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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

サイレントチェロ - 2009.11.30(ポケットの窓から)










 

イルミネーションのことで思い出した。子供の頃はお金が自由に使えなっかたから、何でも自作した。自作できないものは想像力でカバーしたものだ。もみの木が無かったらヒバの枝をそれに見立てて、厚紙で星型を切り抜いて銀紙を貼り付けた。色んな飾りも色紙で作ったり描いたりしたものだ。それでも充分幸せだった。ものが無いということは不幸せなことではない。それをひがんでしまう心根が貧しいのだろう。



 今回書いた文章の抜粋

「人は何処から来て、何処に行くのか?良かれと思っていた(速い、安い、便利)は多くのものを壊してしまいました。多分これからは、ごく小さな世界を大切にして、誰かのために、誰が作ったか分かるモノに囲まれてゆっくり、丁寧に生きることが望まれるようになるでしょう。こころ豊かに生きるために、私たちの仕事がホンの少しでもお役に立てば嬉しく思います」



 お金やモノはもう充分なんだろう。それよりもゆっくり丁寧に生きて行きたい。そんなふうに思った。



 さて、上の写真はサイレントチェロです。実は10年ほど前に何処でもチェロが練習できる持ち運びが楽な、音も大きくないチョロが欲しいと思った。実際には楽器メーカーが練習用の電子サイレントチェロを販売しているのだが、本物の楽器以上に高価なしろものだ。そんなものが私に買えるはずが無い。というわけで、自作したものです。



 糸巻きの部分は壊れたギターの糸巻きを転用。寸法は実際のチョロと同じです。でもまぁ実際にはあまり使っていません。それでも上の↑写真のようにレイアウトすればそれなり見えるでしょう。ということでどこかでまた見てもらいましょうか。



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星が分かりますか? - 2009.11.29(ポケットの窓から)






 

 近所にものすごいイルミネーションで家を飾っているオヤジがいる。このところ毎年恒例になっているから、多分彼はいいと思ってやっているのだろう。電気代も馬鹿にならないだろうにと、他人事ながら心配する。普段とてもそんなことに一生懸命になりそうもない極普通のオヤジさんだから、ちょっとたまげるのだな。電飾といえばトラック野郎のけばけばしいイルミネーションを思い出すけれど、まったくそんな感じで家を飾り立てている。



 というわけであれを見てしまうと自分家にイルミネーションをという気にはならない。小さく星を飾った。



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これはこれで - 2009.11.28(ポケットの窓から)






 

今年もいよいよあと一ヶ月になった。毎年のことだが、一年ははやい。個展の片付けなど絵を描くこと以外の仕事が一杯で、やたらと忙しい。まぁゆっくりやるか。

 



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結界をはる - 2009.11.27(ポケットの窓から)






 

はる 3082

 個展が終わってからも結構忙しくて、まだ片付けがすんでいない。いつもはこのまま東京の個展になだれ込んでゆくのだが、今年は年内はこれでお仕舞いになる。



 毎年、銀座で個展をはじめて20年以上になる。最初、銀座ワコービルが分からなくて人に聞いたりしたのだから相当なものだ。そんなおのぼりさんでも何回か出かけるとやがてはなれるものだ。今では東京で一番地図がわかっているのは銀座界隈で、はっきり言えばそれ以外はまるっきり分かっていない。



 クリスマスの頃の銀座は何となくウキウキする。デパートやお洒落なビルがデコレーションして益々綺麗になる。サンタの格好をした昔ながらのサンドイッチマンがいたり、大きなツリーのイルミネーションがきらきらしたり、街中の雑踏がその時だけは楽しげなバックミュージックになる。子供の頃にクリスマスが待ち遠しかったように、こんなオヤジになってもどこかそんな気分が残っているのが不思議だな。



 話題が変わって。

 教室でちょっと話題になったんだけれど、絵に額をつけるよね、何故だと思う?まぁ最近は簡単にテープを巻いてすませる人もおおいけれど、額によって作品の印象ががらりと変わったりする。



 馬子にも衣装で、単に飾り物なのかということだな。私は随分と前から、これはあちらの世界とこちらの世界、あの世とこの世の境界、すなわち結界だと思って来たんだな。



 天地創造のように限られた空間ではあるけれど、作家が思いのまま世界を構築するわけで、他からの影響を極力排除したい。そのためには何らかの意識された境界が必要なわけで、地鎮祭の時に笹を四方に立てて綱を張るように、どこでも好きなところに「わが世界」の穴をうがつわけだ。よほど強固な結界でなければ自分の意志とは裏腹に他の俗な世界がひたひたと押し寄せて来て、ああしろこうしろとかしましい。



 個展なんかでもそうなんだけれど、会場内というのはある種日常の空間と異質な空間になるわけだ。会場に一歩足を踏み入れたらそこは作家の意識された特殊な世界に入り込むわけだな。俗な世界と隔絶するためにも何かしらの境界が必要なわけで、絵の場合でいうならそれが額ということになる。



 今回ほとんどの額をボックス型の標本箱のようなシンプルなモノにした。デコラティブな古色感のある額も好きなんだけれど、あえてそういった装飾を廃した形にした。



 それは絵そのものをストレートに観てもらいたいということも大きいのだけれど、私の場合、絵のサイドも作品になるような気がしてきたからだ。今までの作品を入れ込むタイプの額だと物理的に端っこを何ミリか取られてきゅうくつになる。



 そもそも、ルオーのように額も一緒に描きたいと思っている。だからこのタイプの額がまぁ今のところ気に入っている。

 



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夜がはやい - 2009.11.26(ポケットの窓から)






 

はる 3081

 午前中は定期検診。午後は知り合いのオヤジさんのお葬式があり、車をとばしてかけつける。ついこの間は若い人の門出に使った礼服を、今日は最後のお別れに使う。



 帰りにホームセンターに寄ってコンポストの容器を買う。今まで穴を掘って野菜くずなどの生ゴミはうめていたのだけれど、もう少し効率的に生ゴミの処理が出来ないかということで、コンポストを試してみることにする。上手くするとゴミ処理と堆肥ができるそうだ。そんなに上手く行くのか、少々疑心暗鬼。



 今年から裏の畑を借りて本格的というのか、趣味的というのか、農園を始めた。5坪ほどの極小さい畑だけれど、今年はトマトやキュウリ、ナス、ブロッコリー、ジャガイモやにんじん、かぼちゃ。夏にはバジルやルッコラなど大いに楽しく食した。意外にけっこう収穫できるものだな。



 これから冬にかけて土を作る作業をしようと思っている。堆肥を出来るだけ自家製のものにしたいのだが、今年はまだ充分に出来ていないのでホームセンターで買ってきた。



 とても農作業などという規模ではないけれど、自分達が口にするものを作るというのは、何と魅力的な仕事なんだろう。出来うるならば夏場の野菜や冬の根菜類などを、多少なりとも自分の畑でまかないたい。



 「小国寡民」は本当にこれからの日本の生きる指針になるかもしれないな。

 



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小国寡民 - 2009.11.25(ポケットの窓から)






 

はる 3080

 引用

「小国寡民」



小国寡民。使有什伯之器而不用、使民重死而不遠徒、雖有舟輿、無所乗之、雖有甲兵、無所陳之。使人復結繩而用之、甘其食、美其服、安其居、楽其俗、鄰国相望、鶏犬之聲相聞、民至老死、不相往来。



小国寡民。什伯の器ありて而も用いざらしめ、民をして死を重んじて而うして遠く徒らざらしむ。舟輿ありと雖も、之に乗る所無く、甲兵ありと雖もこれを陳ぬる所無し。人をして復縄を結んで而うして之を用いしめ、其の食を甘しとし、其の服を美とし、其の居に安んじ、其の俗を楽しましむ。隣国相望み、鶏犬の声相聞こえて、民は老死に至るまで、相往来せず。



現代語訳



国は小さく住民は少ない(としよう)。軍隊に要する道具はあったとしても使わせないようにし、人民に命をだいじにさせ、遠くへ移住することがないようにさせるならば、船や車はあったところで、それに乗るまでもなく、甲や武器があったところで、それらを並べて見せる機会もない。もう一度、人びとが結んだ縄を(契約に)用いる(太古の)世と(同じく)し、かれらの(まずい)食物をうまいと思わせ、(そまつな)衣服を心地よく感じさせ、(せまい)すまいにおちつかせ、(素朴な)習慣(の生活)を楽しくすごすようにさせる。(そうなれば)隣の国はすぐ見えるところにあって、鶏や犬の鳴く声が聞こえるほどであっても、人民は老いて死ぬまで、(他国の人と)たがいに行き来することもないであろう。



(小川環樹:中公文庫 1997年改版 167P~168P)



「小国寡民2」

 道具というのはある意味で人の機能の延長上にある。スコップは手の土を掘るという機能だし、ぺンチは握るという機能を特化したものだ。やがて車はより速く走るために考え出されたものだ。電話や携帯、pcも大体同じようなものだな。



 道具が一つ開発されるとその代りにそれまでそれを生業にしていた仕事がなくなる。昔は家を建てるとなればそれは多くの職人の世話にならなければ出来なかったわけだ。家などという大きなものでなくても日常使うカップやお皿でもどこかの職人が作ったものだったわけだ。それがまぁ機械化というのかオートメーションで同じ意匠のものが捨てるほど作られるわけだ。それで多くの職人の仕事がなくなる。



 結局人は、突き詰めて言えば人は仕事をなくす方向を求めてきたことになる。極端な話何もしないでロボットかそれに類する機械が全てのことをやってくれるそんなことを目指してきたのではないかとさえ思われるんだな。で、人は幸せになったか?ということだ。



 今の不況というのをじっくり考えてみれば、結局仕事そのものが不足しているのじゃないかな。工業化というのは大きくいえば分業化だな。一人一人は機械の歯車でしかない。チャップリンのモダンタイムスみたいなもので、人間にとっての仕事の意味が単に賃金を稼ぐだけになってしまった。パートタイム、アルバイト、契約社員、派遣、言葉は代わっても仕事の内容は変わらない。時間の切り売りでしかない。



 パソコンが出てきて今まで人力でやっていた経理や商品管理、顧客管理もできるようになった。社報やちょっとした報告や印刷は自分でできる。デジカメが普及して町のカメラやサンは必要なくなった。画集を作ったときに感じたのは情報のやり取りがメールで出来るので経費が随分とかからなくなった。これもコンピュータのおかげといえばそうだろう。これでどれだけの仕事を食っただろうか。



 仕事という意味をじっくり考えてみると、結局は自分や家族の食い扶持を得る行為だな。



 つづく・・

 



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疲れた - 2009.11.24(ポケットの窓から)






 

はる 3079

 デフレのスパイラルに落ち込んでいるそうだ。具体的にデフレなるものがどういったものかよくは知らない。けれど例えば今まで120円でしか売っていなかった缶コーヒーが100円のところがあらわれて、やがて90円、80円という具合になってゆけば、まぁどんどんと値は下がってゆくでしょうね。120円で売られていた物は当然売れなくなるでしょう。



 全てのものがそういった具合に値下がりしはじめると、掛けた労力は同じであるにもかかわらず、トータルで収入が少なくなる。でものが動かない売れないという悪循環に陥るというシナリオらしい。



 ただ考えると今回の不況、物が売れないというのはもっと根本的な事が間違えている、おかしいのじゃないかな。どこがというのはうまい説明が出来ないかもしれないが、やってみる。



 人はある意味欲のかたまりである。旨いものを食いたいというのも欲ならば、いい生活がしたい、お金が欲しい、etc、etc・・。そういった欲がまぁこの世の中を進歩させてきたわけだから、なまじ否定はできない。



 人力でやっていた洗濯を洗濯機が代用する、スコップで掘っていた穴をパワーショベルが簡単にもっとすばやく解決してくれる。車は色んなことを可能にしてくれた。宅急便はすこぶる便利だ。その日のうちに自宅まで荷物を運んでくれる。携帯はいつでもどこでも個人と個人をつなげてくれる。パソコンのネットワークは世界をつなげた。



 今までえっちらおっちら運んでいた荷物があっという間に目的地まで運んでくれる。速い安い便利がこの世の中の合言葉であったわけだ。



眠い・・・つづく



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個展楽日 - 2009.11.23(ポケットの窓から)






 

 個展楽日

 無事終了しました。昨年お休みしたということもあるのかお客様はかなり多かった。お客さんが一人もいないという時間はほとんど無かった。この場所で毎年開催するということが定着してきたのかもしれない。



 写真で分かるように会場には重い木で出来た教会の家具のようなテーブルがあって、老若男女、家族連れや、カップルが三々五々訪れてお茶を飲んだりだべったりしてゆく。この画廊が好きなのはこういったゆったりとしたスペースがあることで、只単に絵だけを見に来るだけではなく、日常の生活の中で絵を見てもらうそんな雰囲気が好きなんだ。高尚な芸術鑑賞、かた苦しい教養ではなく、極普通のありきたりな、いつもの生活の中で絵を見てもらいたいと思っている。かつての教え子が結婚して子供を連れてやってくることも多く、自分達が歳を食ったのも当たり前だなと思う。そんな感傷も好きな時間だ。



 どうもありがとうございました。また次回を楽しみにしていてください。



 



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感想のブログ - 2009.11.22(ポケットの窓から)






 

 個展7日目

 明日5:00で終了です。まだご覧になっていない方は、是非観てください。きっと後悔はさせません。



 これまでの感想を書いてもらったブログ

* 「猫の後姿」

http://ameblo.jp/e-no4765/entry-10391264113.html#cbox

*「なほみの視点」

http://ameblo.jp/jewel-stained/entry-10393433777.html#cbox

*「白ねこ広告社のつれづれぐさ

http://ameblo.jp/chiaki-senpai/entry-10395410660.html#cbox

http://ameblo.jp/chiaki-senpai/entry-10396076107.html#cbox



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おめでとう! - 2009.11.21(ポケットの窓から)








おめでとうございます。末永く幸せに!



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(no subject) - 2009.11.21(ポケットの窓から)



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(no subject) - 2009.11.21(ポケットの窓から)



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個展5日目 - 2009.11.20(ポケットの窓から)






 

はる 3075

 個展5日目

 今回も勿論今までと同じように作品を描いてきた。変わったことはほとんどないように感じていたのだけれど、二年ぶりに見る人にはかなりの変化を感じたようだ。多く指摘されるのは色が鮮やかになったということ。使っている色は変わらないわけだから、何かしらどこかが変わったのだろう。



 今やっているスタイルというのは、誰かの真似をしているのではなく、何となく自分が長い作画生活の中であみ出したというのか、行き着いた方法で、どこかに標準的な手法があるわけではない。それゆえに何年か前までは、ほとんど探り描きのような、泥縄方式、出たとこ勝負的な試行錯誤を余儀なくされていたように思う。



 やっては壊して、壊しては又絵の具を塗りこんで、布を張り込む、そんな繰り返しで自然に厚くなって行ったのだが、そういった手法ゆえどこか野暮ったい、さえない発色もあったように思う。 まぁよく言えばそういった試行錯誤が作家の軌跡を感じさせて好ましく感じられたのかもしれないな。



 そういった意味では今のスタイルは完成に近づいてきたのかもしれないな。手順ということもないのだけれど、こうすればこうなるという予測がかなり立つようになってきたということだろうか。

 

 無理に壊す必要はないと思うのだけれど、何か新しいものが欲しくなって来た。それが何なのかわからないけれどね。

 

 さて、明日は午後から教え子の結婚式に夫婦して招待されています。個展中なので私は出来るだけ早く帰ってくるつもりでいますが、予測はつきません。御用の方は日曜日は確実にいます。よろしくお願いします。では。



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個展4日目 - 2009.11.19(ポケットの窓から)






 

個展4日目

 昨日はお休みだったのですが、何人かのかたはいらしてくれたようです。すみませんでしたね。というわけで今日は結構なお客様でした。ありがとうございました。



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(no subject) - 2009.11.18(ポケットの窓から)



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個展3日目 - 2009.11.17(未選択)


 

はる 3072 

 個展3日目

 今日は学校で、その後会場にいましたが、雨で寒いのでお客さんは少ないようでした。



 一人のお客さんは新聞の記事を見て来られて、色々と話をされていった。海外に40年もいったり来たり暮らしていたそうで、私の絵に西欧と東洋をあわせた「祈りのかたち」を感じたと言われて、あと木村忠太だとか香月泰男、タピエス、などの影響を指摘されて、あぁこのオヤジはなかなか分かっているなぁとちょっとドキリとした。ロシアイコンも何点かコレクションしているそうだ。



 こんなオヤジが身近にいるということが分かっただけでも今回の個展の成果かもしれないな。ちょっと自慢話が気になると言えばいえるがね。





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個展2日目 - 2009.11.16(ポケットの窓から)






 

 個展2日目

 今日も沢山のお客様でした。ありがとうございました。明日は家内はいますが、私は午後3時過ぎから5時ごろまでしか在廊できません。水曜日はお休みです。よろしく。



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オープニングコンサート - 2009.11.16(未選択)















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(no subject) - 2009.11.15(ポケットの窓から)



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明日から個展だぞ~。 - 2009.11.14(ポケットの窓から)






 

 明日からいよいよ個展が始まります。タブローの個展は地元では二年ぶりですな。なんだかんだ言っても地元が一番お客さんが多いわけで、まぁ安心して遊べる?ところもあって楽しみだな。沢山のお出でをお待ちしております。是非見に来て下さい。百聞は一見にしかず。



 この間の続き「全存在と抹茶ケーキ」

坂本龍一さんに聞く ネット時代の音楽表現とは

http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY200812180219.html

「ネットのおかげで、ぼくはたくさんの人に聞いてもらうことが音楽を作る動機にならないことが逆に分かった。アマチュア時代に戻ったような新鮮な感覚だ。顔の見えない、何をおもしろがるのか分からない大量のユーザーのために音楽を作る必要性を感じない。作りたい音楽があるからやっている。テクノロジーも100%は信用していない。結局はぼく自身の体にしかよりどころはない。自分の耳がどんなメロディーを聴きたいか。それを突き詰めていく」



 まぁかなり面白い問題を含んでいるよね。市場経済というのか我々西側のある種サクセスの方法というのは、何か他人と違うことを見つけてそれを特化することで差をつける、で成功するにはそれを権利として主張して保護することで何とかその権利で利益をあげる。まぁそれが民主主義で個人の権利であり当然だという共通の認識で来たわけだ。それを邪魔する者は悪であり、人類共通の敵だみたいな言い方をする。



 でもさぁ、知的財産でも個人で私物化、権利を主張して他に使わせないというのは、長い眼で見てどちらが人類の敵なんだろうね。ソフトなんかでもよく思うのだけれど、無料のソフトがどんどん出ていて、あっという間にコピーされてしまうわけだ。これは違法だと知りながらどんどんかってにコピーして使ってしまっている。もしこれがなかったら、パソコンなんてこれほど広まらなかった気もするな。



 で話は少し違うのだけれど、これは実にこの頃考えていた般若心経の考察とリンクする。何と言うのか我々人類は他と競争して、出来るだけ自己を特化することで他人を押さえ込んでほんの少しでも自己を優位にたたせようとしてきたわけだ。それがまぁ生存の法則であり、生きるためのモチベーションにもなっていたわけだ。



 そのための方法として、一番手っ取りはやいのが実際に力を持つことで、一昔前の世紀では強い者がこの世界を制していた。今でもたぶんにそういった影響が残ってはいるけれど、最近は経済的に強い者が下世話に言うならばお金持ちが世を制しているようにおもうな。・・・・



 話がとっちらかってきた。続きはまただな。



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(no subject) - 2009.11.14(ポケットの窓から)



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(no subject) - 2009.11.13(ポケットの窓から)



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全ては楽な方へ→エントロピーの増大 - 2009.11.12(ポケットの窓から)






 

はる 3067

 「私が全存在をかけて作った作品は、「抹茶ケーキが美味しかった♪」というツブヤキと同程度なのか」



 あるメルマガを読んでいたらこんなことが書かれていた。何のことか分かりますか?そうネットの情報は無料か?という大きな問題なんだな。



 まぁ今までは何かを知ろうとすれば、ある意味本に頼るしかなかったわけだ。だから図書館みたいな知の集積箱のようなものが必要だったし、百科事典のような分厚い本が必要だった。どれだけ蔵書があるかというのが、その人の知の分量でもあったわけだ。だから本にお金を掛ける事をいとわない人も多かった。



 ところが、ネットがこれだけ充実してくると何か調べる時にいちいち本に当たることがなくなってしまった。お手軽に簡単にネットで検索すれば、かなり専門的なことでも知ることが出来るんだな。それもここが大事なんだけれど、無料なんだ。



 一人の専門化がある時期に全存在をかけた労作がいとも簡単に無料で手に入ってしまう。知の共有化といえばその通りなんだけれど、人間の共有の財産といえばそうなんだけれど、それで一人の専門家が消えてしまう。下世話に言えば食えなくなってしまう。



 アニメのキャラクターなんかもそうだな。何万もの作家志望のオタクがいてほんの一握りの才能ある作家が売れるキャラクターを作るんだけれど、成功すればあっという間に亜流で食いつぶされてしまう。



 だったらもっと厳格な規律を打ち立てて、著作権を侵犯するものは財産没収で死刑、尚且つ子々孫々末代まで罪に問われるとしたらどうか。



 私の予想としてはたぶんそうはならないと思う。なぜならば物事というのは全て楽な方に流れるからだな。規則があれば不規則な方に、秩序があるものは無秩序になるのが自然のながれだかだ。いまある流れをせき止めることは多分できない。世の中の多くの出来事がそれを示している。



 最初の話で言えばたぶん全存在を賭けた労作も「抹茶ケーキが美味しかった」というつぶやきも、価値的には同じなんだと思う。全存在を賭けた作品の方が価値があるというのは一方的な思い込みにすぎない。○か×か。求める人によって必要な人には○であり、必要ない人には×となる。全ては等価な並列な関係となるのだろう。それが多分これから迎えるであろう社会だ。



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生徒操じゅう法 - 2009.11.11(ポケットの窓から)






 

はる 3066

 私の生徒操じゅう法は簡単だ。生徒の声を聞く、声をかける、それだけだ。生徒のアイディアなり考えを頭ごなしに否定しない。まずは話を聞く、あとはゆっくり話す。不思議だが、それだけで半年ぐらい付き合うとおとなしくなる。



 しかし、見た目には何もしていないように見えるけれど、気力が充実していないと逆効果になる。やる気のない態度、おざなりな言動、引いた気力だとすぐに分かるらしい。その点は彼らは敏感で動物のような感覚を持っている。静かだが気力に満ちた態度、一歩も引かない毅然とした態度でなければすぐにうるさくなる。今日よくても明日はだめかもしれない。生き物相手だからしかたない。



 だから40人相手の授業というのは一見静かだが、その実、結構見えない駆け引きをしているように思う。楽そうにみえるけれど、結構疲れる。



 新米の教師というものがどうしてもうまく行かないのは、もちろん経験不足というのが大きいけれど、案外それまでに優等生でやってきた人間が教師になるからだろう。彼らはほぼ上から半分のところにいた人間なんだな。言わないでも分かる、学力やその他のことでも充分目立っていた存在で、あえて「私を見て」と言わなくてもそこそこ注目されていたわけだ。



 世の中の残り半分は学校生活で辛い想いをしている。特に学力というのははっきりと数字で示されるから残酷だな。選別すること順番をつけること、評価すること、それだけを教師の仕事だと考えているならば、ここで大きなしっぺ返しを食うだろう。



 それでも人間が好きなら何とか我慢できる。ものを売ったり買ったり、損だ得だで動かない仕事。そう考えるならば、仕事としてはいい仕事ではないだろうか。

 



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(no subject) - 2009.11.10(ポケットの窓から)



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「邂逅の森」熊谷達也 - 2009.11.09(ポケットの窓から)








個展の準備ほぼ完了

はる 3064

 「邂逅の森」熊谷達也

 なかなか面白かった。かなり厚い文庫本だったけれど、東京往復の電車のなかでほとんど夢中で読んでしまった。以下は気になった個所

 ・・人間の欲というものは、やっかいなもんでな。欲を消せば抗うこともしなくなる。・・・山の獣は、人間の欲望で獲るものではなく、山の神様から授けられるものだ・・



 ・・山の神様といっても、明確な姿形をもっているわけではない。・・その場その時によっていかようにも姿形を変えるのが、山の神様の本質である・・・・ある時は動物に姿を変え、またある時は木々や森となり、風にも雲にも変化する。ありとあらゆる空間に偏在しつつ、その時のマタギにとって最も分かりやすい姿になって助けてくれるのが、山の神様の実体である。・・



 ・・山の神様に守ってもらうには、人間の性である欲深さを封じ込め、意識や感覚を出来うる限り獣の領域まで近づけなくてはならない。・・



 話を変えて

 昨日は野暮用で東京にでる。そのついでに三箇所ほど個展会場を覗いた。一つは来年早々にお世話になる銀座松屋デパートの画廊。私と同じキュレータ(企画屋さん)の企画で、盛岡在住の版画家兼ギタリストである大場冨生の個展をやっていた。作家が在廊されていてリクエストしたら気軽に応じて「黒いオルフェ」を演奏してしてくれた。感激!いずれまたどこかでお会いしましょうと約束して次の会場へ。



 もう一つはネットでどこで見つけたのかはっきりは憶えていないのだけれど、退職されてから精力的に個展を開催されている作家の個展を見た。アクリル、ペンキ?と紙などをコラージュした作品で古いヨーロッパの石壁とか化石の動物や人物、花のようなものが、所狭しと展示されていて作者のエネルギーが感じられて面白かった。ただこれは誰にでもいえることなんだが、「どうだ俺を見てみてみろ」という声が大き過ぎて、本来の絵のよさである慎ましやかな内なる声が聞きつらい気がした。自戒をこめて。



 



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大場冨生 木版画展 - 2009.11.08(ポケットの窓から)
















 

 

NORTHWIND BROADCAST

大場冨生 木版画展



会期中、大場氏在廊予定。



2009年11月4日(水)~10日(火)

松屋銀座 7階画廊 (最終日5時閉場)



 大場さんはスパニッシュギターの名手でもあります。お願いしたらその場で「黒いオルフェ」を弾いてくれました。遊び心あふれた今回の展示も含めて大場さんの世界そのものを感じさせてくれました。ありがとうございました。又どこかでお会いできることを願っています。




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(no subject) - 2009.11.08(ポケットの窓から)



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個展二つ - 2009.11.07(ポケットの窓から)








*窪田正昭展

2009 11/6~11/16 

11/11(水)休み

ギャラリーイノセント

甲府市丸の内2-12-3

055-222-4442





*望月澄子銅版画展

2009 11/7~11/23

9・10・16・17休廊

三彩洞

甲府市貢川1-1-12

055-223-8393



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(no subject) - 2009.11.06(ポケットの窓から)



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画家・榎並和春です。HPはあそびべのHARU・ここだけの美術館

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