話に付き合ってもらいました。結局はここの話をしたくての前振りのような気がします。そう、油彩画を描いていた時のどこか借り物のような、自分の言葉でしゃべっていないような、格好をつけているだけのような、違和感がぬぐいけれなかった。稚拙でもいい、もっと自由にダイレクトに自分の言葉でしゃべりたかった。もっと身を切るような切実な話をしたかった。そうでなければ一生をかけてやる意味がない。命を賭けるとはそういう事ではないか。
 「こたえてください」というタイトルはその姿勢を表している。

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 1993「牧歌」F130 麻布 油彩 源氏絵巻や障壁画のような平面的な空間に閉じ込める - 2021.10.05(作品)

はる 7457
 1993「牧歌」F130 麻布 油彩
山梨英和大学蔵
・・・・
 風景と自画像のダブルイメージを源氏絵巻や障壁画のような平面的な空間に閉じ込めることで全体を一つの理の中に置くということができたように思う。今見ると表現が生々しくて恥ずかしいのですが、それなりに勢いがあって、それが高評価に結びついたのかもしれません。色んなコンクールに出品した頃で、対外的には一番評価の高かった時期です。
 評価とは裏腹に自分自身はこんなことをやりたかった訳ではないと常に思っていた。どこか違う、違和感がある、しっくりこないというのは絵を描き続ける限りあるのかもしれないが、油彩画を描いているかぎりこの違和感はぬぐいけれないのではないか、そもそも日本人である私が何故縁もゆかりもない油彩画を描いているのか。そんな疑問が渦巻いてはちきれんばかりになっていた。




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1986「花束を持つ人」F80 モデルは若い頃のかみさんです。 - 2021.10.04(作品)

はる 7456
 1986「花束を持つ人」F8 麻布 油彩
山梨県蔵
何度かアップしました。
・・・・
 ご覧のように有元利夫に出会って絵が全く変わります。時代の風というのがあるように思います。出てくるべき時に出てくる人が出てきます。多くの人が彼に影響を受けました。さっそうと出てきてさっそうと去って行きました。モデルは若い頃のかみさんです。


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1984「人のいる風景」F80 人物を描かずして何をかいわんや。 - 2021.10.03(作品)

はる 7455
1984「人のいる風景」F80 麻布 油彩
山梨英和大学蔵
・・・・・・
 もう何回かアップしましたので目新しくはないのですが、前回の椅子と電話機を人物に置き換えたものです。静物や風景も好きですが、いずれ人物を描きたいと思っていました。何しろ一番興味があるのが自分を含めた人間ですから、人物を描かずして何をかいわんや。
 期せずして自分の過去を振り返ることになってしまった。FBという表現手段があり、自分の過去の作品がHDにほとんどすべて入っている。画集にするという手もあるのですが、こうやって一つずつ取り上げて振り返りながら思索考察することの方が鑑賞者にとっても面白いのではなかろうか。現代ならではのことでしょう。

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1984「椅子と電話」F80部分 全体を一つの理のなかに置くという今の手法の原点だと思う。 - 2021.10.02(作品)

はる 7454
 1984「椅子と電話」F80部分 麻布 油彩
本人蔵 
・・・・・・
 この間一旦抽象的な作風をはさん再び具象に戻ってきた。抽象的な表現を経たことでフォルムが少し自由になった。キュビズムの手法から学んだものは物を単純に描写するのではなく、一度自分の中に取り込んで再構築するという方法だ。物とそれを取り巻く全体をダブルイメージで再現することに夢中になった。全体を一つの理のなかに置くという今の手法の原点だと思う。
 一人の作家の表現はその作家の生き様と呼応する。またそうでなければ意味がない。生きてきたように死んでゆく。無駄になることはない。


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1981「椅子とテーブル」F80部分 一番装飾的なキュビズムに傾いていたころです。 - 2021.10.01(作品)

はる 7453
 1981「椅子とテーブル」F80部分 キャンバスに油彩
Web未発表
・・・・・・・・・
国画の久保守に影響されていました。一番装飾的なキュビズムに傾いていたころです。国画会といえばキュビズムで当時一世風靡していました。画風はそれ風ですが、そのころはまだ国画に出品していませんでした。初出品は1990年ですからここから10年後の事です。
 作家は個人の活動なので所属団体はほとんど関係がありませんが、大きな作品を描くモチベーションになるのは確かなことだな。出品するなら将来を考えて好きな会を選ぶことだ。個展はほとんどが10号以下の小さな作品が多い、そんな中売ること売れることを考えないで大きな作品を描くことはある意味作家の矜持のように思うな。モチベーションや体力を含めて大きな作品が描けるかぎり続けたい。

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