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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

隠れ屋 - 2012.05.31(ポケットの窓から)


はる 3992
 このアイビーという植物は非常に繁殖力が旺盛で小さな小屋など少し放っておくと形が変ってしまうほど覆われてしまう。植物でありながらゆっくりではあるけれど動物のように動いている。ぼろ隠しにはうってつけだが、気をつけないと幽霊屋敷になってしまう。常に境界をしっかり意識してこまめにカットする必要があるな。

 何故だかよく分からないのだが、家も庭も雑木林につつまれた鬱蒼とした雰囲気が好きだ。今の大体の住宅は庭木も少なくあってもよく手入れされた潅木がこじんまりあるか、何とかガーデンのように意識的に作られた庭が多い。それはそれできれいだとは思うのだけれど、好みではない。日当たりとか風通しなどを考えると湿気がこもるこんな庭はタブーだとは思うのだけれど、やっぱり鬱蒼とした雑木林に隠れたようにある家が好きだ。何故かな。



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老木も生きている - 2012.05.30(ポケットの窓から)
はる 3991
 このざくろの樹は幹がうろになってほぼ三分の一ぐらいしか残っていない。それにもかかわらずけなげに毎年花が咲き実をつける。このつっかい棒を外せば折れてしまうような、やっと生きている状態。その姿が仙人のようで面白い。生きているだけで何かを感じさせる、そんな存在にあやかりたい。

 人はおかしなものよなぁ。何気に生きていてもそこかしこに自分を発見している。多分若い頃には気がつかなかった事が今見えているんだろうな。こんな畑の真ん中にあるような老木は邪魔でしかないのだけれど、今の私には愛い奴に思える。たぶんある程度の歳にならなければ見えないものがあるのだろう。今から10年もっと歳を重ねるのだけれど、何が見えるのかその事が凄く楽しみだ。負け惜しみではなく。

 それで、そのことを出来るだけ詳しく臨場感をもって一人の表現者として報告したい。痛いならイタイ、面白いならオモロイと、ちゅうちょせずに報告してゆきたい。このブログという道具ならそんなことも可能だ。おもしろい世の中に生きている。




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大馬鹿野郎だ。 - 2012.05.29(原発)



Arvo Pärt - Alina!
はる 3990
 
福島の原発の破壊された見慣れた写真。今も一年前とほとんど変らない状態でそこにある。変らない事がとんでもない異常事態だということを示している。普通にその場に近づきさえ出来ないなのだから。

 これを見ると人類の英知など自然の前ではたかが知れたものだということがよく分かる。元々宇宙には放射線を含む宇宙線が飛び交っている。太陽の熱と光は核反応の結果だし、星が爆発すれば色んな目に見えない素粒子が地上に降り注ぐ。人体など簡単に通り抜けてしまうこれらの宇宙線は、DNAを傷つけてしまう。まぁほとんどが生物に有害なものだ。

 それゆえ生物は地上に発生する事ができず水の底で生まれた。生物の源である水は放射線など有害な宇宙線をカットしてくれる。原発の燃料のウランが水の中にストックされているのは冷やすというだけではない理由がここにある。その後、色んな理由でオゾン層が出来て紫外線を含む有害な宇宙線がカットされるようになって、やっと生物は地上に顔をみせる事ができたのだ。

 宇宙が誕生する超不可思議な世界では、時間や空間さえ一点に凝縮される摩訶不思議な世界で空想さえ容易にはできないのだけれど、一つだけいえることはそこは「この世」ではない何処かで、無論人などが入り込める世ではない。もともと住む世界が違うのだ。

 原子、電子、核反応とはそんな世界の話だ。E=mC2、単純に考えて、物は膨大なエネルギーを抱えていると言う事だけは分っている。その部分だけ注目して次世代のエネルギーは核だなどと騒いでいるいるけれど、それを取り出すのは容易ではなく、神の力を借りるしかない。それ故、いったん火がついてしまうと人では消す事も止めることもできない。

 宇宙がどうして出来ているのか分らないように、原子の世界も実のところ未だによく分かっていないのだ。そこで出来てしまった放射線などのやっかいな生成物は人工的に無毒化できない。自然に無毒化するのを待てばそれは宇宙的な時間を要する。だから出来てしまった放射線を出す生成物(死の灰)はまとめて埋めるしか出来ない。埋めても燃やしても無くなりはしない。ほぼ永久にこの地上にあり続ける。そんなものをどうして使おうとするのかよく分からない。

 原発がなくなれば電力が不足しますよ、経済的にダメージを受けますよ、それもいいのですかと未だに脅迫じみたメッセージを出し続けているけれど、それは根本的に違うだろう。仮に人類が生き残るためには毒を造り続けれなければならない、それが人類の避けては通れない宿命だと言うのであれば、反対に今の生き方のほうを見直すか、とっとと諦めるしかない。
 
 人というのはよく分からないなぁ。分りきった事がやめられない、止められない。明らかに違うだろうということが止められない。あれだけの犠牲をはらって、人類がひょっとするとここで終わってしまうかもしれないという選択を迫られているにもかかわらず、今の生活を続けようとする。現実を見ないようにしている。まぁいいか、とやり過ごしている。本当にいいのかこれで。

 大馬鹿野郎だ。あほか。


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吉田秀和「名曲のたのしみ」 - 2012.05.28(ポケットの窓から)

はる 3989
 吉田秀和がとうとう亡くなった。98歳というから歳に不足はないけれど、最後までいい文章を書いていた。そう多くは読んではいないけれど、新聞の音楽展望のエッセイは好きだった。音楽と言う目には見えない、純粋に抽象的な芸術を、我々が分るような身近な言葉で、分りやすく、丁寧に、語るように、それでも匂うようなかぐわしい格調高い文章だったな。

 NHKのクラッシック番組「名曲のたのしみ」はよく聴いた。ところでこの番組はまだ続いていて、あとニ回放送されるらしい。
5/31放送分(再放送)。

名曲のたのしみ  -私の試聴室-
チャンネル [FM]
2012年5月31日(木) 午前10:00~午前11:00(60分)
ジャンル 音楽>クラシック・オペラ
趣味/教育>音楽・美術・工芸

番組内容
                          吉田秀和
 - 私の試聴室 -                    
                              
「交響曲 第1番 ニ長調 D.82」    シューベルト作曲
                      (26分22秒)
          (管弦楽)チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
               (指揮)デイヴィッド・ジンマン
                <ソニー SICC1452>              「交響曲 第2番 変ロ長調 D.125から         
             第1、2、4楽章」シューベルト作曲
                      (29分03秒)
          (管弦楽)チューリヒ・トーンハレ管弦楽団
               (指揮)デイヴィッド・ジンマン
                <ソニー SICC1452>

それと6/2放送分。


名曲のたのしみ  -ラフマニノフ その音楽と生涯-(23)
チャンネル [FM]
2012年6月2日(土) 午後9:00~午後10:00(60分)
ジャンル 音楽>クラシック・オペラ
趣味/教育>音楽・美術・工芸
番組内容
                          吉田秀和
 - ラフマニノフ その音楽と生涯 -(23)       
                              
「ピアノ協奏曲 第4番 ト短調 作品40」 ラフマニノフ作曲
                      (24分54秒)
            (ピアノ)レイフ・オヴェ・アンスネス
                 (管弦楽)ロンドン交響楽団
               (指揮)アントニオ・パッパーノ
              <EMI TOCE-90168>
                              
「ピアノ協奏曲 第4番 ト短調 作品40」 ラフマニノフ作曲
                      (24分30秒)
    (ピアノ)アルトゥーロ・ベネデッティ・ミケランジェリ
             (管弦楽)フィルハーモニア管弦楽団
                (指揮)エットーレ・グラチス
               <EMI TOCE-3185>
                              
「ピアノ協奏曲 第4番 ト短調 作品40から        
              第2楽章の一部」ラフマニノフ作曲
                       (2分30秒)
              (ピアノ)セルゲイ・ラフマニノフ
             (管弦楽)フィラデルフィア管弦楽団
               (指揮)ユージン・オーマンディ
           <BMGビクター BVCC-5114>


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ひちごさん - 2012.05.27(ポケットの窓から)

はる 3988
 パチンコ台のようだけれどそれではありません。しかし、こんなことを延々と一ヶ月近くやっているだろうか。カラフルな布に囲まれて切ったり貼ったりたたいたり、何も考えないでコトコトやる手仕事は嫌いではない。本の装丁とか何かの包装、梱包そんなものにも似ているのだろうか。

 ほとんど無意識にランダムに貼り込んでゆくのだが、どこかに7:5:3という比率が目安になっている。だれに教わったわけではないが、造形的に美しいな、自然だなと感じるものはそんな比率で出来ている場合が多い。

 例えば7:5は微妙な比率だな。1に対して2倍というと極ありふれた作為的な比を感じるけれど、1.5倍でもないところがいい。それから5:3は西欧で言うところの黄金比=1.618にかなり近い。よく勘違いする人がいるのだけれど、黄金比だったら何でも美しいかといえばそうではない。

 日本古来の「ひちごさん」などという何気ない言葉の中にもけっこう深遠な真理が隠れている。


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Arvo Pärt: Cantus In Memory of Benjamin Britten - 2012.05.26(you tube)
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Arvo Pärt: Cantus In Memory of Benjamin Britten
はる 3987
 アルヴォ・ペルトの音楽を勝手にBGMに貼り付けた。こういった遊びができるのがネットの面白いところだ。著作権のことを持ち出せばどうなのかよく分からないのだけれど、厳密にはアウトかもしれない。けれどまぁこれで何とか商売にしているわけではないので、ぎりぎりセーフかな。

 アルヴォ・ペルトの音楽はどれも静かな祈りの響きが支配している。私自身はがさつでわがままでどうしょうもなく忙しい日々暮らしているのだけれど、ときどき無性に彼の音楽を聴きたくなる。聴く事で何かが浄化されるような気がするのだ。全てが許されるようなきがするのだ。


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やがてあとかたもなく消えてゆく - 2012.05.25(ポケットの窓から)

はる 3986
 今年は朝夕がまだ寒いので、野菜の生長が遅い気がする。それでも小さな畑に夏野菜が小さな実をつけると嬉しい。買った方が安いのだが、朝夕畑を見まわって楽しんでいる。自分で作った作物はやはり一際うい奴なのだ。兄弟が集まると畑仕事の話題がよく出てくる。みんな同じような事をやっているんだな。

 就職していない人間には定年がない。失業も退職することもないかわりに失業保険も退職金もない。これはいい意味でも悪い意味でも一生働けということだ。ごく単純にいって働けなくなればそれは収入が途絶えるということになる。多少の蓄えはあるけれど、とても一生食えるだけの蓄えはない。だからというわけではないが、それなりの覚悟はしているつもりだ。

 大体昔はみんなそうだった。働けるだけ働いて、働けなくなれば少し休んで消えていったものだ。それでいいと思う。それ以上は付録みたいなものだろう。そんな生き方が出来れば最高だな。


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祝4000プレゼント企画 - 2012.05.24(ポケットの窓から)

はる 3985
 もうすぐカウントが4000になる。まぁ単に通過点なんだけれど一応の区切りにはなると思う。毎日一つずつ確実に増えてゆくカウントはけっこう切実に日々生きていると感じさせてくれる。

 
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エレジー
21cmx15cm
 ところで何かプレゼントを考えたのだが、前回3000の時はちょうど画集を作った事もあったのでそれをまわしたのだけれど、今回はそんなものもない。で少し前に小さな版画「エレジー」↑をつくったのでそれを抽選で三名様にプレゼントすることにしました。
 応募の締め切りはカウンターが4000を打つ日までとします。ですから大体順調にゆけば6/8ごろですね。
 ここに お名前と住所を書いて送ってください。悪用する事はありませんのでご安心下さい。希望としては見ず知らずの、会ったこともない人がいいですね。ただし作為的に選ぶことはしませんので奮ってご応募ください。


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no title - 2012.05.23(ポケットの窓から)

はる 3984
 復活


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シャメが不調 - 2012.05.22(未分類)
はる 3983
 シャメが不調。又明日。

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裸婦クロッキー12/06/20 - 2012.05.21(裸婦クロッキー)
 

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はる 3982
 朝六時に起きて金環食を見る。月食などそう珍しくもないが、こうやって一生懸命みたのは久しぶりだ。小学校の頃か下敷きを太陽にあてがってみたおぼえがある。今ほど楽しい物がない時代だったので、これはこれは楽しいイベントだったな。

 それにしても時間通りに太陽が欠けて行くのは不思議な感じがする。最初に考え付いた人はさぞかし興奮しただろう。こんな宇宙規模の大きな計算ができるのに、どうして原発の事故は予測できなかったのか、これまた世界の七不思議と言われるだろう。欲の偏向した目で見れば何も真実は見ないということだな。


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今日はクロッキーだった - 2012.05.20(ポケットの窓から)

はる 3981
 今日はクロッキーだった。しかしデジカメの電池がアウトなので作品がアップできない。明日にでも時間が取れればアップしよう。デジカメで撮った写真をブログにアップするのはけっこう面倒な手順がいる。シャメは直接ブログに貼り付けるので簡単だけれどね。


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コラージュは楽し - 2012.05.19(ポケットの窓から)
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はる 3980
 上の写真は色々な模様がプリントされた布を水に濡らしてボンドを塗りこんだ上から刷毛で叩き込んでいるところ。ほとんどが若い女性向けのサマーシーズンのバーゲン品(インド綿が多い)で、新品ででありながら五百円ぐらいで購入できる。下手な布地やさんに行くよりバリエーションも多く手ごろである。フリルの付いたドレスなどを、一人で多量に購入するのでやや危ない人に間違われる可能性があるので必ずカミサンと一緒に行く。

 下はそれを並べたもの。自分では絶対に使わないような色の組あわせとか、配色がランダムに並んでくるとこれだけで充分に美しい。絵の具ではない染料の色がとても軽くて、明るくて心地いい。

 アフリカの原住民の装飾品とかデパートの子供用品の売り場とかアールブリットの作品など、素直にこころ揺さぶられるものがある。今はまだ何も考えないでこんな色で遊んでいたい。色というのはそういった楽しさがあるのではないかな。

 最初の頃は色々な絵の具をたらしたり塗ったりしていた。ところがそれよりもプリントされた布をコラージュした方がどれだけ美しいか。一度これをやると癖になるな。

 一つの絵の中でも原始から始まる美術史を模倣してゆく、今はまだ始まったばかりだ。


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コンテンポラリーアート - 2012.05.18(ポケットの窓から)

はる 3979
 今年も私の属している大きな公募団体展の東京の本展が終わった。昔初めてこういった展覧会を見たのはたぶん中学生の頃、日展の地方巡回展だったような気がする。日展というのは日本展覧会で国が主催する展覧会だと勘違いしていた。今でもそう思っている人が多いのではないだろうか。

 地方にある大小の公募団体もカウントすれば全国には千を超える団体があるのじゃないかな。人というのは仕方のない動物でどうしても群れたがる、そして競争したがるんだな、そしてそれがあるから門弟制度のようなピラミッドの画壇が出来てしまう。あるところに所属することで安心するのかな。

 現代美術などという、コンテンポラリーアートというのかな。あるブログを読んでいるとなかなか面白い事が書かれていた。コンテンポを分解するとconは(一緒に)でtempo(時間)で同時間を共有するというような意味らしい。まぁよく私が言う言葉で「今あるもので何とかする」というけれど、表現する材料もそうだけれど、『今』と言う時間も含めて「今あるもので何とかしたもの」がコンテンポラリーなアートということになるのだな。

 そうやって考えると、決まりきった既成の美術館やギャラリーでお上が啓蒙的な展覧会を主催してありがたがって見に出かけるというような展覧会はコンテンポラリーな美術ではないのだな。どちらかと言えばゲリラ的に街中の開いているスペースでこそこそ展示するインスタレーション的な展示の方が観る人も巻き込んでしまうので同時代を生きているという感じはするのかもしれない。


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まだまだ生臭い - 2012.05.17(ポケットの窓から)

はる 3978
 絵描きを生業にしようとあせっていた頃はどうにかして知名度を上げたくて、考えられる一番手っ取り早い方法がコンクールで受賞する事だと考えていた。事実そうやって当時一番権威のあるコンクールで大賞を取って一躍スターになっていった作家たちを間近に見ていたから、自分も同じように可能性はあるのだと真剣に思っていた。

 何年かそんな嵐のような日々を過ごした後、幸か不幸か私にはそんな栄光の日々はやってこなかったのだけれど、確かに認知される方法として一番手っ取り早く分りやすい方法ではあるけれど、その分悲しい事に忘れ去られることも飽きられることも人一倍早いということが分ってはいなかった。

 芸道というのが「その人の生き方」であるなら、何もそんなにあせらなくてもいいのだということが最近よくわかる。

 若い作家と話をしていてうっすらと感じた違いは、私にはそうやって冠を取ろうという気概がないということだ。今更ということでもない。けっして枯れたというわけでもない。そうやってコンクールで冠を取る事にあまり意味を感じなくなったからだ。そのことをもう少し考えてみたい。

 絵を描く事を世の中で認知される道具として考えるなら、そうやってコンクールなどで冠をとって行くことは正しいことかもしれない。団体の中でその地位を争うのも、それは他人と何かを争って勝ち取ってゆく生き方だ。勝った負けたのバクチのような生き方かな。

 しかし、絵を描く事は自分のこころの中を見つめるための道具だと考えるならば、まったく違う生き方がが見えてくる。欲がないわけでは決してないのだ。方向が少し違ってきただけだな。まぁそれが年取ったと言う事かもしれないな。


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no title - 2012.05.17(ポケットの窓から)



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齊藤武士展 - 2012.05.16(ポケットの窓から)


齊藤武士展
5/11~5/20
甲府・asahi gallery
055-227-7611
はる 3977


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負の遺産1,2 - 2012.05.15(ポケットの窓から)

はる 3976
 自分で言うのもおかしいけれど、私は小さい作品の方がいいようだ。大きくてもS100までぐらいが限界かな、それ以上大きい場合空間をもてあますところがある。自分の度量がそれくらいなのか、はたまたアトリエの大きさからくる限界なのか、これだと思った作品が100号以上では数少ない。

 これ以上大きな作品の場合、今回のように組作品にした方がいい結果が得られるように思う。こういったスタイルになったのは、地方に巡回する場合のことを考えて、一つずつでも独立して見ることが出来るようになっている。今回はわりと上手くいった方だが、周りが巨大な作品ばかりの中では小さく貧弱に見える。もともと絵は他の絵と比べて見るものではないのだが、それでもそこそこであって欲しいと思うのは我欲であろうな。

 
 


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最終日 - 2012.05.14(ポケットの窓から)

はる 3975
 今日は最終日。ということで展示の片付けにはせ参じた。今年は審査を少しやり、その後カタログの撮影手伝いから始まって、展示飾りつけの仕事をやり、途中でギャラリートークなどという新しい仕事のお手伝い、そして最後は作品撤去まで、フルタイムで仕事を手伝った。男手が少ないということもあるのだけれど、なかなかハードスケジュールであった。

 まぁ団体展というのは一般出品の間はお客さん扱いで大きな顔をしていられる。受賞というご褒美もいただけるし、寄ってたかって特別扱いしてもらえる。本人たちも何となく自尊心をくすぐられていい気持ちになる。それはねぇお客さんだからなんだよ。

 中に入ってしまえば団体展というのは大きなグループ展なんだということが理解できる。構成員が実は会費を出して運営している非営利団体であるということが実によく分かる。会員は偉そうに審査しているだけではないのだな、その部分だけ見ると「先生、先生」と呼ばれて、後の雑用は全て委託した業者がやっているようにみえるけれど、審査はたくさんの仕事のなかの一部でしかない。どんなに名前が通っている団体でも展覧会は営利を目的にしてはいないからね。何の利益も生まない訳だから、会員は汗水たらして肉体労働のボランティアで動いているわけだ。そんな事はあまり知られていないな。それが嫌なら辞めるしかない。

 絵描きは絵を描いて個展をやってみてもらって気に入ったら買ってもらいそれでお足をいただいて食ってゆく。それでいいのだとすれば団体展などに出す必要はない。私が参加している理由は、他では知り合うことが出来ない一部の高い志をもった連中と一緒になって動いているのが楽しいので参加している。今は隠れて見えないけれど、この中に後世に残る作家が居るのだと確信している・・・そうあって欲しい。


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こうふのまちの芸術祭2012 - 2012.05.13(未分類)
 
こうふのまちの芸術祭2012
はる 3974


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no title - 2012.05.12(ポケットの窓から)


西沢武徳展
5/12~5/20
甲府・三彩洞
055-226-8393
はる 3973
 今年も夏ごろに三回目の「こうふのまちの芸術祭2012」というイベントが開催される。このイベントの主催は有志によるもので県や市はいっさい関わってはいない。立ち上げの時から少し関わっているけれど、ほとんどがボランティアで自らの時間と手と足を使って若い人たちが中心になって開催している。多分経済的には成り立ってはいないだろう。参加している人たちが自主的に楽しめればそれはそれでいいのだな。

 現代美術というジャンルは私にはよく分からないし、本当言って面白いと思えないものも多々ある。私などがやっている絵画を、それもパネルやキャンバスに描かれた絵画をただ展示するだけといった展覧会形式のスタイルはほとんど見かけない。

 芸大や美大の絵画専門の学科に入学してもほとんどの人は絵を描かないという。卒業するとほとんどは活動すらやめてしまうらしい。それはまぁ昔も今も変らないのかもしれないが、表現の方法が絵画といった面倒くさい方向にはいっていないようだな。

 しかし、まぁいいずれは戻ってくるようにも思うのだが・・。


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はる 3972 - 2012.05.11(未分類)



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今あるもので工夫して暮らす - 2012.05.10(ポケットの窓から)

はる 3971
 いつのまにやら周りは草だらけ、また今年も草との格闘が始まる。雑草というのは私から見ての話で、もともと植物に区別はない。地面にはいつくばるようにしゃがみこんで少し大きくなった草を根元からブチッとはぎ取ってしまうのはけっこう快感だな。根が残ってしまうとしぶとく又そこから芽が出てくるので、少し雨でも降って柔らかくなった時にやることだ。タンポポのような主根のあるものはけっこうしぶとく深く入り込んでいるので面倒だ。イネ科のようなひげ根のものは薄く広く地面に根を伸ばしている、こいつを抜く時はズボッという感じでぬけるので気持ちがいい。ざまぁみろと意地悪な気持ちになって誰かに誇りたくなる。

 庭木の手入れというほど庭も広くないのだけれど、初夏になって庭木が繁茂してくるとそのままにして置くと鬱陶しくなってやたらと剪定してしまう。植木屋さんのように奇麗に剪定してしまうのはどうも好みに合わなくて、雑木林のような自然な感じが好きだ。けれど何も手をつけないと枝や葉が重なって風通しが悪くなって環境的にはよくないようだ。適当に隙間を作るようにしている。

 こういうのも「市中の隠」というのだろうか。何もかもわざとらしい「田舎暮らし」は性に合わない。絵もそうだが生き方も含めて、今あるもので工夫して暮らすというのが自分らしいと解釈している。


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エレガントな宇宙(超ひも理論) - 2012.05.09(you tube)


エレガントな宇宙(超ひも理論)
はる 3970
 もう一丁、宇宙理論もの。1と2はなかなか面白いよ。3になると理解できません。分りません。

 宇宙のような大きな世界を考える場合、三次元空間のニュートンの万有引力の法則から始まって四次元空間を考慮したアインシュタインの相対性理論で色んな事象が理論的にも実際的にも観察確認ができるそうだ。事実それらの考え方でアポロ計画のように宇宙にロケットを飛ばして帰ってくるというような計算が出来るわけだから、不都合は生じてはいないわけだ。

 ところが分子とか原子、電子などという微小な世界になってくると、今までの物理理論では説明できないことが起きてくるようだ。単純に考えても星々の間で働いている万有引力が原子のレベルで働いているようには思えない。もしそれがそんなに簡単に説明がつくようであれば、物理学者はだれも悩まないだろう。

 普通に大きな世界と極小な世界とを別々に考えて対処していればそれはそれで問題はないのだが、例えば時間をさかのぼってこの宇宙の創生時、ビッグバンの頃を考えると実はこの世の全ての物事がただの一点に集約した時、実はその大きな宇宙と極小な世界とが一つになるんだな。

 アインシュタインが成し遂げたかった統一場の理論というのは、結局そういったどんな状況下でも通用する魔法の法則を知りたかったということなんだろう。実際今でもその事は論議の最中で絶対に正しい理論というのは考えられてはいないし、証明もされていない。この超ひも理論が今のところ一番それに近いとは言われているのだけれど、まだまだ例外が多く、シンプルで誰にでも理解できる美しい形にはなっていない。


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万物の理論2 - 2012.05.08(未分類)
はる 3969
 蔵出し1
はる 2470
 「永遠の故郷6」
 今日も又吉田の爺さんの話が新聞に載っていた。1930年ごろの学生の頃の話。バッハの「パッサカリアとフガ」のレコードを恩師の蓄音機で聴く。何と一緒にいたのが中原中也だというのだから凄いな。感想を聞かれて「神様がいて何かを指しているようだ」といったとか。ふ~ん・・何か出来すぎだけど、あの94歳の爺さんだから許されるんだな。

 「音楽展望」というタイトルでありながら、もうほとんど小学生が書いたぐらいの簡単な文章になっていて、うつらうつら、あっちにいったりこっちにきたり、語り口は優しくて快い音楽を聴いているようなんだけれど、内容は芸術の本質をずばりと言い当てている。あそこまでになればもう何を言ってもカッコいい、そうなりたいものだ。

 ということで話を戻そうか。どこまでいったのかな、「おおいなる意志」の話からだった。

 絵画というのは一見自由な空間に見えるけれど、これも自分の意識内にあってある種の宇宙の理の範囲の出来事なんだな。神がこの世界を作ったように今度は私が彼に代わって世界を作るというわけだ。

 まぁこれに似た話も幾度となくここに書いたから新しくもないけれどね。でその理というのはいったい何じゃということだな。口で言うのは簡単だけれど、じゃどんなもんじゃ説明してみろといわれると、はたと困ってしまう。それが上手く説明できれば私はノーベル賞でももらえるのじゃないだろうかね。

 もう永い付き合いのお店がある。このお店は最初は四畳半ぐらいの大きさだった。色んなものが所狭しと積み上げられていて、無い物はないというのが自慢であったけれど、いつもどこにあるのか探すところから始めなければならない。長年の夢は店を大きくしてきれいに商品が並べられることだったんだな。

 で、何年か後、念願かなってお店が何倍も大きくなった。倉庫も出来てきれいに商品が並んでいる。けれどそれもさいしょの数ヶ月の話で、やがては最初の四畳半のお店が四つ分広がったかたちになって落ち着いた。まぁ私は気に入っているのでそれでいいのだけれど、話はその事が主ではない。

 自分の将来の姿というのは今の自分の中にある、ということなんだな。見えないかもしれないけれど、未だ眠っているのかもしれないけれど、その多くの場合は今の自分の延長上に将来の私がいる。

 昨日の話とつながるのだけれど、一日というのは自分の一生に似ている。で自分の一生は人類の寿命に似ているし、地球の誕生から終わりまでだし、この宇宙の始まりから終わりまでと似ている。

 で、この話は例のフラクタルの法則に似ていないか。自己相似性というやつ。この法則、簡単に言えば「部分と全体が同じ理でできている」ということなんだな。

 今の統計学なんかもそれを使うんだけれど、そう例えば商品の抜き取り調査でも、全部を調べないでもある程度ランダムにそこそこの数量を調査すれば全体が推量できるというもの。これは全体は部分と同じ確立で出来ているということの応用だな。選挙の当確予想も似たようなものだ。

 で、話は少しずれてしまったけれど、その理論から推測すれば私は小さな宇宙の模型ということになる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 蔵出し2
はる 3631

 毎年秋になる今年の稲の生育状況なるものが発表されて、今年はややいいとか豊作だとかランク付けされる。これは個々の田んぼの生育状況から全体の状態を推測して判断するのだろう。

 似たようなことだけれど、選挙結果などもまだまだ開票状況が半分にも満たないのに早々に当確が出たりする。ほとんど間違う事がないのはいつも不思議だなぁと思っている。

 確立の話は二次世界大戦のころから盛んに研究された始めた新しい学問だ。その頃から開発され始めたコンピュータと連動する事によって情報さえ正しく入力されれば、かなりの正当性のある予測ができるようになった。

 文部科学省が放射能影響予測スピーディなるもので早い段階で知りえた情報を発表しなかったということを今ここで話題にするためにこの話を持ち出したのではない。しかし、このことは今回の原発問題を象徴する出来事だな)

 すこし理屈っぽくなります。我慢して読んでください。

 「いま」の私は「10年前の私の選択」の結果になるわけだ。もっと言えば私が生まれてから今までの連続した選択の結果が「いま」の私を形作っている。ゆえに「いま」の自分というのは過去の自分の集積したもので、いまに過去が凝縮していると考えらる。「いま」の自分から過去の自分を推測する事はそう難しくない。稲の作柄のように今の一瞬を見ることで、今までの自分を知る事が出来る。

 そして同じように、今の延長に未来があって、将来どんな人生になろうが、必ず今を始点にした延長線上に未来の私があるわけで、また同じように「これからの私」というものも推測できる訳だ。

 もう幾度となく話題にしているので、新しくはないのだけれど、この話を一人の人生の話ではなく時間を無限大に引き延ばせば宇宙の生成の話になり、そして永遠の未来の話にもなる。

 一人の人間の「いまここ」の中に永遠が見えるということだ。 



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万物の理論 - 2012.05.07(you tube)


万物の理論
はる 3968
 こういった数学的な真理とか理論みたいなものはけっこう好きだな。よくは理解できないのだけれど、どういうことかと言えば無秩序に存在すると思われている様々なものが、実は何かしら原理と言うのか理があるってところが面白い。

 例えばこの素数っていう奴、この動画の話では最初に当然のごとく1,2,3・・と数が刻まれてゆくように語られているが、ふと考えてみるとこの数というのも実は人類が考えたものだ。だから素数と言う概念も違ったカウントのしかたならば案外規則正しい出方をするのかもしれない。

 よく考える事は偶然に起こったと考えられていること、例えば今ここに私が存在する事も含めて何かしらの法則というのか理があるはずなんだな。見た目には何の関係もないような、ただの数の羅列のようなランダムな数が、魔法のような係数を掛けると、なんとまぁ不思議な事にみごとに秩序だって見えてくるそんな魔法の暗号があるように思えて仕方がない。

 それで、ここでも語られているけれど、その魔法の係数は極小さな原子や電子の行動パターンから大きく言えば星や星雲の成り立ち、もっと言えばこの宇宙の成り立ちまで関係してくる、とんでもない魔法の係数なんだな。

 絵を描く時に意識することは、画面の中に閉じられた宇宙があることなんだな。どういうことかといえばこの宇宙が存在していると同じ魔法の暗号が、画面の中にもあるように描くということかな・・・・。

 眠くなったので、もう寝ます。


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帰宅 - 2012.05.06(ポケットの窓から)

はる 3967
 帰って来ました。


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ギャラリートーク - 2012.05.05(ポケットの窓から)

はる 3966
 作家のギャラリートークのお手伝いをする。昔は展覧会といえば作品だけ並べれば後は観るほうがどうにでも観てくれたらいいんだよと、ほったらかしであったんだけれど、どうも最近はそうでもないらしい。作家はそのコンセプトを鑑賞者のなかで語った方がよりいっそうメッセージが伝わる。

 欧米人は大体において自分の意見を語ることが得意だ。なぜなら多くの民族が陸続きに生存していて、他の民族とは言語によって意思を伝えるしか方法がなかったからだ。共通の文化や言語や認識がないからなぁ。そこで誤解を生じると悪くすれば殺し合いのトラブルまで発展する。

 言葉によって他人といかに分かり合えるか、そのことに労をおしまない。そしてその「ことば」を如何に華麗に装飾するかにその人間の教養、人格、その他を推し量る材料にした。

 反対に我々日本人は言葉を多く使うことは「こざかしい」「いいわけがましい」「多言を労する」などといいようには言われない。極限まで言葉を削りこんで31文字に森羅万象を歌いこんだ短歌や俳句はこの国独特の文化のあり方をよく表している。「男は黙って、実行する」「沈黙は金」などといって多くを語らないことが正直であるとか、男らしい、かっこいいということになる。同じ言葉を話し、意思疎通は「阿吽」の呼吸で伝わるものだとされてきた。ここだけの話だが、西欧の戯曲やオペラなどの過剰な装飾語は 少しばかり恥ずかしくなる。我々日本人がやれば軽薄なお調子者と相手にされないだろう。 

 ある意味これから世界で活動するというのでなくとも、「表現者」として生きてゆくつもりならば、少なくとも自分の作品については他人に聞かれた場合、わかりやすく伝えることができる必要はあるかもしれんなぁ。そうやって人に伝える訓練をすることで、案外自分の中でも学習するんだな。まぁ必要なことではなかろうか。 
 


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辻均個展 - 2012.05.04(未分類)
 

辻 均 個展
こころの色とかたち
5/3~5/9
甲府・ハーパーズ・ミル
055-233-3156
はる 3965
 明日からまた東京だ。


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no title - 2012.05.04(ポケットの窓から)



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