2016年「庭掃除」 SM No1850 混成技法
はる 5533
イタリアにお世話になっていたのはもう20年も前の話だ。けれど感覚的にはつい最近のことのように思える。たった一年だったけれどここでの経験はその後の私の生き方に大いに影響を与えている。
今でも思うのだけれど、彼らは楽しむために生きている、働いている。確かに経済的にはEUの中では劣等生かもしれないが、その割には実に楽しげに生きている。家ひとつ比べてみても日本の我々の感覚では考えられない充実したものだ。
まぁ一概にだか彼らは素晴らしいとばかりは言えないのだろうけれど、こうやって日本が大きく傾いて若い人たちが小さくまとまって行くのをみていると、そんな生き方だけではないのだよと言ってあげたくなる。
日本の教育が戦後大きく変わったにもかかわらず、本質的に他人との差異を良しとしない横並びを是とする教育から脱却しない限り、ひとり一人の自尊独立は難しいだろうな。そんな人間を育てようとは考えていないからな。国家社会に役立つ人間を育てるための公教育としているからだ。今後ますます不景気になればそういった狭い意味の道徳や人間教育が幅を利かせそうで恐ろしい。
人並みにとか皆やっているという「人と比べる」価値観をやめることだ。極論だけれどやりたいことも、したいことも見つからないのならとりあえず農業をすることだ。自分の口を自分で養うこれが独立国家の最低限の気概じゃないかな。
なんだか支離滅裂になってしまったが。。また明日。