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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

今日の晩飯 - 2020.07.31(ポケットの窓から)


はる 7032
 タイのごはんでカウマンガイというらしい。鶏の炊き込みご飯でご飯の上にパクチーとか香野菜をのせて食べる。暑い時には結構うまいな。もともとこういうご飯は好きではなかったが、食べているうちに病みつきになった。パクチーなども好物になったから不思議だ。




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2020「王宮の回廊」 F4 最新作 - 2020.07.30(作品)
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はる 7031
 ネガポジのようで面白い。明るい部分を見ると人物が二人いるように見える。反対に暗い部分をみると回廊が見えてくる。

 昨年旅したシチリアパルレモのノルマン王宮の回廊部分を描いた。小さなスケッチがあるが、ほとんど印象で描いたものだ。この旅行はさすがに20年ぶりの海外旅行なので印象に残ったことが多かった。25年前にイタリアに旅した時よりもある意味インパクトがあった。もう再び行けないかもしれないという気持ちもあるかな。

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今日のアトリエ - 2020.07.29(ポケットの窓から)


はる 2030
 韓国映画の「パラサイト」と是枝監督の「真実」をDVDで観た。
パラサイトは昨年のアメリカのアカデミー賞をとったというのですごく騒がれたものだ。一連の韓国の文化行政というのか戦略が功を奏してというのか、KPOPや韓流ドラマなんかでもそうだが、もともとかの国は文化的には優れたものを持っていた。日本の文化も中国や韓国からもらって自分なりのしたものがほとんどなわけだから、認識を新たにしなければならんでしょう。KPOPも元々はジャニーズ真似て始めたものだそうだが、今や完全にあちらの方が上になってしまった。今や世界中で大ヒットしてるものな。
 
 韓流ドラマも最初の頃は「冬のソナタ」みたいな西欧の亜流みたなものだったけれど、日本の大河ドラマのような形で本格的なものも作られるに至ってこれも本家どりで遥かにしのぐようになった。つい最近もカミさんの友人たちが集まって韓流ドラマの話に夢中になっていた。韓国の文化戦略は完全に成功したのではないだろうかね。

 これは悪い事じゃないね。どんなに政府が嫌韓を煽っても民間レベルで女性たちが韓流ドラマやKPOPにはまって韓国好きにしてしまえば戦争なんか起きない。戦略としてというのか、これはとても正しい方法じゃないかね。軍備を積み重ねるより有効を進める方がどれだけ安上がりか。

 肝心の映画の話はまた。



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居間 - 2020.07.28(ポケットの窓から)






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2004「おおいなるもの」F130部分 - 2020.07.27(作品)
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はる 7027
 2004「おおいなるもの」F130(194×162cm)部分 混成技法
第78回国画会展

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旅芸人2015 F130部分 - 2020.07.26(作品)

はる 7026
 壁のように、馬鹿でかくて、一人では持てないほど重たい。ここ十年の作品はまだ本人が持っている。
 旅芸人など法外の人を描くことが多いのは自分の暮らしがどこにも寄食していないからだ。だからそこのところに共感する。
 知り合いのFBのタイムラインに興味深いコメントが書かれていた。こまどり姉妹(流しの演歌歌手、若い人は分からんかな)の話だけれど、普通に考えると彼女たちは歌うことが好きで選んだ人生だとされるわな。ところが好きで選んだとすると少し違う。選択肢があって余裕の趣味、余技のレベルになってしまう。嫌なら止めることができる。そうではなくてあれもダメこれもダメと最後に残ったのが芸を売ることだったというような話が書かれていた。
 今の時代なかなか理解しにくいことだけれど、例えば自分の「好き」を探して仕事にしなさいと簡単にいうでしょう。でも選んでこれが好きと言える人間はほんの少しだと思うな。ほとんどの人が学校を卒業する段階になって訳も分からずみんながやってるからリクルートスーツ着て就活するわけだ。その仕事が一生できるかどうかそんなこと選択の要件には入ってない。
 で就職して何となく働いて、なんとなく人生終わるわけだ。最後まで行けるならまだいい。何割かの人間は適応できなくて出社拒否からホームレスになってゆく。人格まで崩壊する。下手すれば自殺まで追い込まれる。すべて自己責任ということになる。自分で選んだんだからな。
 よくいうことだけど、絵描きになりたいわけじゃなかった。絵を描く職人になりたかったわけでもない。じゃどうするんだ。と聞かれるけれど、絵を描きながら考えながら生きて行きたかったということだろうか。それで生きて行けるなら。
 「月曜日の憂鬱」基本的に鬱の体質がある。誰でも多少あるよね。子供のころからだな。だから登校拒否がよくわかる。学校など無くなればいい、会社などなくなればいい。それなら就職などしなければいい。ということでここまで来てしまった。そんな奴は法外の生き方しかないのだ。多くの選択肢から選んだわけじゃない

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バックの修理仕上がり - 2020.07.25(作品)

はる 7026
 気になるバックの修理。最初は針と糸で縫っていたが、接着剤が意外に強力なのが分かったのでそのまま使うことにした。最初から分かっていればもう少しうまく修理できたと思う。まぁ今回は初めてにしてはよくできた。次回はもっと上手く出来そうに思う。次があればだけれどね。

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今日のアトリエ - 2020.07.24(ポケットの窓から)


はる 7025
 手っ取り早く上り詰めるには、例えば人並外れた技術があるとか、得意なイマジネーションを持っているとか、精神に異常をきたしているとか、ある意味普通でないということが売りになる。しかし、それは一時のことで注目が早ければ早いほど飽きられるのも早いのだ。多くの若い才能のある表現者が食いつくされてそして燃え尽きてしまう。しかし、若い作家にとっては、それは勲章以外なにものでもないのだろう。個人の幸せとか不幸は関係ないのだ。あとは早々に消えるしかない。これだけグローバルになればなるほど地道に苦労してなどというアナログな発想は迷信に過ぎないのかもしれんな。

 画廊のオーナーにそんな話を聞いた時に、私にはそんな才能はないと早々に諦めた。しかし、どうなんだろう。全ての人が芸術作品に特殊なものを求めているのだろうか?確かに見たことがない新しい刺激というのはワクワクするし、もっとすごいものを見たい感動したいという欲はだれしもある。でもそれだけでは、その見世物的な興奮が過ぎると一気に興味がなくなってしまうだろう。私が求めているもの、やりたかったことはそんなことではない。

 ある意味だれでも持っているもの、共通なもの、普遍的なもの、根源的なもの、どこにでも誰にでもあって、気づかないもの、そんなもを見つけたい、探したい、そして表現したい。出来るだけ多くの人に共感してもらって巻き込んでいきたい。



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バッグの修理 - 2020.07.23(ポケットの窓から)


はる 7024
 このバックは元々はカミさんのものだった。それを譲り受けて長年使っている。ということは約40年以上使っていることになる。自慢になるけれどこのバックは世界を一周している。

 ところで、皮のバックも使い続けていると色んな所がダメになる。皮は使えば使うほど味が出ていい感じになると誤解していた。修理せずに放っておくとほぼ使い物にならない只のボロになるのを知っていましたか?当然のことだけれど、皮も劣化する。かなり派手に劣化する。皮のベルトの部分はこすれて色落ちしていた。コロコロになって皮という組織ではなくなる。何だろう、小さなカスの集合体のようになる。

 特に吊り下げる部分というのは物理的に劣化が激しい。何回か皮専用の針と糸を買ってきて修理して使っていたけれど、残念なことにいよいよどうにもならない状態まで劣化してしまった。本格的に修理やさんに持ち込むか、捨てるか究極の選択になってきた。

 ここまで使い込むと愛着はものすごく。捨てることはできない。どうせなら壊れてもいいから自分で修理することにした。町の手芸やさんに出かけて、修理用の皮と針と糸、接着剤などなど。ここからはもう無我夢中に没頭する。面白い。これはもう一つの作品といえるかもしれん。たのしかった。あともう10年は使えるだろう。



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今日のアトリエ - 2020.07.22(ポケットの窓から)


はる 7023
 一番最初に東京で個展をやった画廊のオーナーはこんなことを言っていた。作家と生きてゆくにはコレクターが付かなければ難しい。コレクターはどんな絵を好むかといえばどこにもないような変わったものを望む。必然的にコアな作品を描く作家の方が生きて行きやすいだろう。細かいとこはちがうけれど、大体こんなことを言っていた。

 それを聞いて、私はそんなところを目指していないし、人と違うコアな志向を持った人間ではないので、この世界で生きて行くのは難しいのかなと漠然と思った。

 その時はそう考えていたわけではないが、個人的な好みとか嗜好などどうでもいい、私はもっと普遍的などこにでもあるような根源的なものを描きたいと思っていた。そういう作家は生きづらいのかなぁとこれまた漠然と考えていた。

 今から考えると、満更間違えていなかったのだと、そう思うな。


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今日のアトリエ - 2020.07.21(ポケットの窓から)


はる 7022
 今日は一日学校で過ごした。疲れたので記事はありません。



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2019「素晴らしきかな」 - 2020.07.20(作品)

はる 7021
2019「素晴らしきかな」F0
個人蔵
・・・・・・・
It's a wonderful world

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1973年パリ モンマルトル - 2020.07.19(写真)

はる 7020
 約50年ほど前の写真。若いのう。当たり前だけど、ファッションが古い。

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「老いる」F8 - 2020.07.18(作品)

はる 7019
  若い子ばかりがもてるので、別にひがんでいるわけではないよ。大美人画展もいいけど、作家の側にしてもそんなものを描きたいのか?と疑うことが多い。売れるから描くのか、描きたいから描くのかわからないな。

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手水鉢 - 2020.07.17(ポケットの窓から)


はる 7018
 この水盤を買ったのはずいぶん昔。たぶんイタリアかギリシャのアンテークのコピーだろう。セメントでできているので結構重いな。何でこんなものを買ったのかよく覚えていない。家の玄関先に放っておいた。昨年あたりから夏場に水を溜めていた。ボウフラがわくんだよな。金魚でも飼えばいいのだろうけど、猫が多いからそれも可哀そうだ。ということで頻繁に水を替えていた。

 夏場に水音が欲しい。水琴窟もいいな。ということで、水の循環システムをなんとか考えた。動く水にはボウフラはわきにくいことが分かった。それでも一週間水を替えないとだめだな。



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母子像 - 2020.07.16(ポケットの窓から)


はる 7017
 今日は中庭の草取りをした。本当に小さな中庭なんだけれど、京都の坪庭のようにアトリエの明り取りにもなっている。レンガを敷き詰めてあるのだけれど、その隙間から雑草が芽を出してくる。年に何度か草取りをしないとぼうぼうの荒れた庭になる。

 庭というほどスペースはないのだけれど、家の周りは大きな樹に囲まれている。この時期は蚊が多くて閉口する。しかし、周りをコンクリートで固めて生活しやすいようにする気はないな。私がいなくなれば世話する人がいなくなるので、すべて切ってしまうしかないだろう。裏庭はナニワノイバラが繁茂して凄いことになっている。

 今日は疲れたな。おやすみなさい。



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今日のアトリエ - 2020.07.15(ポケットの窓から)


はる 7016
 



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個展100回の軌跡 - 2020.07.14(ブログ)

はる 7015
 音楽家とか作詞家というのは職業としてありそうだ。「家」と付く仕事に他にどんなものがあるかな。書家、漫画家、画家、作家、陶芸家、建築家、落語家、実業家。

 散歩家とか思索家、夢想家とか芸術家など明らかにこれは職業ではない。私が目指しているのは散歩家かもしれんな。そういうのがあればね。
 閑話休題
 そうこの間から書きたいことがあるのだけれど、それが何なのか分からない。もやもやとしている。それで毎日パソコンの前にすわってキーボードをたたいている。絵でもそうだが、大体何か浮かんで来そうで浮かばないという状態が一番イライラする。目の前にあるのだが、それが何だか分からない、そんな感じかな。まぁ書き出してみたら案外すっきり出てくるかもしれない。

 自分の事は棚に上げて書きます。時代の絵というのがあるのかな。私のFBの友達も絵画関係者が千人ぐらいいる。それにしてもたくさんの個展やグループ展などたくさんの案内が流れてくる。しかし、どれもこれもみんな私の気持ちにビビッとくるものがない。やっている本人はものすごく一生懸命やっている、その気持ちは伝わってくるのだが、作品としてグレードが低いというのでもない、グレードは充分クリアーしているのだ、にもかかわらず何か目指している物がずれているというきがするのだなぁ。

 例えば有名なコレクターが盛んに若手を応援するするつもりなのかグループを組んで展覧会を企画している。こういうのを見てもほとんどその感覚がずれている。こんな絵を描かせてそれで持ち上げていっぱしの評論家のような顔をしているのが腹立たしい。志は尊いのにやっていることが下世話だな。見る目がない。

 作家の側にしてもそんなものを描きたいのか?と疑うことが多い。描けるから描くのか、描きたいから描くのかわからない。

 まぁこんなこと書かないほうがいいのかな。

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今日のアトリエ 麻布を貼る - 2020.07.13(ポケットの窓から)


はる 7014
 そうだな、今だから言えるのかもしれんな。こうやって巡回展を始めた当時は今のこの形を予想していたわけではない。20数年やってきて、結果的にこういう形が出来上がっていたというこではないか。何となく始めたことがやがては大きな道筋になって本道になって行くってことってよくあることだ。最初からこうやって巡回展をやって行けば何とかやって行けるだろうと計算出来たらそれは私ではないな。

 絵を生業にするという方法はいくらでもあるだろう。どこかに「絵描きのなり方」という本があるかもしれん。たぶんそこには美大に行け、いい師匠につけ、コンクールに出して受賞しろ、何とか画商とコンタクトを取って扱ってもらえるようにしろ、などと書かれているに違いない。たぶんそれは誰でも考える事ですごくありきたりだ。それをやってもたぶん絵描きにはなれないだろうし、ある意味会社に就職するよりつらいだろうな。人様の物差しで生きるわけだからどこに行っても変わらない。

 これは今までどこでも言わなかったけれど、私の師匠は高名な先生だった。いい師匠だった。そのまま先生の下にいれば努力次第でそれなりの地位と名誉を手に入れたかもしれない。けれど私はやむにやまれぬ事情で主旨替えをしてしまった。すべて私の不徳の致すところだ。そのころ色んなコンクールも花盛りだった。多くの若い作家が狭き登竜門を目指してしのぎを削っていた。少しでもメジャーなコンクールで受賞することが、この混沌から抜け出す唯一の方法だと信じて疑わなかった。上手く幸運のチケットを引き上げて一躍時代の寵児になった身近な作家もいた。あわよくばそうなりたいと真剣に願った。まぁそれもやがて何か違うのではないかと薄々気が付いていた。

 どういう風に生きてゆきたいのかということだな。ただ有名になるとか、地位や名誉が欲しいのか。そうじゃないわけだな。生業として職業として職人になりたいわけでもないわけだ。それなら就職して働いた方が楽だ。すごくわがままなんだけれど、そんなことありえないことなんだけれど、自給自足というのかな、実際に食べ物をそだてるのではなくてね、思想上の自給自足なんだな。あでもないこうでもないと考えながら思考の芽を育てて、それが絵だったり文章だったするのだ。それを世の中に問うて少しばかりの糧を得る。こんな生き方ができれば理想だな。こういうのを何というのだろう。

 そうすると自ずから個展の方法も変わって行く。それぞれの地方で待ってくれている顧客に今年はこんなもんが取れましたご賞味ください。今年はこんなことを考えましたどんなもんでしょう?また来年はもっと深く考えてきますから待っていてくださいな。そんな吟遊詩人のような生き方がいいな。

 

 


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2008年「なにもいらない」F8 混成技法   - 2020.07.12(作品)

はる 7013
 2008年「なにもいらない」F8 n01159 混成技法
 本人蔵 混成技法=ミクストメディア
・・・・・・・・・・
 デパートというのは不思議な空間で、その場に足を踏み入れただけで一種ワンダーランドに迷い込んだ気分にさせてくれる要素がある。悪く言えばまやかしのみせかけ商売といえるかもしれない。それでもこういった自粛期間が続くとしびれを切らしたお客さんが連日オープン前に行列していた。人は心地よく騙されたいという欲求があるのかもしれんな。

 画廊の前は海外の有名ブランド化粧品のデモストレーションのコーナーが所狭しと並んでいる。奇麗なねーちゃんがずらりと並んで勝ち構えている。後ろのコーナーはドイツの高級焼き物のマイセンだった。価格はほとんど一桁違うのではないかと疑うような数字が並んでいた。それでも若いカップルが平気で並んで商談していたから明らかに庶民感覚ではない。

 デパートというブランドが商品を保証する安心感というのもあるかな。専門店に厚いドアおして入るよりもデパートのオープンスペースが入りやすさ、気兼ねなさがお客を呼ぶのかもしれん。それとやはり群集心理、多くの人が安心して買い物を楽しんでいるという安心感かな。私の作品がそのきらびやかな展示場に並ぶとかなりの違和感を感じる。

 日本の美術市場ではデパートの画廊が占める割合は町場の画廊の何倍もあるだろう。絵描きとして食べて行くと考えると良くも悪くもデパートが絡んでゆかないとなかなか難しいところがあるのも事実だ。とにかくお客さんの人数が格段に違うのだから仕方ない。コアなお客さんではなく一見さんのフリーなお客さんを相手にしているからね。

 言いたいことはそんなことではない。
 「デパートの絵」というくくりがあるとする。売る方はデパートにくるお客さんが望んでいる絵は町場の画廊と違ってそんなに難しい絵じゃないだろう。で大体が「奇麗で細かくて分かりやすい」絵を選んで並べることになる。そうするとどこのデパートで同じようなそう「デパートの絵」が並ぶことになるんだな。お客さんが選んだというより、デパートの側がこんなもんだろうという予測で選んだものだ。その程度なのはお客ではなく売るデパート側の意識の問題だろう。

 

 

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今日のアトリエ 地塗り - 2020.07.11(ポケットの窓から)


はる 7012
 阪急の個展が終わって一息というところだ。次の個展まで五か月くらいある。私にとってはかなりの間隔だ。年に多い時は6回、少ない時でも3回は個展を開催する。単純に計算しても三月に一度は個展を開催している勘定になる。大変ですね、とはよく言われるけれど、同時開催ではなく持ち回りの巡回展なのでそうでもない。同じ絵をそれぞれの場所で展示するというわけだから、何のことはない年一回の個展と変わらない。ネットやカタログ販売でない限り、一つの作品を場所を変えて出来るだけ多くの人に見てもらうには、こういった方法しかない。

 こういった巡回形式に特化した個展の方法は、インディーズのロックシンガーやグループをみて思いついた。彼らはメジャーになるよりも、各地方の小さなライブハウスなどでアットホームなコンサートに招待されてそこでライブをしながら自主製作のCDを売って生業にすることに自分たちの居場所を見つけた。メジャーになれば確かに多くの人が一度に聴いてくれてマーケットも比べ物にならないくらい大きいけれど、反面自分というのを見失いがちだ。そこに生き方があらわれるように思う。誰でも知っているよりも、知る人ぞ知るでいいとしたわけだ。

 97年からどさまわりの旅芸人暮らしを始めてもう20年も過ぎてしまった。むろん最初からスムースに巡回できたわけもなく、いい時もあれば悪い時もある、一つ一つの展覧会の良しあしには一喜一憂しない根性も着いてきた。トータルで何とか生きて行ければいい。

 今を時めく「完売作家」の話が載っていたけれど、負け惜しみじゃなくうらやましくない。売れることは大事な事だけれど、たぶん今だけのことですぐに消化されてしまう。作家としては非常に息の短い短距離走だと思うな。爆発的に売れると短命で終わる。作家の人生は死ぬ時まで続く、息の長いものだ。それこそ生き様であり、生き方を問われるわけで、小手先の技術などどうでもいいことだ。

 コロナ騒ぎで大きく世の中が変わるだろう。大企業に就職して一生安泰だったのはすでに過去のことだ。この間大阪に向かうのに新幹線に乗ったのだけれど、以前はあれほど超満員だった東海道も一つの車両に10人ぐらいしか乗っていなかった。むろんこれから少しずつ増えてはゆくだろうけれど、昔のようにはならないのじゃないだろうか。テレワークで仕事が出来れば自身が出張して無駄な出費をすることはない。必要とされる仕事と残らない仕事がでてくるだろうな。大きくざっくりと変わってゆくだろう。

 デパートで個展の雑感。また次の機会だな。

 




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リハビリ - 2020.07.10(作品)

はる 7012
  この絵はここ5年くらい何回もやり直したけれど、なかなか作品にならなかった。きっかけは親の「老い」を見たことかな。そしてやがて自分も同じ道をたどって行く。誰もが通ってゆく道だけれど、なかなか自覚できないでいる。重くならないでさらっと描きたい。色々なことが頭の中をめぐる。生きていることがそのままテーマとなる。生きてきたように死んでゆく。そうあれば幸せとだと思う。

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玄関まわり - 2020.07.09(ポケットの窓から)


 はる 7011
 写メが上手く飛ぶようになった。というのも自分のミスでした。ブログの更新は普段パソコンでする。以前旅に出た時に携帯から更新しようとするとどうやら第三者からの乗っ取りのように勘違いされて本人確認のメールをパソコンのアドレスに送られた。そうすると旅先からは確認できないわけだ。というわけでブログの更新のメールを携帯のアドレスでするように変えた。こうすれば自宅でも旅先でもブログの更新が可能になる。そこのところを忘れていたわけだ。それでもまわりまわって時々写真もアップされたりしていたからそのままにしてあったのだけれど、どうもオカシイということで設定を見直したら私のミスだとわかった。ごめんなさね。たぶんこれで写メも飛ぶでしょう。

 玄関先の小さな家のオブジェは今回大阪のお客さんが今回のチラシを見て作ってくれたものだ。



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今日のアトリエ - 2020.07.08(ポケットの窓から)


はる 7010
 デパートというのは実に奇妙な場所でね、画廊の前のテナントは海外の高級化粧品のブースで、インバウンドを期待してかなりのスペースを取って改装したばかり、ところがこのコロナ騒ぎでお客さんはほとんどいない状態に落ち込んでしまった。まぁ奇麗どころのお姉さんが揃っているので目の保養にはなったけれど、不思議なことに彼女たちは絵に全く興味を示さなかった。改装前は目の前が高級ブランドの時計店だったけれど、そこの人たちも絵画には全く興味を示さなかった。なんだろうな、これって結構関連があるのかな。

 


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鳥の歌 F10 - 2020.07.07(作品)

はる 7009

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就職しないで生きる2 - 2020.07.06(作品)
水無月
はる 7008
 自分の人生だからなぁ、本来どう生きったって誰も文句は言えないはずなんだよな。ところがなかなか自分の思うようには生きられない。そもそも、どう生きたいのか?それが本当は分かっていない。それを考える時間もないように出来ている。本来教育というものは個人がどうすれば一番幸せに生きることができるかを、あらゆる手を使って気づかせるのが仕事じゃないかと思うのだな。もちろん基礎的な学力も必要なんだけれど、誰かと競争して争うものではない。

 ただ、ここまで生きてきて今更ながら思う事は、自分が本当にやりたいことなど分からんということだ。未だに自分とは何なのか分からずに問いかけている状態だ。まして19や20の若輩者が分かるはずがないというのが本当のところだ。だから、まぁきっかけは何だっていいんだな。とりあえず目の前にある出来ることからやっていって、それをとっかかりにして自分を探って行くというのがいいのではないかな。これはもう一生かかっても終わらない宿題みたいなものだな。
 

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就職しないで生きる - 2020.07.05(写真)

はる 7007
  就職しないと決めたのは、学校の先生を辞めたのが大きい。学校を教育学部にしたときに半分妥協した。絵を描いてゆくにしてもいずれ就職しなければ食ってはゆけないだろう。それならば教員の免許を取って学校の先生をやりなら「デモしか先生」で絵を描いてゆく。四年間思う存分絵を描いて、それで教員にしかなれないならそれも仕方ないかと思っていた。

 まぁ言ってみれば自分のために仕事としては教師をやりながら、本当にやりたいことは絵を描くという二足の草鞋でやって行こうと思ったんだな。まぁ多くの絵を描く先生はそうやって自分を納得させている。いやいやながらも生きてゆくためには仕方ないよなと、それはそれで納得できるならいいのだ。

 私の場合、どこかでそれが見え隠れしていたのじゃないかな。どこか腰かけ的な態度が見え隠れしていたのじゃないかな。俺は本当は絵描きになりたいんだ。ここにいるのは仮の姿なんだってね。傲慢だけど。生徒は正直だからそんな先生にはなつかない。教師は心底子供たちのことを考える人間でなければ務まらない。片手間に出来る仕事ではないのだな。

 一年でギブアップした。どうにも我慢できなかった。せっかく採用になった公務員の職を一年で放棄した。この時に思った「もう二度と就職はしない」美術教師という絵を描く人間には最高の職業さえ務まらないような人間に他の仕事が務まるはずがない。迷惑だ。それならば食べるためには自分の身を担保にしてアルバイトでも何でもやる、その代わり命がけで絵を描く。その方がよっぽど理にかなって生き方として矛盾がない。そう思った。

 ここが人生の分岐点だな。ここがなければ今の自分はない。しかし、心は平和になったけれど、どうやって生活費を稼いで、そして絵を描いてゆくのか。絵など売れるわけもなく、将来の設計もなく不安を抱えながら、それでも心は晴れ晴れとしていた。

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ピエタ (回廊) - 2020.07.04(作品)

はる 7006
 作家として絵を売って食べて行くには団体展で賞を取って会員になってというふうにヒエラルキーを段々に上げて、やがて会のお偉方からの紹介で個展をやってもらう画廊に声をかけてもらうという手順を踏むのが王道だと考えられていた。会の重鎮になれば、どうやって食べているのか分からないけれど、なんとなく昔の家元制度のようなシステムでお金に困らないようになっていたらしい。だからみんなしのぎを削って会の構成員になりたがった。名前の通った大企業に就職するというのと何となく似ているな。芸術家というより人間的なつながりや地域や学閥の方が大切にされる日本独特のシステムらしい。今はまるで違う。そんな考えでのほほんとやってきた作家はほぼ壊滅でしょう。
 
 作家として生きる方法は、百人いれば百通りある。これが正解というのもない。まして学校では教えてくれない。大学は専門学校ではないのでなおさらだ。大学の先生は絵を描く専門家ではあるけれど、突き詰めていえば教えることで食べている教師でしかない。自らが作家として食べていないのでそのノウハウを知らない。

 ただ私は団体展に出品することも無駄ではないと思っている。若い一時多くの同じ志を持った作家たちと、しのぎを削った経験は私にそれなりの自信とモチベーションを与えてくれた。これがなければかなりレベルの低いクオリティで満足していたかもしれない。なにはともあれ、一線級の人たちの目にさらして鑑賞に堪える作品をつくということで鍛えられたきがするな。これはたぶん個展だけでやってきた作家とは違うのではないかと思う。

 私は基本的に作家は個展が勝負だと思っている。団体展にも属しているので両方のいいところ悪いところが分かるのですが、意外にこの両方を上手くやっている作家は少ないのではないかな。

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国画出品作2008~2019 - 2020.07.03(未分類)
08~19
はる 7005
 もう長い間公募展に関係している。こういった公募展の元の形というのはフランスのサロンだろうか。日本で言えば日展みたいなものか。日本でも多くの若い作家がしのぎを削ってこういった公募展に殺到したのはもう随分前の話だ。日展に入選すれば地方紙のトップニュースになった時代もあった。まだ油彩画が西欧画といわれて珍しかったころのことだ。日本全体が貧しく絵を描いて食べて行くなどユメのまた夢みたいな頃だ。

 今は公募展に頼らなくても色んな発表の機会がある。個展という形式もあるし、グループを組んで発表するという方法もある。最近ではネットで発表販売するという方法もあるようだ。だからなのか、わざわざ面倒な団体展など参加してくる若い人は減った。そこでたとえ入選しても、受賞してもほとんど話題にもならなくなった。経歴にもならないようだ。

 私は絵を描いて生きたかった。それで食べて行けるかどうかは二の次の話で、絵を描きながら考えればいいと思っていた。どんな形であれ絵を描いてゆく、そう決めた。三十になった時だ。

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国展出品作90から07まで - 2020.07.02(作品)
90~07
はる 7004
 こんな絵を描いていた。

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