写メ
はる 2421
大きな個展が終わって少しボーッとしている。何やかやと片付けなければならない雑用が山ほどあるのだけれど、これもまた滞っている。
個展を中心に活動している作家にとって、来てくれたお客さんの管理というのがとても大事だ。これが要するに自分のファンになってくれる可能性のある顧客になるわけだから、あだやおろそかにはできない。
買ってくれたとかそうではなかったというのは、長い目でみればたいしたことではなくて、如何に長く自分の絵を観てくれているのかというのが、一番大事なことだろう。最初はほとんど義理や付き合いで来てくれるのだが、そんなものは最初の一回か二回までのことで、それからは本当に観たい人だけやってくる。だから怖いのだな。
まぁこれで一区切りかもしれないな。これからどうなってゆくのか、自分自身楽しみにしている。
写メ
はる 2419
今回の個展はある意味で私の集大成的な展覧会だった。ここ数年の作品の中でこれだと思う作品を集めたわけだから、へたくそながらも、そこそこ鑑賞に堪える作品をそろえることができたように思う。
会場の広さも並べる前は恐怖に感じていたけれど、いざ並べてみるとゆったりと鑑賞することができる、ちょうどいい広さのように感じた。
88年に銀座で個展を始めてから、ちょうど今年で20年たつわけで、その間暖かく見守ってくれていたコアなお客さんが多く、いってみれば晴れの舞台を応援しに来てくれた、身内のようなお客さんが多かった。ありがたいことだ。
東京と関西の両雄の大きなデパートでやってみて東西の違いみたいなものがはっきりと感じられた。いい悪いは別にして東京はやっぱりおしゃれだ。来てくれるお客さんもおしゃれしてくる。最初に感じたよそよそしさみたいなものはそんなところからくるのかもしれない。
反対に関西は西日本最大のデパートでありながらどことなく庶民的な肌合いがあって、スタッフもお客さんも何だか一体になって展覧会を作るといった楽しさがあった。まぁ私が根が関西人ということが大きいのかもしれないね。
いずれにしろ最後は結構多くの人を巻き込むことができたように思う。特にこの企画を勧めてくれたH氏と、相談に乗ってくれたI氏に感謝します。ありがとうございました。
写メ
色々なことが滞っていて、ばたばたとしている。個展が終わった日に帰って来たんだけれど、一夜明けると雪が降っていた。ということで荷物がとどくのを一日遅らせる。これがまた大変な作業で、大きな絵は一人ではとても運べない。運べないような大きな重い絵など描くべきではない。段々描けなくなるのだろうなぁと少し寂しくなる。
土曜日は地元の美術協会の委員会やらその後新年会があった。お酒も飲めないのに長老たちと付き合う。戦前からあるこの会は昨年70周年を記念した。
日曜日はHPが表示されなくなった。トラブルというより私とサーバーの両方のミスが重なったようだ。私のHPはCMが入るのが嫌なので有料のレンタルサーバーをプロバイダーとは別に借りている。最近こそ無料のブログが普通だけれど、私が始めた頃はブログさえなかった。
そのレンタル料金の払込は自動振込みの手続きをしてあったので気にしていなかった。ところがいつのまにかそれがキャンセルになっていて、手動で振り込むようになっていた。その連絡が、たまたま私が一週間留守にしていた時にあったようで、他の迷惑メールと一緒に削除してしまった。
で一定期間がすぎてしまったので、HPが閉じられてしまったと言うことらしい。まぁ理由がわかってしまえばなるほどなと、思うけれど突然閲覧不可となると焦ってしまうなぁ。
「三楽師」の話
三楽師のテーマはどこから来たのかな。そうやって考えるとはっきりと思い出すことが出来ない。多分ピカソの絵に「三人の音楽家」というキュピズムの手法の絵があったけれど、そんなところから引っ張り出してきたのかもしれない。
楽師のえはもう何年も前から描いていて、もともと音楽や楽器が好きだということもあるのだけれど、「あそびべ」という職能が歌舞音曲を使って魂を慰める芸能集団だということから来ているようだ。
もう少し考えてみたい。明日は出稼ぎだ。んじゃ。
写メ
個展一日目
無事あけました。ここでおなじみの義さんがさっそくお土産を持ってやってきました。過分な寸評をかいてくれました。ここに少し無断転載します。あと会場の様子がシャメで紹介されています。
・・・・・略・・・
松屋の美術コーナーは,前から知っていましたが,何度か,日本画
の展示会とか,グループ展などで,のぞいた事がある。
あのような何だか,高級絵画が並んでいるイメージがあったので
なんだか、はるさんすげーなーと,わくわくして出かけていった。
いつもの、はるさんスマイルにお迎えられて,ご挨拶。
毎年は12月の個展のときにお会いするのが,今回は年明けの
ご対面。お元気そうで何より.ほんわかした
はるサンの仙人のような風貌が私は好きで、いろいろおはなし出来た。
何万と居る絵描きさんで,あの場所で個展をできるなんて,凄い事!
長年のはるさんの、着実な歩みに頭が下がる.
ただ歩めば描ける絵ではない.もうはるサン、そのものの絵画が目の前にある。
ささやいてくる。絵画のすばらしさ、醍醐味は、その生の画面から伝わる
波動だ、呼吸だ、作家の息づかいだ。ささやいて歌っていれば、一緒に歌いだしたくなる。絵画はそうゆう世界だ。いままでづっと、これからも永遠に、、、。
・・・略
どうもありがとう。
明日も元気でがんばります。
Author:あそびべのはる
画家・榎並和春です。HPはあそびべのHARU・ここだけの美術館