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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

第三者の目 - 2013.08.01(ポケットの窓から)

はる 4408
 八月になった。夏は自転車が似合うな。昔あった自転車を納戸から引っ張り出したら二台ともパンクしていて、チューブだけでなくタイヤも切れていた。これを修理すると新しい自転車が一台買える勘定になった。なんとも修理は高い。

 秋以降の怒涛の個展のために、ここ一ヶ月はこもって仕事せねばならない。芸術の秋に絵を描いていたのでは間に合わないのだな。今の段階はアイディアを出来るだけたくさん出す。絵になるならないの取捨選択はあとでやる。今はエスキースみたいなものだ。つまらないものはどんどん壊してゆく。

 大きなものでも小さなものでもアイディアは一つは一つ、全く同じだ。描いている本人が退屈しないように出来るだけ変化をつける心掛ける。描いている本人が楽しくなければ、観る方はもっとつまらないだろう。自分のためでもあるが、観る人のために描くということも必要な気がする。良くも悪くもプロになれるかどうかはこの第三者の目がもてるかどうかだと思う。

 このことはだれも教えてくれない。数多くの美術系の大学は学問としての美術は教えてくれるけれど、作家としてどうすれば食ってゆけるのかは下世話すぎて恥ずかしくて教えてくれない。もっとも、学校の先生方もそのことは知らないのではなかろうか。だから小品といえば本画とは全く別な花や風景描いて売り絵だからと居直っている。これは第三者の目を持たない典型的な例だ。

 先生方は教えることを生業にしている、または美術について研究することで食べているわけで、大学の偉い先生だからといって絵を売って食べているわけではないからなぁ。無論個展をすれば生徒が義理で買ってくれるので、それで何となく作家ポクは見えるけれど、プロの作家ではない。で、売れないのを理解されない芸術だからと自らを慰めている。まぁそれで生きて行けるなら、それでもOKだけれどね。


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