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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

歴史上消える - 2011.04.30(原発)






 

 かれこれ一ヶ月以上原発のことばかり書いているかな。それほどこの事故は大きな出来事だったのではないか。地震や津波だけなら、どんなに大きな災害であったとしてもそんなにはショックはないだろう。確かに驚きはするけれど、ありえないことではないからね。でもこの原発は明らかに備え不足による人災だろう。日本という国は技術立国で、勤勉でクリーンで色んなことで世界に冠たる国だと思っていたことが、いとも簡単にひっくり返ってしまったことが、驚きでショックなんだな。ありえないお粗末さだわな。



 それもねぇ、日本が一番率先して気にしなくてはならない放射能のことだからね。それが何の考えもなく簡単に漏れ出して、未だに止めることが出来ないでいることの異常さ、恐ろしさ。これは決してあってはいけないことだという認識になさに驚いてしまう。



 人為的なミスによって国民全てを危険に晒した、いまだに不安に陥れている、今まで築いてきた日本の安全神話、クリーンなイメージを根底から覆す、そんな可能性がある凶暴な道具だということをおくびにも出さず、隠していたこと、それに事故がおきてしまってからの、その住人に対する無責任な態度、一番に保護しなければならない守らなければならないのは企業や会社ではないはずだ、それが全くなされていないことの憤り。



 日本は世界中の人体実験場になってしまった。これから20年30年放射線を浴びたらどんな結果がまっているのか、興味本位で見ていると思う。自分は痛くもないからね・・。特に若い人、子供や女性がどんな影響をうけるのか、放射能の被曝との関係を知りたいと思っているだろう。そうなってしまった、この国の為政者、それを許してしまった大人の責任は大きいな。全員で謝らなければならない。



 けっして放射能の基準を甘くして「すぐさま健康に影響ない」「安心だ、安全だ」といいふらかすことではない。汚染された野菜をこれ見よがしに食べて「安全だ」などとほらを吹くことではない。どこかそれは間違えている。



 いま変らなければ、この国は歴史上消えてしまうだろう。意識として大事なのは「自分の頭で考える」ということだな。面倒でも考えることを止めないことだ。そういった人が増えてゆくことで総体として変ってゆくかもしれない。あまり期待はできないけれどね。



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行き先は風にきいてくれ - 2011.04.29(原発)






 

 大したことないのは自分のせいで誰のせいでもありゃしない・・。まぁ、この世のことは全て自分の中から出てきたもので、見た物も見えたものも全て自分の見たいように見ているということに気がついた。まぁだからその人の書いたもの、描いたもの、話したことなどを見れば間接的ではあるけれど、その人が分るわけだ。もっと言えば例えば身につけるもの、選んだものそんなものでもその人のある面を表しているんだな。おお怖い。



 本当は最悪の場合を想定して、警報レベル1とかレベル2とか避難のシュミレーションをしておくべきだったんだな。例えば今地震や津波の警報はかなり具体的にやっているじゃない。ケイタイにまで情報が飛んでくる。台風は刻一刻情報を流して注意報や警報の情報を流しているじゃないか。あれだけのことをしているのだから、原発のそばでも放射能もれの可能性あり風向きしだいでは警報1とかやればよかったんだな。それを反対に大したことない、すぐには健康に影響ないなどと嘘をいって国民に大本営的な情報を流し続けたもんだから、だれも信じなくなってしまった。



 こういった政府というのか組織しか持てないのはやはり悲しいことだな。他の国のことは良く知らないのだけれど、多かれ少なかれそういったものだろうか。根本的な発想はお上的な考えで、下々のものに御触れを出すというふうなかんがえ方のような気がする。お上が考えたものだから下々のものは黙って従えみたいな。



 理想をいうなら国民が選んだわけだからいつも国民の側にたって、国民を守るというのが政府の基本的なスタンスでしょう。不幸にして我々はいまだかつてそんな為政者を持ったことはないのだけれどね。徹底的に話し合って革命を経て出来上がった国ではないからね、どこかずるずるとしまりなく出来てしまったくにだから、白黒がはっきりとしない。物事が外圧でしか決まらない。主体的、自主的な意見では決まっては行かない。



 風に吹かれる凧のように行き先は風に聞いてくれと言った感じ。格好はいいけど、これからはそれじゃこの国際社会では生きては行けないでしょう。他国(アメリカ)にいいように利用されて、それでポイと捨てられてお終いだ。何も考えないように、上手い具合に洗脳されてしまったけれど、それも日本人の心情にぴったり合ったんだな。私にも大いにそんなところあるから。心の隙間というのか、まぁ上からの命令で動いているのはある意味楽だからね。いちいち考えて「生きるべきか、死ぬべきか」を決めてゆくのはやっかいだもの。でも西欧の革命の歴史は血を流して、自分たちの主権を勝ち取ってきたわけだな。だからフランスなどは一目散に国民を守るという手段に出るわけだ。



 暴動が起きない良く教育された国民というのは褒め言葉でもあるけれど、反対に良く飼いならされた国民と言うことも出来るわけだ。普通ならこれだけのことが起これば政府は転覆するでしょう。嘘ばっかりついて、国民に放射能の雨を降らせて平気なんだから。歓んでばかりもいられないよ。



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大したことない - 2011.04.28(ポケットの窓から)






 

 昨日遅く帰ってきました。二日前のオープン前日は飾りつけなどがあって関東近辺の関係者が駆集められてワイワイと忙しい。絵画だけでも600点ほど展示するわけだから全く気の遠くなるような作業だ。一つ一つが2mもあるような大きな作品なのでそりゃもうあきれてものが言えないくらい大変なことだ。それで10日すれば跡形もなく消えてしまう。いったい誰が何のためにやっているのか、荒行に近い修行だな。



 昨日はオープニングのパーティーがあって、受賞者や新会員推挙などが華々しく表彰されてうれしい時を過ごす。一年に一度全国からなじみの顔が集まって和気藹々と親睦を深める。団体展の面白いところだと思う。色んな作家と知り合うきっかけにもなる。



 でも何だか、自分が年取ったせいなのかどうか、昔ほどわくわくしなくなった。理由を考えたんだけれど、そうだなぁ・・この会には昔から早々たる作家が属していて、例えば好きな作家でいえば須田剋太や香月泰男とか松田正平とか、伊藤廉、久保守などがいた。これほど綺羅星のごとくに憧れていた作家がいた団体展は他にない。まぁだからその団体に出品し始めたわけだけれど、そういった歴史的な作家たちと同じ会に属しているということが、何となくわくわくうれしかったわけだ。



 それがねぇ、自分がその構成員になってくると、全然大したことないわけだ。その質の格段の差に気がつくわけだ。それがわくわくしなくなった一つの理由かな。 



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(no subject) - 2011.04.28(ポケットの窓から)



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(no subject) - 2011.04.27(ポケットの窓から)



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(no subject) - 2011.04.26(ポケットの窓から)



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鵺の正体 - 2011.04.25(ポケットの窓から)






 

 明日からまた東京です。絵描きが全国から六本木に集まります。出品した人には、それはそれで結構楽しいお祭りです。絵を描かない人には申し訳ありませんが面白くないと思います。あしからず。



 我々は良し悪しは別にして小さい頃から「理屈をいうな」という教育を受けてきた。四の五の言い訳するのは一番格好が悪い。潔くあれと。まず兎に角黙って聞く。聞けないならそんな振りをする。それが兎に角集団の中で何とか最低限ルールだと教えられる。分らないことは「黙って聞いていろ、そのうちに分る」それも一理ある。



 ある一定の全体的なレベルを上げるなら、まぁこれが一番効率のいい教育方法だと思う。上から流れるように新しい知識が流れてくる。物事を考える必要はほとんどないし、ほぼ機械的に覚えてゆけばよい。日本の受験勉強に限らないのかもしれないが、受験というのはほとんどこういったやり方ですすんでゆく。ここには自分のアイデアを考えるとか、思索するということはほとんど入っていない。



 我々はまず「自ら考えることを止める」ということを何度もなんども繰り返して教えられる。いらないことを考えるよりも兎に角単語の一つでも覚えた方が「役に立つ」と言う風に教えられる。いや実際に言われたことはないけれど、それが暗黙の了解になっているのではないかな。ああでもない、こうでもないと要らぬことをぐだ愚だと考えて、時間ばかりとられているのは一番下の下だとランクされる。



 要領よく一番効率よく「自ら考えることを止めた」人間が、この国では一番いいといわれる学校に入れて、一番いいという仕事にありつけるようになっている。それが超エリートと言われる人間だ。だから始末がわるい。



 内田樹の「辺境論」によると、この日本人独特の学習能力というのは二千年以上の歴があるものでちょっとやそっとでは変らない気質になってしまっている。というのは我々にとって「よきもの、ありがたきもの、優れたもの」はどこか遠いところからやってくると考えられている。例えば「唐様」だったり「洋風」「アメリカン」だったり、全て優れた文物は舶来物で外からやってきたものだ。



 あまりにも凄すぎて太刀打ちできないので、「考えることを止めて」徹底的に真似をする、吸収して取り込んでしまう。日本の文化はそういったことの繰り返しで出来ている。まぁそれが鵺の正体だ。



 もう少し書きたいけど眠くなった。続きは今度にしよう。



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鵺のようなもの - 2011.04.24(ポケットの窓から)






 

はる 3591

 言った言葉はすべて自分に跳ね返ってくるのだけれど、そのことは棚において言うしかない。どうも政府は東電だけが悪くて、今回の件は自分たちには責任がなく被害者であるというふうに仕向けている感じが見て取れる。誰かを責任者にしてそれに泥を被ってもらって、手早く済ませて今回のことを風化させたい、なかったものにしたい、あったとしても大したことなくて、早く安全宣言したいという風に仕向けているようにみえる。



 誰が悪いこれが悪いといってもおきてしまったものは仕方ないじゃないの、それよりも早く復興作業に入った方がいいのじゃないか、というふうな何かを見つけられるのが怖くて隠しているように思えるな。悪いのはそこに

こそこそ隠れている原子力安全委員、保安員という官僚だだぞ。何もしないで高給だけもらって、天下り先を考えている、たまたま自分がここの配属になった時に起こった事故でなぜ責任を取らなきゃならないのだ。我々は決められた安全と言われるマニュアルのとおり仕事をしていただけで、それ以上の責任ははっきりいてない。そう顔が言っている。



 法律上は多分責任は問えないのかもしれない。何も失策はしていない。想定内のことであるならば今までどおり淡々と処理できていたわけだ。想定外のことをあれこれ考えて差し出がましいことをする役職ではない。想定外の津波が来て原発が壊れた、その責任は我々にはない。心情的には責任がありそうだけれど、法律上では多分何の責任もないと思われる。だから彼らは淡々としているのだ。悪いのは事故を起こした東電だ。と言う風にね。



 ここからは推論でしかない。間違えている可能瀬もあるので、すらすらよんでくださいな。



 官僚、役人というのはいつもそうだ。自分たちの保身しか考えていない。そのことが次第に組織を蝕んで行くことが理解できない。まぁ多分その中にどっぷりとつかってしまえば、何も見えなくなってしまう。旧東側の社会主義体制もそうだった。全ての人が平等に仕事にありつけて、貧富の差がない理想的な社会。それが夢だったわけだけれどね。人と言うのはそれだけでは生きてはいけないということだ。一生懸命働かなくてもいい、適当にやっても同じだと言うことになれば、嫌なことはやらなくなってしまう。既得権を持ったものはそれを守るために一生懸命になる、本来の仕事以上にね。本末転倒。そうやって次第に社会が腐っていった。



 戦後、戦争責任を問う東京裁判があった。最後の東条英機の姿を映画などでみるけれど、その姿はどこか隣の頑固祖父さんのようであり、軍服姿でふんぞり返ってはいるけれど、どこか憎めないおじさんのように見える。ドイツの戦犯であるところのヒットラーなどとは明らかに違う。彼は明らかな意志をもって戦争を遂行した。連合軍からみれば誰かを最高責任者にしなければ理論上裁判は成り立たないのだろうけれど、本当に彼が責任者なのかどうか、その自覚があったのかどうか、疑わしい。



 負けるとわかっていた戦争になぜ闇雲に突っ込んでいったのか?軍部、官僚の暴走というけれど、本当に彼らだけが暴走していっただけなのか?実態のある、戦争を推し進めていった人なり団体というものが実際にあったのかどうか?当時の軍というのはエリート集団で今で言う高級官僚なんだな。私は今回の原発のケースも同じようなものの気がする。誰かが実質的に責任をとって推し進めたわけではない。だからだれも責任がとれないのだな。集団としては存在するけれど、実体はない高級官僚なんだ。



 で、ここが真実なんだけれど、それを許しているのは実は我々日本人全ての中にある、漠然とした優柔不断な付和雷同型の鵺の様な気質ということだ。



 例えば年金問題でもそうだ。だれも責任をとらない。誰かが意識して年金を騙し取ったと言うならば犯罪にも問えるかもしれない。けれど総体として兎に角進んでしまっている。個人の仕事としては何の問題もなく、淡々と仕事が済んでしまっている。結局いずれは破綻してにっちもさっちも行かなくなるだろうということは何となく予測はできるのだが、そんなことを考える役職にはない。だからまぁいいやとそのままにしておいた。私の仕事は言われたことを淡々とそれ以上でもそれ以下でもなくやることである。



 我々は基本的には凄くまじめで小心である。農耕民族の血が多分そうさせるのだと思うのだけれど、決まったことを疑いもせず、淡々とこなしてゆくということは大いに得意とする。大勢というのか全体の意志というのか、そんなものに実体はないのだけれど、付和雷同型についてゆくのを得意とする。自分の意思で考えることを止めてしまう。その方が多分楽だからだと思える。ある時気付いたのだけれど、それは私の中にもある部分なのだ。



 「自ら考えることを止めてついて行く」という体質は例えば何か大きな事件や事故がおきた時に協力して成し遂げるとか、国がとんでもない状態になって国民全体が一丸となってという風なときには大きな力にはなる。明治維新や二次大戦後など大いなる国難の時にはそれが役に立った。けれど目標が明らかに見えなくなった時には危ないね。どこに行くか分らなくなってしまう。なぜなら一人一人が考えることを止めてしまうからだな。



 多分これからも大きく変る事は期待できないだろうな。けれど変るチャンスではあるきがする。自ら考えて行動する、そんな行動パターンで生きる人が増えてゆけば総体で変ってゆくのではないだろうか。与えられたもの(既成の価値観、誰かのアイディア)ではなく、あるもの(自ら行動して得られた言葉や体験)で工夫して考える、それが自ら考えると言うことだろう。



 しかし、それは良くも悪くも今までの日本ではありえないということだ。



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少し疲れました。 - 2011.04.23(ポケットの窓から)






 

はる 3590

 どうもなぁ、少し疲れました。



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東京にいました。 - 2011.04.22(ポケットの窓から)






 

はる 3589

 東京で団体展の仕事がありましてまた滞在しておりました。滞在中も地震が頻繁にありまして、印刷会社の古い建物の中にいると結構怖いものがありました。ここで被災したらどうなるのだろう・・などと考える。まぁことはそう大げさにはならなかったのでいまここにいるわけだけれどね。



 街を歩いていても足元をを見ると結構タイルやレンガが浮いていたり、建物の基礎の部分にひびが入っていたりしますね。今東京は警戒区域です。地下鉄に乗っていても不安ですね。そういった意味では田舎に帰ってくると安心します。



 最近はほとんどテレビもラジオも視聴しなくなってしまったけれど、昔はそれでもテレビっ子で、娯楽といえばテレビを観るぐらいしかなかった。日曜日などは夕飯を家族そろって食べながらテレビを観るというのが、一つの幸福のパターンだったのではないだろうかね。そのころドリフターズの全員集合は特に視聴率の高い番組だったのではないだろうか。



 今日キャンデーズのスーちゃんが癌で亡くなったというのを人づてに聞いた。そうか、彼女たちと同じように年取っていたわけだから、何となく同級生の訃報の連絡と似た感覚がある。特にファンであったわけではないのだが・・。そろそろそんな話が多くなる頃かもしれないな。



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(no subject) - 2011.04.21(ポケットの窓から)



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農耕民族のさが - 2011.04.20(原発)






 

 何だかおかしいぞ。政府や安全委員会などがやっていることは最初っから信用ならないのだけれど、このところどんどん規制が甘くなって軒並み解禁になっている。素人だから数字を持ち出されてもよくは理解できないのだけれど、何だか原発の事故は終わったような、もうすぐにでも安全宣言がでそうな雰囲気を作っているのじゃないか。もうレベル7を認めたから何があっても怖くない、そんなに安心していいのかな。



 内田樹の「日本辺境論」に戦艦大和の話が出ていた。敗戦間まぢかなあの時期に何でわざわざやられるために出撃したのか。もう戦艦の時代ではなくなってしまっていることは今までの戦いでよく分かっている。大きな図体にでかい大砲載せた戦艦なんて、格好だけの戦いの武器でハッタリでしかない。時代は明らかに戦闘機の時代で、大きな戦艦が参戦してもほとんど役には立たない。そんなことは連合艦隊の艦長は百も承知だったのだ。もっと言えばこの戦争は間違えていると言うことは頭のいい軍人ならほとんど分っていた。



 分っていてもそれを止めることはできない。もう個人の判断ではない何かが、どんどん加速度的にすすんでゆく。それを推し進める何かとは何だったのかというのが、この本の主なテーマだ。



 読んでいて、この本は震災前に出版された本であるに関わらず、まるっきり今回の原発のことを書いてあるような錯覚に陥る。まさに「原発は震災で壊れる」ということが分っていたにもかかわらず、どんどん加速度的に進めて来てしまった。頭のいい東電の幹部や安全委員会や官僚は「原発は壊れる」ということは知っていたに違いない。でもそれは個人の意見でなんとかなる領域ではもう無くなってしまっていた。



 我々の思考の中にはそんな部分が多々あるように思われる。今政府や官僚を批判したけれど、実は私の中にもそういった部分があって愕然とするのだ。あぁあいつらが悪い、分っていながら隠していたあいつらはとんでもないヤツラだと批判してつるし上げるのは簡単なことだけれど、それだけではまた同じ事を繰り返してしまうだろう。



 それは何かといえば、その場の気を読んで趨勢に身を任せてしまう、あえて荒波を立てることを良しとしない、基本的には「和を持って尊しとなす」、場を乱さない、それを良しとしてしまう我々の気質から来ている。



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久しぶり - 2011.04.19(ポケットの窓から)






 

 何年も教壇に立ってはいるけれど、最初の授業というのは結構緊張する。40人の目がいっせいにこちらを見ている。この先公はどんな奴なのか固唾をのんで見ている。最初が肝心だな。ここでどれだけハッタリをかませるか、大風呂敷を広げられるか、生徒の度肝を抜くか、半端じゃないなと思わせるか、これが肝心だな。だいたいこれで半年はついてくる。教えることなどあまりない。テクニックでも知識でもない。生徒の気持ちに火さえつければ後の半年は放っておいてもすすんでやる。教育の基本はこれだな。30年やって今頃気がついた。



 



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一時帰宅 - 2011.04.18(ポケットの窓から)






国立美術館搬入口の様子

 

 明日今学期初めての授業があり、来週はどうしても用事でお休みするので今週は授業することにしました。私の授業など一周や二週なくてもたいしたことではないのですが、二週続けてお休みするのはいくら私でもはばかれます。



 東京の行き帰りに内田樹の「日本辺境論」を流し読みした。なかなか面白いことが書かれていた。まだ全部読んでいないので何ともいえないのだが、私がいつも感じているようなことが具体的に的確な言葉で書かれていた。言葉に出来ないことを分りやすい言葉にするのが作家なのだ。



 一つは前にも書いた「末端にも本性がある」ということだ。どんなことにもその本質が等分の確立で含まれていて、一部を調べることで全体が分る。まぁ確立の問題でもあるし、宇宙の本質の問題でもある。



 先の戦争を止めることが出来なかったことと今回の原発の危険性を承知しながら止めることが出来なかったことと本質的には同じ理屈であるということだ。世界を相手に戦いを挑んで勝てるはずもないのだけれど、いつの間にか世論は戦いやむなしという空気になっていった。誰々が悪い、好戦的であったというわけではない。はっきり言って勝てると思っていた人はいなかったのではないだろうか、にもかかわらずずるずると戦争に巻き込まれていったのは、実は我々の中にある「気を読む」という気質のせいだというのだ。



 昨年だっけKYなどという言葉が流行語になった。「空気を読む」らしいけれど、その場の空気を読んで流れに乗る、そのことが一番無難である、そのことが我々の何よりも大切にする論理であるらしい。



 眠いので続きはまた明日。



********************

 4/19~20は雨に注意。西日本にも風が吹くらしい。子供や妊婦さんは外出は出来るだけひかえた方がいいでしょうな。

http://www.witheyesclosed.net/post/4169481471/dwd0329



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(no subject) - 2011.04.17(ポケットの窓から)



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(no subject) - 2011.04.17(ポケットの窓から)



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おぼろ月 - 2011.04.16(ポケットの窓から)






 

 明日から私が属している団体展の搬入が始まります。ということで春の陣が始まります。私はお手伝いに行ったり来たり泊まったりとこの二週間は激しく忙しくなります。更新がシャメだけになるかもしれませんがあしからず。



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(no subject) - 2011.04.15(ポケットの窓から)



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百年の計画 - 2011.04.14(原発)




 

はる 3581

 復興計画。凄く楽観的な考えだけども、まぁこんな時だから許されるということで勘弁してもらいましょう。ということで、また考えながら綴って行きますので、迷文かもしれませんがよろしく。



 このところ隣国からの追い上げなどなどあって結構色んなところで閉塞感があったように思う。いいものを作っても百円ショップには対抗できないよなぁ・・とか、24時間営業で煌々と明かりをつけたコンビには便利で、これが無くなる事は考えられないし・・とか、仕事といったってほとんどがパソコンを使ったバーチャルなものだし、誰がやってもそう変らんのじゃねえか・・とか、なんだかんだいっても官僚は天下って甘い汁を吸ってんじゃン・・とか。



 変ろうとしてもなかなか変れなかった、それぞれには色んな既得権が絡み合って、悪いことは分っていても簡単には切れないところもあったりした。まぁ仕方ないじゃないのと済ましてきたんだな。



 そんな既得権云々が、どか~んと何もかもが綺麗さっぱり無くなってしまった。ここに昔ながらの、今までの常識を持ち込むことはやめにして、全く新しく本当に百年のビジョンをもった計画都市を作ればいいじゃないかな。原発で失敗したことを逆手にとって世界中が将来見本にするような、夢のある安全でクリーンな省エネ都市を作ればいいじゃない。フクシマが将来その代名詞になるような新しい街を作るべきだ。



 そのために、国民が等しく負担する東北都市計画税もいいじゃないの。



 



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けっこう泣けます。 - 2011.04.13(原発)

「上を向いて歩こう」「見上げてごらん夜の星を」



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食品の被曝値 - 2011.04.13(原発)






 

*全国の食品の放射能値

 http://atmc.jp/food/

 これをみると結構怖い。どこで収穫されたものかよく見ないといけない。自己防衛すること。食品の安全など今はない。



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前に向って進むしかない。 - 2011.04.12(原発)






 

 整理されていないへんてこな文章だけれど、そのままアップします。

はる 3579

 何だか憂鬱だ。新学期が始まるからか、それもある。けれどやっぱりあれのせいだ。いよいよレベル7になった。第二のチェルノブイリということだ。ヒロシマ、ナガサキは被害者として、フクシマはここから何十年も下手すれば何百年も語り継がれる、人類の失敗例として記憶される町になってしまった。とても残念に思う。人類の英知がこんな形でいともあっけなく吹き飛んでしまったことが、情けないというのか、こんな形で記憶されることが腹立たしい。



 今朝の地震のおりの東電の状況説明を聞いてもまだまだ本質的には懲りていないし、このままの状態が続くのであろうと思われる。彼らが悪いとかだれそれが失敗した、ごまかしたというような犯人探しをしているのではない。悪いのは我々全ての責任だろう。



 具体的に何が違うのかと感じたかと言えば、記者が原発の電源は大丈夫か?という質問にこんな風に答えていた。外部電源は複数あって「わが社の電源は大丈夫です、他の会社のものは分りません」これは非常に今回の事故の様子を表していると思う。



 原子炉を作ったのは東電ではない、大手の電気機器会社だ。彼らの仕事はまぁ今までの想定内であれば絶対に壊れない原子炉を作るということだ。地震があれば「止めて、冷やして、もらさない」だっけ、そんな原則で設計した。原発は日本が世界の中でも技術的に一番進んでいて、これこれの条件で作ってくれと言われれば、職人的なもの作りの技でつくってしまう。そんな技術を日本は持っている。で実際にそんな強固なものを作った。



 それでも地震が起きて送電が止まってしまった時の事は自分たちの責任ではないのだな。それは設備屋さんだったり、それこそ電気やさんだったりするのだろう。それも送電が止まってしまえば、彼らは何もできない。電源があって計器が動いていれば何とか作業できるのだが、停電になってしまえばやることはない。停電は自分たちの責任ではない。



 最後にそれをコントロールする東電さんにおいては、ただ機械を使うだけだだな。コンピュータは使えても壊れてしまえば自分では修理できない、まして電源が落ちてしまえば何も出来ない。自分たちのせいではない。



 それぞれの立場でそれぞれの仕事をやっている。決して手抜きをしているとは思えない。いったん事故が起きれば取り返しのつかないことになるということは彼らも充分感じていただろう。



 何が問題か?ということだな。



 お役人仕事とよく言われるけれど、仕事というのが高度に細分化、マニュアル化してくると、全く全体が見えなくなってしまう。部分を任された人間はそのことを「出来るだけ間違わないように」「出来るだけ無駄を省いて」「要領よくやる」ということに一生懸命になる。本人は至極まじめにそつなくやっているのだが、いつの間にか仕事そのものが単に一連の作業になってしまう。意味のないルーティンになって、想像力のない、何事もないのが一番の仕事と言う風になってしまう。これがお役所仕事のもっとも怖いところ。

 

 素朴に単純に考えて極当たり前のことさえ想像できていない。想像することを拒んでいるようにさえ見える。あれほど高度な精密機械や電気機器を作ることができる頭のいい人たちが、なんという単純なミスをおかすのだろう。



 「木を見て森を見ず」というようなたとえ話があるけれど、我々はずっと木ばかりを見ていたのではないかな。木を見ること、木だけを見ることを奨励していたのでないかな。森には心地よい風が吹いたり、動物や小さな生き物がいて、雨が降ってそんな生命を守って育てる、何よりも人智を超えた神がいる。そんな全体を見る目が我々には欠けていたのではないかな。



 悲しいけれど、前に向って進むしかない。



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(no subject) - 2011.04.11(ポケットの窓から)






 

山本堪 : ドイツ気象庁 (DWD)による粒子分布シミュレーションの日本語訳

(随時更新されます)

http://www.witheyesclosed.net/post/4169481471/dwd0329




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はる 3578

 自分の生まれた土地とか故郷を捨てなければならないというのはどんな気持ちなんだろうか。幼馴染や同級生と過ごした思い出が一瞬のうちに過去のものになって、二度とその地には立つことができないというのは、何ともいえないものがあるだろう。いつも思うことなんだけれど、何事もなく普通に過ごしていたことがどれだけ幸せであったか、事が起きてから出ないと気がつかないんだな。悲しいけれどこれは事実だ。



 我々は戦争を何度も経験したけれど、幸いなことに他国に侵略されたことはなかったし、住んでいた土地を追われたことがない。歴史的に観ると、例えば戦争で、政治的な内紛で、宗教的な争いで、多くの場合難民となる。今こうやって幸せに暮らしているけれど、ひょっとすると我々はここを出てゆかねばならないかもしれない。



 汚してしまった大地はけっして元には戻らない。そこで営々といとなんできた生活が突然断ち切られて、終わってしまう。そのことの意味はすこぶる大きい。人の幸せというのはそういった何気ない日々の中にこそあるからだ。



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類似点 - 2011.04.10(原発)

「千と千尋の神隠し」主題歌



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(no subject) - 2011.04.10(ポケットの窓から)



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三びきのくま - 2011.04.10(未選択)








阪本龍一大貫妙子

utau

「三びきのくま」



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明日は誕生日 - 2011.04.09(ポケットの窓から)






 

はる 3576

 五十代も最後になりました。



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(no subject) - 2011.04.09(ポケットの窓から)



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「アキラ」 - 2011.04.08(原発)






 

はる 3575

 昨夜また大きな地震があった。この間のことがあったので、すぐにテレビをつけて原発がどうなったかチェックする。別に私は保安員でもないので誰から頼まれたわけでもないのだけれど、またぞろ電源が止まったのではないか、施設が壊れたのではないか、放射線の漏れはないか、などなど。全くの素人で一般大衆の一人である私でさえ、このぐらいの心配はする。



 案の定女川の原発の電源は止まって、非常用のディーゼル発電一つがようやっと生きていてそれに切り替わって難なくすんだとのこと。



 原発は壊れない、安全だというのはどこの国の話だい。原発そのものは壊れなくても、電源が止まって冷却装置が働かなきゃ意味ないじゃないのか。で、最低の非常用のディーゼル発電にたよってようやっと生きているような代物は「安全」とは言わないのじゃないか。そこらへんのぼっこい自家発電の施設じゃないんだからな。いったんことが起きたら、一国が沈むかもしれない、世界中が何十年も放射能で汚染されるんだろう。下手すりゃ人類は滅亡するかもしれん、そんな怖い恐ろしい道具だ。もしそれを使うなら、何重にも何重にも安全装置をつけて、それでもだめだった場合は一番最初に住民を避難させる。シェルターをよういする。そのぐらいの想像力を働かせよな。馬鹿じゃないのかね。



 理系の頭じゃそこまで想像できないというのであれば、「アキラ」の大友克洋に知恵を借りるとか、「日本沈没」の小松左京に意見を聞くとか、「ナウシカ」宮崎駿とか世界的な想像主がいるじゃないの。



 何とかしてくれよ、ったく。



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さてどうしたものか - 2011.04.07(原発)






 

 はる 3574

 事が起きてしまってから批判するのはとても簡単だ。あれが悪いとか何でそうだったのか・・などなど。いつも思うのだけれど、学者とか専門家などという輩が出てきてしたり顔で批判するのは見たくない。多くの場合視聴者が望むような意見をいう。世論とはだいたいそういったものだ。だからと言って事が起きる前に言えば、胡散臭い占い師か預言者ということになる。不安な真理に乗じてそんなデマや流言がまことしやかにささやかれ出した。惑わされないように。



 しかし、あの出来事がおきてかから、ほとんどそのことばかりを考えている。いくら私がここで考えてもらちはあかない事だけれどね。原子力発電などという現代の科学の粋を集めた機械が、いざ事が起きてしまうと消防車がでてきて水をぶっ掛けたり、掛け過ぎるとあふれた水を止めることさえ出来ずに、バタバタと新聞紙やおがくずを混ぜて懸命に止水している。笑っては失礼だけれど、その手法は子供の遊びの範ちゅうでしかない。その程度の事しか出来ないのであるならば、やはり原子力に手を出してはいけなかったのだろう。

 



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