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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

作品は生きている。 - 2010.06.02(ポケットの窓から)






 

 クロッキーと作品を比べての話をしようかと思っていた。これもまたつれづれなるままで結論はないので聞き流してください。



 物を見て描く場合明らかに対象があるわけで、それを無視して描くわけにはいかない。反対に言えば対象があるから考えることなくそれに没頭できるから、余計なことを考えなくてすむだけ幸せな気持ちになる。ある意味でスポーツとか運動ににているかもしれない。体育会系のノリでやれるところもある。ふらふらになって何も考えられなくなった時の方がいい線が引けたりするからねぇ、ランナーズハイみたいなものじゃないだろうか。



 それに比べて作品は頭を使う。あーでもないこーでもないと始終行ったりきたりしてスカッとすることがない。目標が見えているわけでないので、どこに向えばいいのかはっきりしていない。物を描写しようとはしていない。だからリアルな表現能力が必要なわけではない。反対に今までのデッサン力などじゃまになるかもしれない。バラがバラに見えなくても、タイトルで「バラ」と言えば観る人には伝わる。そういう意味では言葉は大事かもしれない。言葉と絵との相互作用で浮かび上がってくるイメージが大事だな。



 描きながら考えること、思索すること、思い出すこと、イメージすること、雰囲気、そんなことの方が大事な気がする。



 どんな絵にも「これで決まり!」と思う一瞬がある。それが絵が出来たということだとおもうのだが、一定の法則があるわけでもない。前回上手くいったからといっても同じ様にやってもうまくはゆかない。これもまた旬があるのだろう。作品は生き物である。



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現代のカラス - 2010.06.01(ポケットの窓から)






 

 やっと一応の地塗りの作業が終了。ここから少しずつ形を見つけてゆく本来の仕事になってゆきます。周りをご覧になってわかるようにおしゃれな道具は一つもありません。百円ショップで購入した台所用品がおおいですね。絵の具を溶く容器は発泡スチロールのどんぶりです。パレットは使い古しの皿。これはなかなか便利に使っている。ライトは元々譜面台だった三脚の部分をりようしたものだ。



 リサイクルとか再利用などという意識で始めたものではない。そんな高尚な理念とか理想で始めたものでもない。元々持って生まれた「あるものでなんとかする」という発想からでたものだと思う。私に誇れる才能があるとすればたぶんこれかなと思う。



 今のスタイルも根本のところはこの「あるものでなんとかする」というところから出てきたものではないだろうか。こうやりたい、こう描きたいと思って努力したものではなくて、いつの間にか自然に身の回りにあるものを使っていったらこうなってしまった、というのが本当のところのような気がするなぁ。皆が皆そうする必要はまったくないのだけれどね。当然。



 カラスなんかもそうだけれど、都会で生きている奴らと田舎に生息している奴らでは巣の状態が違う。彼らが地産地消を意識しているとは思えないのだけれど、身の回りにあるもので巣作りをする。都会のカラスは色とりどりのハンガーやプラスチックの紐などで、田舎のカラスは木の根や枝を使う。



 今現在生きている我々は今、手に入る材料で道具で想いを伝えるというのがまっとうではないかと思うのだ。これが現代美術でなくてなんであろう?



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