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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

- 2020.01.31(ポケットの窓から)


はる 6847
 学生時代に憧れていた仕事はジャズ喫茶だった。当時暇さえあればいろいろなところに出かけてその町のジャズ喫茶に顔を出すというのを楽しみにしていた。学生運動が下火になったころで、闘争に嫌気がさしたノンポリの学生たちは授業をふけてはジャズ喫茶などにこもって鬱々と日々を過ごしていたようだな。

 今でいうところのDIYで、安上がりにそこらあたりにあるものを使かって室内装飾にする。アメリカの雑誌なども随分憧れたものだ。倉庫街のソーホーなどが現代美術の発表の場として注目され始めたころで、時代が既成概念から外れて自由とか解放という言葉がキーワードであった。あれは何だろう、これからはすごく解放されたいい時代が来るぞ!みたいな高揚感があったな。若かったんだな。

 今はもう随分遠いところまで来てしまったという気がするな。
 



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- 2020.01.30(ポケットの窓から)


はる 6846
 また今年も確定申告の時期がやってきた。一年間の領収書を取って置いてこの時期になると一切合切広げてもう一度見直すことになる。入ってくる方はそんなにないわけだから戸惑うこともないのだけれど、出て行く領収書の類がいまいち不確かだな。我々は職住一体であるから、正確にやれば暖房や光熱費、電気代や車の燃料、取材という名目で旅行費などもカウントできるかもしれん。プロに任せればそういったところはっきりするのだろうけれど、そこまではだれも要求しないだろう。なぜならどうやっても、一年間で入った分だけしか使ってないわけだ。下手すると赤字だ。どのみちおたおたと生きているだけだ。叩いても何も出ない。


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ブログ - 2020.01.29(ブログ)
はる 6845
 今日は画像がとばない。
 
 教えるものは圧倒的な力の差がなければ教えることはできない。しかし、その圧倒的な力を見せつけることが教わる方に有益か?といえば、反対であることの方が多い気がする。教わる方の性格にもよるのだろうが。よくない典型的な例が圧倒的な差を見せつけて教わる方を委縮させて、下手をすれば優越感に浸る馬鹿がいる。教える側が陥りやすい悪癖だ。教える側は黒子に徹するべきだ。前面に出てはいけない。あくまでも火付け役でしかない。相手のやる気のスイッチを入れる事、それが教える側の役目だと思う。

 圧倒的な能力の差というのは分かりやすい。凄腕の技術とか細かいとか綺麗だとか、そこのところが特徴なら売りやすい。

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- 2020.01.28(ポケットの窓から)


はる 6844
 若い時に出来るだけ早く自分のスタイル(表現)を作りたかった。それはある画商さんが「早くお客さんが付くためには独自のスタイルを早く作った方がいい」とアドバイスされたからだが、その時は良くわからないで、そんなものかなと思ったのだけれどね。今から考えるとかなり無理な話だ。自分の表現(スタイル)というのは生き方そのもので、生きてきた道程がスタイルになって行くわけで、まだ人生を始めたばかりの若造にスタイル(生き方)などあるはずもない。

 誰にでも一つは生き方(スタイル)がある。そこまで生きてきた過程がそのまま表現できれば、それがそのまま一つのスタイルとなる。それを自覚するかどうかだな。

 それから今日思ったことを書いておこう。愚者は賢者を含むということ。反対に賢者は愚者を飲めない。そのことはまたそのうちに書こう。



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ブログ - 2020.01.27(写真)


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はる 6843
 今日は中華三昧。はははうらやましいだろう!


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ひな祭り - 2020.01.26(ブログ)

はる 6842
 人に言われて気が付いた。ひな祭りのようだな。

 2020「モボモガ」B5サイズ ドローイング 混成技法
紙 千代紙 ボールペン アクリル 墨 金泥 その他
・・・・・・・・・
 いたずら書きしていたら出てきたもので、なんの主義も主張もありません。きれいにきっちり仕上げる事のないようにしています。細かいところが描けないように、出来るだけ大きな筆を使います。無意識とか深層心理みたいなものが大事じゃないかと思っています。奇麗にきっちり描ける人は私でなくても一杯いるでしょう。大雑把、大体、適当というのが秘訣です。偶然を生かすも殺すもその人次第、それが醍醐味でしょうか。作品は自画像です。

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ドローイング - 2020.01.25(作品)

はる 6841


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- 2020.01.23(ポケットの窓から)


はる 6840

若いころにどうやって生きてゆこうか、どうすれば就職しないで生きてゆけるのか、一生懸命考えた。就職するのが一番確実な生き方だとは分かっていはいたけれど、他人に使われていやいや働くなら、アルバイトで責任のない時間の切り売りでもいいやと思った。時給で働く肉体労働は効率は悪いけれど、人間関係も希薄で煩わしくないのが利点だ。けれど体が資本のなので病気になった時はしんどい。

 働き方改革とやらでお上が私が考えていたことを奨励したのでたまげた。普通に考えるとアルバイト的な働き方は企業にとってはメリットがあるけど、働く方には何の保証もない、切り捨て労働だけどな。これは騙されているなと皮膚感覚で分かった。案の定今頃になってぼろが出てきたようだ。

 考え方次第なんだけどな。いやいや働くなら好きな時ちょこっと働いて、あとはボーっとしてる方がいいやとおもうなら、それでもいいと思う。その代わり責任は自分に返ってくるからね。働けなくなったら、お迎えが来るのをまつしかないよ。



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- 2020.01.22(ポケットの窓から)


はる 6838
 何だかね、一日前の画像が張り付くので気持ちが悪い。この画像も昨日のものです。

 私の学生の頃は例えば国画の先輩だけれど、須田剋太とか香月泰男なんかが憧れのスター作家だった。他に好きな作家といえば三岸節子なんかだな。そんな洗礼を受けてきたのでどうにも今の写真のような美人画にはなじめないな。今の美術雑誌を見れば大体の傾向がわかるけれど、ほとんどが美人が美人の絵を描いて売り出している。坊主が上手に屏風に坊主を描いたじゃ面白いけど。アイドルとおなじような扱いだな。だから旬の期間は短い。それでも絵画のブームだというならそれでもいいだろう。でもどうかな、単に色物扱いで、すぐさま他の作家に変わってしまうのだな。作家というのはそんなに賞味期限の短いものなのかな。

 私が二十歳の頃など、絵は描いてはいたけれど海の物とも山の物ともわからん野良犬のごとき輩だった。何をやったらいいのか、絵を描いてゆけば何とかなるという保証などあるわけないし、今の小ぎれいな絵面の作家たちをみていると本当にあなたたちはそんな絵を描きたいのかいと尋ねたくなる。



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メールの返事 - 2020.01.21(ブログ)
はる 6837
 HPのメールホームにコメントくれたトーマさん。お返事したのですが、返ってきました。どうしてそうなるのかわかりません。もし可能なら、ヤフーメール以外で再度送ってみてください。
 最近絵を始めたようですね。どんどん楽しんでやってみてください。

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- 2020.01.20(ポケットの窓から)


はる 6836
 この画像は二日前ぐらいのものです。変だね。。
 
 こうやってブログをほぼ毎日更新を初めて20年になる。誰が読んでいるのか全く分からない日記のようなものを、よくくもまぁ続けてきたものだと思う。一日の終わりにはパソコンに向かってブログを書くというのが日課になっているので思っているほど苦痛ではない。苦痛だと思うとたぶん続かないだろうな。

 さて、これからもよろしく。



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ブログ - 2020.01.19(ブログ)
はる 6835
 さて今日は日曜日ですね。曜日の感覚はかなり薄くなってきました。まだ火曜日と水曜日には学校に出かけるのでそこは間違うことはなにのだけれど、他の曜日はほとんど飛んでしまいます。完全にリタイヤした人は曜日はなくなってしまうのでしょうか?

 若いころからヤクザな道に入ったから、一生現役で働くつもりでいました。どのみち年金など当てにできないと思っていましたし、絵で食えなきゃ旗振りでもなんでもやるつもりでいました。働けなくなればさっさと終わりにします。そう思っていましたね。漂泊者というのかな、一切何も持たないで行倒れというのも有かな。粋がっている訳じゃなく、そのくらいの覚悟がなきゃ絵描きなどやれません。何をいまさらと思います。絵をやり始めたころ「絵などやってると一生棒にふるよ」と忠告する奴がいたけれど、そいつはさっさと死んでしまった。どのみち死ぬんじゃ棒に振ってもいいやと思ったな。あの頃絵に一生かけようと思ったやつはみんなそう思ってたよ。二十歳すぎのころの話だ。

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月の光」 - 2020.01.17(作品)

はる 6833
 この周りは古い家が多く、空き家になっているところもある。何を隠そう我が家の隣も爺さんが亡くなって空き家になっている。それをいいことに猫が住み着いて我が物顔で出入りしている。最近は自分の持ち物のような顔をして、私が近づくと不審者が来たという風に威嚇するありさま。

 いつの間にか子猫が何匹か我が家の周りをうろちょろするようになって、玄関先が特におしっこ臭い。おい、我が家は公衆便所ではない。我が家の屋根は猫の通り道になっていて、どこどこと駆け回って運動会のようだ。そこまでは許そう。がまんして。

 しかし、夏頃かな。どうも屋根ではない、身近にがそこそ音がする。そんなはずはないと頑なに嫁には天井裏説を否定していた。しかし、昨日あまりにもリアルに屋根裏から音がするので否定できなくなって、のぞいてみると何食わぬ顔でチョコりんと猫さんが座っていた。光当てても逃げないずぶとさ。絶対にここまではこないと分かっているようで腹が立つ。

 というわけで、昨日猫が入りそうな穴を見つける探索をする。一応ふさいだけれどこれでもまだ駄目ならもう一度やるしかない。しかし、私もびっくりしたが、猫さんもビックリしたろうな。急に光当てられて。

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- 2020.01.16(ポケットの窓から)


はる 6832
 やや、どうりでガサゴソと天井裏で音がすると思った。こいつが犯人だった。

 猫の後ろ姿


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収穫祭 - 2020.01.14(ポケットの窓から)


はる 6830
 この画は昨日おくったもので時差がありますね。
 
 20歳前後のことを想いだしていた。あの頃はとてもつらい年ごろだね。自分だけではないと思うのだけれど、何をやっても自信が持てなくて、学生時代というのは成績がほぼその人の価値を決めてしまうようなとこあるよな。人間性みたいなものはまだ全然確立していなくて、目に見える形で判断できるのは成績なんだよな。

 


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収穫祭 - 2020.01.13(ブログ)
無題1
はる 6829
 NHKのアレキサンドロスというロックグループの18フェスというのをカーラジオを聴いた。聞いたことある?私はこのグループそのものも初めて聞いたし、若者に人気のグループだという事も知らなかった。この18フェスというのも今年だけではなく、昨年もやっているらしい。

 知らない人はYouTubeで検索すればたくさん出てくる。内容は1000人で一緒にオリジナルを歌おうという企画。オーディションして自分が今一生懸命やっていることを動画にとって送ってそれを彼らが選ぶというわけ。

 私なんかも覚えがあるのだけれど、18歳というのは本当に微妙な歳なんだな。普通大学に行って学生やっていたとしても、四年後には進路を決めなきゃならない。今はそのためのモラトリアムだよなぁ。。みたいな。何か面白そうなこと見つけてもそれが将来仕事として結びつくか?今はそれなりに面白いけど、そんな奴はいっぱいいて、それで一流になって、いやその道で食ってゆけるのか?みたいな、不安や焦燥感、コンプレックスみたいなものにさいなまれている。何となく大人になって忘れてしまっているけど、そのことは宿題として持っていて解決していない。あの頃をリアルに思い出して、あの一生懸命さに泣けたな。単純だけど。

 二十歳頃に絵を描いてゆくと決めた。決めたけど絵で食ってゆけるか?などという事は誰も分からないわけで、親に相談することでもないし、相談したところで賛成してくれるはずもない。自分にそれだけの実力があるのかどうかも分からんわけだし、今は勢いでやれているけど、20年30年後に果たして絵を描いてやれてるかどうか、心もとないわけだ。もう50年近くやってきて、後戻りできなくなってあの時の選択は間違っていなかったとかいってるけど、そうじゃないな。

 もう居直りだな。将来を捨てるんだな。結果それで何ほどの人間になれなくても、生涯それをやり通したというだけでいいと覚悟した。この間の話とつながるけど、あれもこれもはできない。喜んで捨ててやっと一つだけ(生涯それをやり通してという)望みが叶う。そんなところだろうか。

アレキサンドロス「フィロソフィー」

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ブログ - 2020.01.11(ブログ)
はる 6827
 誰も私のように絵は描かない。それはそれで有難いことなんだけれどね。みんなうすうす感じてはいるのだろうけれど、気づいた人は言わないし、気づかないひとは分からない。みんな一生懸命的外れな努力をしているように感じる。絵描きでいたいから、このことは黙っていた方が私にとっては有利なんだけどね。

 美大やなどでは絶対に教えてくれない。いや教える方が気づいていないから教えようがない。本当はこれは教えごとではない。教えることもできない。気づかなければ一生分からずに、無駄な努力をするんだろうな。

 自分自身であること。言葉で言えばそういう事なんだけど。

 極意は「捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ」、醍醐味は「喜捨」かな。

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こたえてください5 - 2020.01.10(作品)
無題1
はる 6826
 時々考えるのだけれど、例えばエジプトのミイラが博物館や美術館で展示されることがるよね。いやミイラそのものよりもその副葬品の素晴らしさに私たちは新鮮な驚きを感じるわけだ。また例えばアフリカのドゴン族などの穀物倉庫の扉とかお祭りの仮面とかその衣装に感動するわけだ。近代の美術シーンに大きな影響をもたらしたことは間違いない。

 我々はそれをまぁ手っ取り早く見るために博物館なり美術館にいって解説を読みながらフムフムと鑑賞するわけだ。実際にアフリカに出かけたり、エジプトには出かけられないから、その代用としてそういった施設に出かける。それはそれで一応の意義がある。多くの人を啓もうするという意味では価値があるのだろう。

 けれど、その物にとっては有難迷惑以外ないだろうなと思うわけだ。ミイラにとってピラミッドはお墓であるわけだ。その埋葬品は権力の象徴だったりするわけだな。アフリカの現地の人にとってそれは飾り物ではなく、自分たちの信仰の対象だったりするわけだ。

 教会のフレスコ画などもそうだけれど、教会の壁からはがして美術館や他の展示施設に保存すれば、確かに環境的にはその方がいいかもしれないが、そこでその役目は終わってしまう。魂の抜けた只のものになってしまう。どんなに高尚で優れたものであっても、それは単にモノになってしまう。

 水族館や植物園、動物園もそうかな、それは疑似的な自然ではあるけれど、本来の姿ではない。決してそれが悪いと言ってるわけではないのだけれどね、なんだかそれが本来の姿だといわれると違うと思うのだ。美術館でも徳島に大塚美術館というのがある。ここはすごいよ。システーナ礼拝堂のミケランジェロからスクロヴィーニ礼拝堂のジョットまでほぼ同じ大きさの壁画までそっくり同じように観ることができる。まことに日本的な発想の美術館だ。

 どうなんだろう。仏画や障壁画、仏像にしても本来お寺や墓にあるべきもので、それを取ってきて他の場所に置いてもそれは違うのじゃないかと思うんだな。美術館や画廊というのは仮の安置場所であって、便宜的にその場を借りていると考えた方がいいのじゃないかな。本来あるべき場というのは、自ずからきまってくるのじゃなかろうか。

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牧歌 - 2020.01.09(作品)
無題1
はる 6825
 昨年末から手続きが色々ありましたが、嬉しいことに大作15点まとめての寄贈が決まりました。
 ミッション系の山梨英和大学です。
https://www.yamanashi-eiwa.ac.jp/

まだどういった形で展示されるのか、これから協議することになると思いますが、とりあえず代表作が瓦礫にならずに展示されることになって一安心です。

  寄贈先の英和大学とは何の接点もありません。ご存じかどうか分かりませんが、英和はこの山梨ではキリスト系の女学校として130年の伝統を持っています。その後時代の要求から男女共学の四年生の単科大学として現在があります。

 英和大学の建学の精神が「信仰と教育」という二本柱であり、接点というならば唯一私の生涯のテーマである「いのりのかたち」の造形が共感をもっていただけたということがとても嬉しい。

 一点や二点の作品では私の伝えたいメッセージが伝わらないと思い、できるだけまとまった形で貰ってもらえる場所を探していました。今から考えると、キリスト系の教義を教育のベースにしたここ英和大学しかありえなかったように思えます。

 出来るだけ多くの方の目に触れて、拙作が自分を顧みる何かの切っ掛けになればそれ以上の喜びはありません。


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今日のアトリエ - 2020.01.08(作品)

はる 6824
 これがいいのかどうか、それはよくわかりません。それでも随分と楽に描けました。特に背伸びもしないし、卑下もしない今の私の等身大の絵だといえるでしょう。

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- 2020.01.07(ポケットの窓から)


はる 6823
 年末に地塗りをしておいたパネルに少し手を入れ始めた。ランダムに色を乗せておいたものだが、見ているうちに何かが見えてくるのを待つ。見えてくるといっても結局は自分の心の中を覗き込むようなもので、自然に何かが浮かんでくるわけではない。よく個展などで何も下描きをしないのですか?と聞かれるけれど、下描きはしません。ぶっつけ本番で絵の具をたらしたり汚したり、コラージュしたり引っかいたり、何もしないわけではありませんね。悪あがきをします。

 ここ最近は墨汁を少し薄めて習字の筆を使っています。ですからどちらかといえば墨彩画にちかいかもしれませんね。墨は面白い画材です。かなり薄めてもそれなりの色をもっていますし、濃くすれば本当に真っ黒になります。色に墨を混ぜることでかなりのバリエーションを生み出すことができます。私の支持体は基本的には綿布に麻布なので、水性の墨との相性がすこぶる良い。油彩はキャンバスに樹脂で張り付いています。言ってみればかさぶたのように上に乗っかっているといった方がいいかな。ところが水性の墨は縦にしみこんで布と一体化します。故に物としてしっかり存在するのです。この墨を使った画法をもう少しマスターしたいなと思っています。

 先ほど見えてくるのを待つと書きましたが、ただボーっと眺めていただけでは何も浮かんでは来ない。自分の心の中にある微かな兆しみたいなもの、小さな物語とか、どこかで見た風景とか、昔に読んだ本の中味だったり、要するにもう一度生まれてから今まで感じたこと、思ったことを絵を見ながら振り返るんですね。あぁこんなことがあったなとか、こんな風に言えたらいいなとか、ぶつぶつ独り言をいうんですね。絵を前にして出てきたものと対話するです。そうやってだんだんに形になってくる。

 だから絵を見る人もそうやってほしいですよ。私が見えたものはすべてではないんですね。これは私の見えたものであなたのものではない。絵を見ることでそれをきっかけにして自分の心の中を見てほしいですね。それが絵を見る楽しみみたいなものじゃないかと思うんですよ。



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ブログ - 2020.01.05(ブログ)
はる 6821
 とりあえず何か書いてみる。支離滅裂です。

 学生時代は主要五科目、国語、数学、理科、社会、英語の出来不出来がその後の人生を決定するのに大きくかかわってくると脅されて、何もわからないうちからせっせと勉強させられる。たまたまというのか、要領よく点を取る技術を身につけたものが人生の勝ち組みたいな気になって我が世の春を満喫する。まぁまったく無駄とは言わないけれど、学校の成績がいいというのは一元的な尺度であって、人間の価値そのものではないことは言うまでもない。まぁ他に誰が見ても有効な客観的な物差しがないものだから、一応それで測りましたというだけにすぎないね。

 何をやっていいのか?自分には何が向いているのか?可能性があるのか?そんなものはある意味自分とは何か?というような真に高度な哲学的な命題で、一朝一夕に答えの出るものでもない。掘っても掘ってもたどり着けない迷路のようなもので、学生時生代に早々に就活などといって進路を決めて一生安泰だなどと思うのは違うと思うな。食べること(生業・職業)と生き方は違うのかもしれないけれど、死ぬまで間違えたと思ったら躊躇せずに修正する度量がなければ何をやっても面白くないように思うな。

 人は自分の持っている度量でしか判断できない。どんなに素晴らしい高等数学でも小学生には理解できないのと同じだな。生涯現役でいる覚悟がなければ芸事は習い事に終わってしまうだろう。自戒を込めて。

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ブログ - 2020.01.04(ブログ)
はる 6820
 きょうは画像がとばない。
 徒然に「こたえてください」④
 油彩という画材では自分がやりたいことはできないのじゃないか?という疑問はイタリアに行く前から少しずつ大きくなっていた。私が学生だった頃70年代に大きなウエーブがあった。それは少し前に書いたような、日本人にとっての油彩画って画材はどうなの?という疑問から出てきたものだ。我々の頭の中にはどうにも舶来物に対するあこがれみたいなものがあって、海を渡ってきた文物は上等で手持ちの物は劣ってるといった偏見だな。まぁこれは今に始まったことではなく、弥生時代からこの国が始まってからずっとそうであったわけだ。我々のDNAにはたぶん優れたものは海を渡ってやってくるといった「まれびと」信仰のようなものがあるように思うな。

 話がとんでもない方に飛んでしまったので、戻します。
 私が絵を描いてゆこうと考えた時に、迷わずに油絵をやりたいと思ったのはひとえにこの西欧に対する憧れを否定することはできないな。水彩や水墨画をやろうとは思わなかった。選択肢には浮かんでこなかったのは、水彩画より油絵の方が高級であるという思い込みのせいだろう。

 で、学生時代の話に戻ると、ちょうど世の中全体が自分たちのアイデンティティを問い始めた時期と一致する。今までは何の疑問もなく、油彩画といえば画材店に飛んで行ってキャンバスとチューブに入った油彩の絵の具を買ってきて、イーゼルにキャンバスを立てて木炭で下描きして、オイルを使ってゴシゴシ描けばそれらしい油彩画が出来上がった。それはそれで価値はあったのだけれどね。

 さて油彩画ってなんだ?絵画ってなんだ?ということを疑問に感じ始めると、どうも尋常ではいられなくなる。日本の絵画を志す多くの人たちが一斉に気づいたんだな。これが不思議なんだけれど。70年代に色んな学校でも絵を描く材料という分野ができるんだな。

 絵を解体すると、描くものと描かれるもの(支持体)に大きく分けられる。描くものは油彩であったり、顔料であったり、岩絵の具であったりするが、もとをただせば色のついた粉なんだな。それを何で画面に定着するかで名前が変わる。植物の樹脂で定着すれば油彩画になり膠で定着すれば日本画とよばれる、水性のノリなら水彩画となる。しかし、元をただせば色の粉を何かで定着したものに過ぎない。支持体は紙であり布だったり木だったりなんでもいいわけだ。

 カレーを作るのにビーフカレーやキノコカレー、チキンカレーといろいろバリエーションが考えられる。けれどカレーのルーを買ってきて中に入れる具材を変えたところで本質的には何も変わらない。一種類のカレーであってそこに新しい発想は何も生まれない。ところがカレーのルーをその材料(ターメリックなど)から作るとなるとバリエーションは千変万化いくらでも新しい発想がうまれる。それと同じことだな。

 イタリアから帰ってきて油彩画をやめた。まずパネルに綿布を貼るところから始める。次に麻布をを張込む。色んな布をコラージュする。絵の具は基本的には水性で水になじむものなら何でもいい。土でも日本画の顔料でも水彩絵の具でも、それをアクリルのノリで画面に定着するミクストメディア(混成技法)という描法を考えた。

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- 2020.01.03(ポケットの窓から)


はる 6819
 お世話になった知り合いの家に年始に出かけたら、ずいぶん昔にイタリアから手書きのはがきを送ったのが額装されて飾ってあった。こういうのって結構うれしいな。

 



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- 2020.01.02(ポケットの窓から)


はる 6818
 何とも気持ちのいい天気。まさに小春日和の正月二日。武田神社は混むのでいつもうかがう甲斐奈神社に初詣。ここはなんだかんだといつも節目にはお参りに行くところ。特に信者でもないけれど、オオイナルモノに頭を垂れる。家内安全・健康・それだけかな。



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- 2020.01.02(ポケットの窓から)






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あけおめ - 2020.01.01(ブログ)
無題1
はる 6817
 みなさん明けましておめでとうございます。

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