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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

山口画廊「画廊通信117」 - 2013.06.30(ポケットの窓から)

はる 4376
 千葉から絵が帰ってきました。今は玄関が使えないので、窓から出し入れしました。まぁ雨が降らなかっただけでも良かったかな。

 山口さんの次の個展紹介記事『画廊通信117も傑作だな面白いので紹介しよう。
http://www.yamaguchi-gallery.com/画廊通信-vol-117/


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地方には地方のやり方がある - 2013.06.29(ポケットの窓から)

はる 4375
 毎年恒例の審査風景です。全国規模の団体展でも地方の公募展でも数は違いますが審査の方法はほとんど変わりません。半日かけて審査して行きます。出品した人にとっては入落、受賞が気になるところです。

 画家を志して始めた頃は、ここに一年間の成果をぶつけた。けっこう真面目に真剣勝負していた。この中で認められないようではとても全国区では通用しないだろうと、自分の力量を測るバロメータのように思っていた。今そんな風に真剣に公募に出品してくる者はいないように思うな。

 東京は色んな意味で日本で一番なところがある。ここで認められれば全国区で通用する可能性があると認められたことになる。だから多くの優れた才能がしのぎを削って戦っているところだ。美術表現一つ取って見ても、東京は激戦区だな。美術系の大学や専門学校も多いし、仕事もまた多い。様々な可能性が所狭しと並びチャンスが蓋を開けて待っているような気がする。評価する観客のレベルも高いし、アンテナの感度もびんびんだ。特に若い時はそれがうらやましい。

 けれどね。反対に考えると少しぐらい才能があっても、がんばっても目立たない。埋もれてしまうということなんだな。そうやって止めてしまう人がどれだけ多いか。止められるなら、それでもいのだな。他の生き方を早々に考えて方向転換したほうがいい。

 地方のよさは少しがんばればすぐに目立つことだ。ここがすべてだと考えるただの田舎者だけど、ここで英気を養ってゆっくり発信してゆけばいい、地方には地方のやり方がある、今はそう思う。


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仕事のスタイル - 2013.06.28(ポケットの窓から)

はる 4374
 いつからこんな靴屋の修理のようなスタイルになったのだろう。いつか京都の座職のあれは何だったのか、竹を細かく裂いてカゴを編んでいた。今じゃほとんどがプラスチックの百円均一であるようなザルだけど、座職のオッさんが手でしごいて要領よく編んでいるのがカッコよかった。下駄屋の鼻緒の挿げ替えとか、指物師もかっこがいい。座って手の届くようなところにすべての道具があってみたいなスタイルがかっこいい。

 明日は朝から忙しい。眠いので又明日。


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来年は回顧展でも - 2013.06.27(ポケットの窓から)

はる 4373
 今年のスクエア展も今日で無事終了。来年は私の個展を併設する予定です。前回の個展が2005年の15回スクエア展だったから、あれから9年も経つのか。大作だけの個展は久しぶりだ。

 今考えているのは前回が97年以降のミクストメディアになってからの作品だったので、今回はそれ以前の油彩画の作品、大学の卒業制作あたりから97年までの作品を並べてみようかと考えている。まぁ私自身のここらで一度昔を回顧して、新しく進んで行くというのもいいかと思う。けっこう面白そうなので、いまからわくわくしている。本当は美術館あたりが企画してくれるとありがたいのだが、それも望み薄なので自分で企画するしかない。

 大作はほとんどが公募展用に描いたものばかりだ。大学を卒業する時に出品したのは日展系の会だった。当時は都の美術館で80号が限度だった。いまから考えるそのくらいが邪魔にならなくて良かったな。なぜか卒業制作もそれにあわせて80号だ。それから今の会に移ってS100から130号を中心に描く事になる。

 コンクールや公募と言う事になると募集の限度いっぱいの作品を描かないと受賞はおろか、入選もままならないことになる。若い頃は世の中に出るチャンスは公募しかないと考えていたので、何とか一発当てたいという願望が強かった。だから絵を描くと言うよりコンクールのあわせて作品を作るそんな日々を送っていた気がする。

 団体展の作家は未だに大作主義だ。年一回の公募展にあわせて大きい作品を一点描くことを自分のライフワークにしている人が多い。会を代表するような一握りの作家は待たれているのかもしれないが、ほとんどの場合だれも見やしない。私の作品なども多分そんななかの一つだな。全国を回るけれど、一体どれだけの人が真剣に私の作品を観ているのだろう。そう考える結構空しくなる。

 それでもまぁこうやって回顧展をやろうと思った時に自分の大きな代表作が手元に残っているのはありがたいことかもしれん。そうでなければ小さい作品などはほとんどがどこかに散在してしまっているので、集めるのは並大抵の事ではできないだろう。

 私はどちらかと言えば大作より小品の方が好きで、掌握できるくらいの小さな作品の方が身の丈にあっている気がするんだな。


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ブログアカウント盗用された - 2013.06.26(ポケットの窓から)


今工事中の玄関
未だにビニールシートが被ったままなのですが、
こんな感じになるという完成予想図
はる 4372
 FCブログのアカウントを誰かが勝手に使って記事を書いているようだ。これで三度目だな。また引越しするのが面倒なのでこのまま使っている。実害はないけれど気持ちのいいものではない。

 どうして分ったかかといえば、このブログとFBは連携していて、ブログが更新されると自動的にFBに記事か更新されたと報告される設定にしてあった。

 ところが自分が投稿した覚えのない昔の記事がFBにアップされているのでびっくり。よく読んでみると投稿者のブログにリンクされていてそこに飛ぶようになっていた。やろうと思えば少しパソコンを扱えるものなら簡単にできることかもしれないが、個人のブログをハッキングしてもたいした利益はないと思うのだが、ご苦労な話だ。

 それからFBにつながりにくくなったと言う事もあって連携を止めた。


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試し - 2013.06.26(ポケットの窓から)



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ポケットの窓から - 2013.06.25(ポケットの窓から)

はる 4371
 また今年も教室の発表会があるらしい。どこでやるか、いつやるかは内緒にしときます。とても人様に聴かせられる腕ではないのですよ。自分ひとりで弾いている時はそこそこ弾けているつもりになっているのだが、人前では全くだめですね。

 どこがだめかというと、一人でやっている時は気がつかないけれど、何度も無意識にやり直しているんだな、ところが止まった所はなかったことにしているようだ。音楽は止まってしまえばそれでお仕舞いなんですな。合奏ならまだ誤魔化せるのだが、独奏となると、どこかおかしいなぁと思ったら、頭の中は真っ白、もうそこからメロメロになってしまう。まぁプロの演奏家と比べるのもおこがましいけれど、一時間くらいの演奏を普通にやってしまうのだから彼らの神経はどうなっているのだろうか。

 この間の個展の時に何か楽器をやっているのですか?という質問があった。自分が楽器を演奏しない場合なかなか楽器がモチーフに出てこないらしい。あまり意識もしていなかったけれど、そうかもしれないな。日常の生活に楽器があって、楽器を描く事に特別感はあまりないわけだから。そのことは大事なことだな。下手くそでもそれなりに意義はあるわけだ。


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工事中 - 2013.06.24(ポケットの窓から)

はる 4370
 工事中


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ポケットの窓から - 2013.06.23(ポケットの窓から)

はる 4369
 今日はグループ展の会場に行くと美術館でロビーコンサートをやっていた。毎日曜日にここでコンサートをやるようになって何年過ぎただろうか。県内にアマチュアの演奏家が何人もいるわけだから、こういった機会をどんどん利用して発表してゆくのはいいことだと思う。クラッシックだといってお固く立派なコンサートホールでしかやらないとか、聴かないというのは違うな。生活の中に音楽がもっとあるといいと思うな。

 最近巷にあふれている音楽は少しおかしいな。軽く口ずさめる流行歌もあまり聴かない。音楽そのものを聴かなくなったせいかもしれないけれど、反面ほとんどの人がイヤホンで個人的に何か聴いている。どんどん個人的な楽しみになってしまって、歌が心に届いてこなくなったように思うのは私だけかな。

 今日のロビーコンサートでは唱歌などもやっていて一緒に口ずさむ人もいた。夏には夏の歌があり、秋には秋の歌がある、四季折々の歌を唄ってきた国民なんだけれど、最近はなんだか違ってきたようだ。自然に口からでてくる大衆的な音楽は芸術じゃないから上品じゃないから嫌われているのかな。

 


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栄枯盛衰 - 2013.06.22(ポケットの窓から)

はる 4368
 今美術館でやっているグループ展のお隣でやっている「ピアザ展」のポスターのレタリング部分。よく見るとこれは書いたものではなく切り抜いて貼り付けてある。こういった看板やポスターの主流はパソコンで、これを使うと昨日今日の素人でも簡単にそれらしいポスターが出来る。しかし、そのために昔ながらの看板やさんの技術がもはや消えつつあるのだな。

 コピー機なども昔はなかったので、文字の拡大や縮小は大事だった。写植やさんというのがあって、文字はそれを専門の生業にしている業種があったのだ。印刷はある意味で文化だ。文字は活字がなかった頃は版木に直接彫っていたわけだ。それが活字の時代が長く続いて、やがて写植になった。昔大阪でアルバイト生活をしていた時に、町場にたくさんの写植屋さんが看板を出していた。写植の意味を知らなかった私は活字屋さんとばかり思っていた。これもなくなってしまった仕事の一つだな。

 絵を見ないで看板のロゴばかりを見て盛り上がっていた。それこそ本末転倒だな。


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第23回スクエア展 - 2013.06.21(ポケットの窓から)


「第23回スクエア展」
6月21日(金)から27日(木)
山梨県立美術館県民ギャラリーB
はる 4367
 今日から「第23回スクエア展」 が始まった。 千葉の山口画廊の個展は今日で終了しましたが、次の展覧会までのしばらく(ここ一週間ぐらい)は展示されているようです。見逃された方はご確認のうえ、お出かけ下さい。


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ヒチゴサン2 - 2013.06.20(ポケットの窓から)

はる 4366
 玄関を直すことにした。先日その筋では有名な古材バンクに家の扉を見に行って来ました。私の家は古い、といっても築50年ぐらいの当時では極普通の安普請の家なんですが、当時の玄関扉の普通のサイズは大きくても180cmなんですね。ほとんどがそれ以下のサイズしかなく、ひどいのは160cmぐらいしかない。

 玄関から大きな絵を出す場合、いつもぎりぎりで、出来るなら200cm以上のタッパが欲しいと常々思っていた。ということで、今ある枠を取り払って新しく220cmの扉をつけるということで、今回は自分ではやりきれないので知り合いの大工さんに頼むことにした。

 しかし、やっぱりプロの仕事は手早く段取りがいい、それとやり始めるとやはり電動の工具がなければ難しいと言う事がよく分った。面白そうなので、邪魔にならない程度少しタイル剥がしを手伝った。剥がすより貼る方が簡単だな。これは骨の折れる仕事だ。

 ヒチゴサンの話の続きを少し。
 このところ下地を作る作業をしている。ほとんど何も考えていないように見えるのだけれど、実際のところまるっきり何も考えてない訳ではない。いや正確には何も考えないことは出来ないのだ。普通に生きている限り『何も考えない」ということほど難しいことはない。

 神が宇宙を創生する前はだれも観たことはないのだけれど、多分すべての物がぎゅっと凝縮された、それこそ時間も空間もあらゆるものが詰まった混沌としたモノだったのだろう。ここのところの話は科学的にはビックバン理論とか宇宙創生の話とやや似ている。神話的には天地創造とかイザナギ、イザナミの国産みの話などともつながる。まぁ、大げさに言えばそんなことをやろうとしているわけだから、ほら吹き、いかさま師、ペテン師と言われても仕方ないことだ。
 
 閉じられた空間にある一つの宇宙を作り出すのが絵を描くという行為であるなら、そこには何かしらの理がなければならない。それが目安になるのかどうか、今ひとつ確信はないのだけれど、昔から天才的な科学者などもそんな『宇宙の理」を探していたようなところがある。興味はあるけれど理解できないアインシュタインの「相対性理論」や「統一場の理論」 。リーマン予想と「万物の理論」 ここらあたりもうんと興味深い。

 で、無理やりヒチゴサンの話につなげる。一つの作品もそうだけれど、100点一緒に下地を作っている時も同じように考えている。主調色が7なら中間色が5で反対色が3となるように適当に配分する。この比率は100点でも同じ比率で地塗りする。大体50点が暖色なら30点が中間色で20点が寒色になるようにする。個展などで展示する場合も大体この比率で展示すると場違いな感じにはならない。あくまでも私の感覚ですがね。


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ひちごさんの秘密 - 2013.06.19(ポケットの窓から)

はる 4365
 なぜか素数が好きだ。といっても例の数学者の話ではない。簡単な日常生活でのはなし。日本の習慣にはよく素数が使われる。3,3,9度の杯(9は素数ではありませんが)とか3,3,7拍子とか7,5,3とかね。これすべて素数だ。ちなみに素数とは1とそれ自身でしか割り切れない数のこと、勿論ご存知ですよね。

 なぜ素数が好きか?といえば何となくだけれど、無垢で頑固で一本筋が通っている感じがするんだよね。例えば偶数なんか必ず2で割り切れるわけだ。一億でも二億でも一兆でも偶数だから必ず2で割り切れる。何も考えなくても簡単に割り切れるその安易さが気に食わない。だれにでも迎合する節操のなさを感じる。

 それに比べて素数は割れる数が2つしかない。その潔さ、潔癖さは聖母マリアのようだ。

 すこし話は脱線するのだけれど、この3:5:7という比率は全体を10とすると大体どのくらいかとアバウトで計算すると2:3:5ぐらいになる。この2,3,5と進んでゆく数列にフボナッチの数列というのがある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%9C%E3%83%8A%E3%83%83%E3%83%81%E6%95%B0

実際は 0, 1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233, 377, 610, 987・・・・・と続いて行くのですが、この数列の興味深いところは前の数と後ろの数の比が黄金比=1.618に近づいてゆくことです。ちなみに987÷610=1.618032・・です。

 で、何が言いたいのかと言うとですな。ヒチゴサンという純和風の比率が実は西欧の美の比率であるところの黄金比と繋がってゆく魔法の比率だということを言いたかったわけです。お粗末様。


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ポケットの窓から - 2013.06.18(ポケットの窓から)

はる 4364
 今日はちょっと疲れたな。ということで、また明日。


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究極の選択 - 2013.06.17(ポケットの窓から)

はる 4363
 アトリエに扇風機が出てきた。いよいよ夏の用意だな。つい最近ストーブを仕舞ったばかりなのになぁ、、。

 午前中に歯医者さんに出かける。随分と歯が悪くなったものだ。まだすべて自前の歯だけれど、すべてが何かしらの処置をしていて無傷のものはないな。今回はどうやら歯そのものより歯茎の炎症らしい。固いせんべいやナッツ類が好きなので、どうしても歯に負担がかかるようだ。何時まで好きなせんべいが食えるのか?

 それから、珈琲や紅茶が好きなので毎日たくさん飲む。そのため歯が染まってしまって汚い。爺さんになっても身だしなみとして歯は奇麗でいたいのだが、奇麗な歯でいる方を取るか、嗜好品を取るか、これも残された人生の究極の選択だ。


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現代美術 - 2013.06.16(ポケットの窓から)

はる 4362
 道具は大切だと教えられた。油彩画を描いていた頃は毎日仕事が終わったら、パレットに残っている絵の具を捨てるか、ラップに包んで奇麗にふき取ってピカピカに磨きこんでいた。何年か経つと自然に油が染み込んで漆細工のような鈍い光沢を持ったパレットになった。 筆はほとんど毎日石鹸で水洗いして根本のところに絵の具が残らないように注意した。油彩画は準備も大変だが、後片付けも大変で習慣づけないとすべての物がガチガチに固まってだめになってしまう。

 というわけで、何年も仕事をしてきたが、このところの道具は高級なものはほとんどなく、ホームセンターの台所用品とか大工道具、百円ショップの使い捨てカップで充分用がたせる。高級な道具を使わなければいい絵が描けないなら、私の作品は失格だな。道具フェチの人から見れば腰を抜かすような画材ばかりだ。

 上の写真でもバケツに使っているのは洗面器だ。下のほうの刷毛は障子を貼るためのノリバケ、これがなかなか都合がよく便利に使っている。上の方の絵の具を溶かす容器は発泡スチロールのドンブリだ。何年も使っているので絵の具がこべり着いて結構いい感じになっている。

 それで描かれた絵もあるものは何でも使う。道具はあるもの、身近にあるものを利用する。今生きている私が手に入れることが出来る材料で描くというのが、一番今の私に近いのではないかと思う。後年私の絵を分析した学者がいたとすると、材料から判断して二十一世紀の作家だと判断するだろう。


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趣味 - 2013.06.15(ポケットの窓から)

はる 4361
 今日は雨が降ったりやんだり、梅雨らしい天気だ。

 この間持って行った本を読んでしまって、帰りに新宿の駅で買った本。暇つぶしに読む本なので、何でもよかったのだけど、予想に反して面白かった。
 
「嫌な女」 桂 望実 
「人生の楽しかった出来事のランキングについて」p182

「・・人生という難題について考えさせられるのは、高校生の時だと思うんだ。進路という分岐点があるからね・・ところがだ。六十近くまで生きてきた人間が、又、人生についてかんがえることになる。この時は本気だ。人生を再設計するわけだからね。知識がないだとか、世間を知らないだとか、そんないいわけはできないからね。本気の真剣勝負だ」p332

「幸せか?と尋ねられて、「そういえば、そうだ」と気付くくらいが、ちょうどいいようだ。尋ねてもいないのに「幸せだ」という人は、そう思い込まずにはいられない状況であることが多い」p366

 本を読むというのは楽しい時間だ。私の人生に読書というものが欠けていた。小学校の通信簿に必ず書かれていたことは、字が汚いと本を読めという二点だった。

 字の汚さは筋金入りで、真面目に真剣に書けば書くほど小学生の字か、少し知恵が足らない人のような字になってしまう。最近は筆を持たせると、絵か字か分らないような即興的な字を書いてそれなりに見せてしまう技を覚えたので、何となく誤魔化してしまうのだが、本来の字は人様に見せられたものではない。これはもう一生墓場まで持ってゆくしかない。

 読書の方は、遅ればせながら30過ぎから親しみ始めた。だからなのか、元々の性格なのか難しい本は読めない。読書は娯楽に徹している。本好きの人には申し訳ないですが、私の読書は暇つぶしです。

 それでも、どんな本にもどこかに心に響く文章があるものだ。見つけると何か得した気分になる。遅ればせながらもいい趣味をみつけたと思う。


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「我にたためる翼あり」 - 2013.06.14(ポケットの窓から)
 

warenis.jpg 
「我にたためる翼あり」F3 2012
はる 4360
  山口画廊の個展も二週目が終わります。あと一週間です。よろしくお願いします。
上のタイトルはたまたま昔新聞で読んだコラムから無断借用したものですが、少し調べてみましたら、明治の女傑若松賎子の言葉でした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/若松賤子

 またもう少し調べてゆくと彼女の本名は巌本甲子というのですが、その孫が西欧音楽の先駆的なヴァイオリニストの巌本真理ということでした。巌本真理のことは先日FMで聴いたばかりで凄...い演奏家だなと感心したばかりで、その偶然にまた驚いたのでした。
 
巌本真理
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%8C%E6%9C%AC%E7%9C%9F%E7%90%86


http://www.youtube.com/watch?v=w_x-qpUATjQ



巌本真理(ヴァイオリン) 《ロマンス》第二番



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Kingsoftのトラブル対処法 - 2013.06.13(ポケットの窓から)

はる 4359
 未だに「Kingsoftのトラブル 書き込めない」の検索ワードで訪ねてくる人が二日に一人くらいの割合でいます。以下の方法で解消できます。お試しあれ。

  蔵出し「はる3301」
「・・・・ で、私はキングソフトなど使っていないので別に壊れても痛くもないわいと高をくくっていたのだが、しばらくして今までストックしてあったマイクロソフト社のワードの文章やエクセルの表があたらに書き込めなくなっていることに気がついた。よく見るとアイコンが全てキングソフト社のものにすりかわっている。これには驚いた。何でこうなるの?

 あせって、キングソフト社の誘導に乗ってクリックすると、お試し期間が終わったので、あたらにシリアルナンバーを購入しないとマイクロ社の文章は読めないし書き込めないよなどと脅し文句が書かれている。これって要するにウィルスということ?まぁ五千円だし仕方ないかなと一瞬諦めかけたのだけれど、ちょっと待て。ひょっとすると、同じような手口で引っかかっている仲間がいるのじゃないかと思って「キングソフト マイクロソフト オフィスソフト」でグッグってみた。

 やっぱり解決の方法はありました。ありがたい。以下の方法で解決します。

1.「スタート」メニューから「すべてのプログラム」を選択します。

2.「Kingsoft Office ****(バージョン名)」を選択し、「Kingsoft Office ツール」の「詳細設定」を選択します。

3.「Kingsoft Office 詳細設定」ウィンドウが表示されるので「詳細」ボタンをクリックします。

4.「関連ファイル」タブを選択し、上の 3 つのチェックマークを外します。(チェックマークは全部で 6 つあります)

5.「OK」ボタンをクリックします。

6.Microsoft Office の形式で保存されているデータ(Word ファイル、Excel ファイル、Powerpoint ファイル)のアイコンが Microsoft Office のアイコンに変更されていることを確認します。・・・」


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「第23回スクエア展」のお知らせ - 2013.06.12(未分類)
 
「第23回スクエア展」
6月21日(金)から27日(木)
山梨県立美術館県民ギャラリーB
はる 4358 
 この地元のグループ展も今年が23回展ということだから、当時の事はよく覚えていないけれど1990年が第一回展だったんだな。23年前といえば私も40前のまだまだこれからという感じだったか。これもあまりよく覚えていない。時間はあっという間に過ぎてゆく。

 学校を卒業して一時埼玉県の所沢で中学校の先生をしていた。色々あって一年間で見切りをつけて尻尾を巻いて山梨に逃げて帰ってきた。あのままガッコの先生を続けていたら今の私はないだろう。続けられなかった理由は色々あるけれど、他に自分のやりたいことがあるのではないか、ここではないどこかに私の居場所があるのではないか、という甘っちょろい願望そのものだった気がする。たぶん今もその延長上にいる。

 還暦を過ぎた私が未だにそうなんだから、若い人に「自分のやりたい事を探せ」というのは簡単だけど、これほど難しいことはない。絵を描くために学校を辞めたという説明は対外的には一番納得できる理由だけれど、そんなに単純なものではない。一つの方便、わかりやすい嘘だ。

 あれから30年以上経ってしまったけれど、未だにこれでよかったのか分らん。まぁ人生に正解などないからな。もうこうやって生きてゆくしか方法はない。


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美は発見である - 2013.06.11(ポケットの窓から)

はる 4357
 一年ぶりに生徒を連れて風景スケッチに出かける。空模様がいまいち心配だったが、なんとかもった。まぁ彼らにとってこの時間が如何に大事な時だったか、大人になってから分るのだろう。今はただの時間つぶしにしか過ぎないのだろうけれどね。

 芸術に限らないのだろうけれど、あらゆるものは自己の投影である。自分にないものは多分見えないし、感じる事もできないのではないかと思う。あるものがいいと思ったということはそのことを感じる心があったということで、表現といえば作家の一方的な押し付けのように思うかもしれないが、そうではなくて鑑賞する側にそれを受け取る感性がなければ、単に思い込みに過ぎないことになる。

 よく思うのは、例えば展覧会などで色々な絵が並んでいるとする。多くの場合それは作者の表現だから彼らの主張が並んでいるように見える。確かに一方ではその通りなのだが、それだと片手落ちだと思うな。芸術が作家の一方的な思い込みだけだとするなら、本当はあまり意味がない。必要だともおもえない。

 こう考えるどうだろう。作品は鏡なんだ。展覧会場には様々な鏡が並んでいる。鑑賞者はそこに映っている自分のある姿をみることになる。共感する、感動するというのはそこに自分自身の一面を見るからだ。またそうでなければ本当に芸術など必要とは思えないのだ。

 美は発見である。


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帰宅しました。 - 2013.06.10(ポケットの窓から)

はる 4356
 千葉から帰ってきました。会場にいるのは疲れるでしょう?とよく言われる。まぁ日常ではないという意味では疲れますが、嫌いではないですね。いやむしろ好きな方でしょう。売り上げを考えないなら、自分の絵に興味を持ってくれるファンと話をするのは楽しいことですよ。説明にも熱が入ります。

 最初の一週間が過ぎました。私はもう会場には参りませんが、山口さんが代わりに説明してくれます。是非熱いところを聞いてやってください。お願いいたします。


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ポケットの窓から - 2013.06.09(ポケットの窓から)

はる 4355


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千葉泊1日目 - 2013.06.08(ポケットの窓から)


山口画廊展示の様子
はる 4354
 千葉泊1日目
 今日は午後から画廊に滞在しました。お客さんはそんなに多くはなかったけれど、結構充実した一日だったね。明日は朝から画廊にいます。顔を見せてください。


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明日、明後日と在廊します。 - 2013.06.07(ポケットの窓から)

はる 4353 
 明日、明後日と千葉の山口画廊に出かけます。まぁ画廊というのは特別な空間でね、別に作家に会う必要は全くないのだけれど、それでもどんな野郎が描いているのか見てみたいと思うのが人情ってもんだろう。

 まぁいつも言っていることなんだが、絵の後ろにある人間をかってもらっていると思うからね。おしゃべりに来てくださいな。よろしく。


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サッカー - 2013.06.06(ポケットの窓から)

はる 4352
 サッカーなどにはほとんど興味がなくて観もしないのだけど、それでも大騒ぎの様子は色んなところで見聞きする。もともとスポーツ全体に興味がない。フィギアースケートぐらいかな興味を持ってみるのは。

 隣に若い夫婦が引っ越してきてクソガキが3人ほど朝からフルパワーで騒ぎまくっている。今までほとんど死んだような老人の町だったのが、一転して大騒ぎのコンコンチキだ。この夫婦、ほとんど元族かヤンキーのような勢いでガキどもを躾けている。「おいオマエラ~アホカ~」で、関西弁でまくし立てるの結構怖い。

 この夫婦、怒ってばかりでもなくて庭にネットを張って、人工芝を敷いて小さなサッカーコートを作ってしまった。これがまたぼこぼこボールを蹴って朝からうるさい。彼らには近所迷惑などはなから眼中にない。

 昔は『巨人の星」のように親が子供にスポーツを勧める場合、ほとんどが野球だった。プロのスポーツの代表が野球だったわけで、そのスーパースターが長島であり王だったわけだ。みんな彼らに憧れて野球に燃えたわけだ。ところがその地図も少し変ってきた。町中で野球をやる少年より断然サッカーが多くなってきた。

 その町にプロのサッカーチームがあるというのも大きいな。いままでほとんどプロスポーツを見る機会などなかったし、おらが町のチームという意識の違いは大きいね。

 死んだような町にも多少なりとも活気を取り戻せたならそれもいいかなと思う。しかし、夏休みがちょっと怖いな。


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漂泊することへの願望 - 2013.06.05(ポケットの窓から)

はる 4351
 昨日の続き、眠くなるまで・・。
 なぜ芸能みたいなものに興味を持ったのか?まぁ芸能といっても今の芸能界とはまるっきり違う話だけれどね。勘違いしないように。

 まぁ若い頃はそれなりに今の美術界の動向にかなり興味があって、これからの表現は何かというようなことをいつも考えていた。そのことは前にも書いたけれど、今実際に描いている絵とのギャップは如何ともしがたいわけで、ここで静物のモチーフ並べて描いても、緑豊かな風景を描いても、それが何か関係あるの?意味アルの?永遠に近い場違いの差を感じてしまう。私は一体何をしているのか、という焦燥感にさいなまれた。

 今描いている絵をもっと今の自分に近づけたい。いま自分が抱えている問題と同じ位置で考えたい、表現したい、そう思った。例えそれが場違いであっても、自分自身の生の言葉で、リアルタイムで語ることが出来れば、表現する事が出来ればたとえ未熟でも満足できるのじゃないかと思ったんだな。

 それと絵描きとしてそのことを生業にしたいということも関係してくる。日々考え、思索して生まれてくるイメージや言葉を目に見えるかたちに形作って人様に見てもらう。そのことを生業にするというのは一種の大道芸だなと思った。そこから旅する芸人が自分たちの生き方に一番近いように思えたのだ。

 古今東西芸事に関わることを生業にしている人々は、多くの場合定住者から迫害されながらも、流れる事を止めることなく、今も本質的には漂泊者だな。そんな生き方が出来れば本望だ。


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祝い人 - 2013.06.04(ポケットの窓から)

はる 4350
 子供の頃にお袋から「全くこの子はホイトの子みたいな格好が好きで恥ずかしい」とよく言われた。「祝い人」と書いて(ほいと)読む。三年ほど前に描いた作品のタイトルが「祝人」(いわいびと)と読ませた仮面を被った門付け芸人の様子を描いたものだった。この祝人が何故(ほいと)で乞食などの物貰いを表す言葉なのかよく分らなかった。

 まだテレビなどの娯楽がなかった頃は、一般の人々の楽しみは、お盆に正月に年に一度か二度ある村祭りぐらいだった。今の形骸化したお祭りではなく、本当に血の通った唯一無二の娯楽だったのだな。で、そんな場に遠くの見知らぬ土地から渡ってくる人々がいて、その人たちは色んな他の土地の風物や物語、歌や芸事を持って楽しげに浮かれてやってくるのだ。彼らは土地を持たない流れ者、アウトサイダーな雰囲気を持っていて、実際その村の風紀を乱したりもするのだが、こういった祝い事には欠かせない魅力ももっていたのだな。

 わたしのペンネームであるところの「あそびべ」というのもそんなところの由来する言葉である。もともと「あそぶ」という言葉の意味は「忘我の境地」を指すもので、楽師や音曲師など芸能的な仕事をしていたようだ。

 同じような言葉に「まれびと」というのもある。「客人」とかいて(まろうど)希に来る人という意味でもある。

 ここらあたりはボーダーで境界人ですこぶる面白い。


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メルマガ登録のお願い - 2013.06.03(ポケットの窓から)

はる 4349
 さて、今日は何を書こうかな。特別変ったことはなかった。

 メルマガを登録している同級生から何通かメールが来る。このメールマガジンももう随分長く続いていて月一回の配信で先月200号になった。初期の頃はもっとランダムに配信していたので、カウントはでたらめだ。一番最初が2002年の10/26日です。

 メルマガといっても新しい記事を書くわけではなくて、このところは一か月分のこのコラムをまとめて配信しているだけで、珍しいものでもない。ただ読み忘れた、もう一度読みたいと思ってくれる方には便利かもしれない。私にとっては備忘録のような、整理されていないとりとめもない文章なので恥ずかしいのですが、まぁ長く続いているというだけがとりえかもしれない。

 勿論一般の方も読むことが出来ます。以下のメールホームにメルアドを書いて送ってください。メルマガ配信にしか使用しませんのでご安心下さい。

http://enami.sakura.ne.jp/osirase.htm


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「存在としての作品の価値 - 2013.06.02(ポケットの窓から)

はる 4348
 机の上にメモした言葉があった。どこで見たのか読んだのか思い出せないのだけれど、「世界が明日終わるかもしれない時にどうして人はこんな絵を描いていたんだろう」何だかそれだけですべてを言い表しているのじゃないかと思った。ガキみたいだけれど、それだけでウルウルとする。

 そう、いつか私の命も尽きる。明日かもしれないし、10年後かも知れない、神のみぞ知る。そんな事は恐れてはいない。明日何があったとしても今自分が出来る事を淡々としてゆく。でなければ今の私の存在は偽りということになる。そのことに気付いているかどうか、その覚悟で生きているかどうか、そのことがとても大事だな。

 ロペス・ガルシアの絵を観た時に感じた充実感、堂々とした安心感、小手先でない本物感。同じようなことをやっている作家は多いけれど、他の作家にはこの不退転の覚悟のようなものが感じられない。それは一生懸命やるとか、なりふりかまわず、まじめ一筋にやる、命賭けてやるといったモノでもない。

 それらしきものはたくさんあるけれど、ほとんどのものには何もない。空っぽだ。あってもなくても何にも困らない、本人にとって大事でないものが、他の人にとってそれ以上であるはずもない。

 これもスペインの作家タピエスの言葉
「存在としての作品の価値が護符かイコンとしての価値と同じくらいに強くなければならない」


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