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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

掛け軸のように上に積み上げる遠近法の方がわかりやすい。 - 2005.10.31(日記)
はる 1597
 130号何とかめぼしが付いた。後はこのまま仕上げに持ってゆけるかというところかな。個展まであと二週間とちょっと、気に入らないからといってつぶしてしまえば、もうこれは出せない。

 まだ仕上がった訳ではないけれど、今回はなかなか苦戦した。原因は何だろう。一つは横長の画面に描くということにこだわったこと、今までほとんど縦長の画面に人物画一人か二人という構図だった。

 これは一つには画面の構成上縦長の絵の方に慣れてしまったということもあるけれど、掛け軸のように、我々の遠近法は西欧の立体的な構成より上に持ち上げる遠近法の方がわかりやすい。遠い方が上に近い方が下にという単純な遠近法だな。横に広がる空間は苦手なんだな。

 日本の風景を考えると空があって、一番遠いところに必ず山が見える。そこから段々にものが積み重なって今いる自分の位置となる。西欧の風景のように何もない高原が延々と続くなどという,横に限りなく広がっている風景はほとんどない。そんなところからきているのかなと考える。

 まぁこじつけくさいけれど。まぁいいか。では又明日。



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はる 1596 - 2005.10.30(日記)

はる 1596

 まぁ、又あとで書ければ。



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伊吹知佐子さんの新しい本「噂のひと」 - 2005.10.29(日記)

はる 1595

 久しぶりにどこにも出かけず一日家にいた。といって絵を描いていたのかといえば、サボっていました。後悔・・。こういうときに本を読みたくなるのはどうしてだろう。昼真っからアトリエでごろごろと本を読んでいた。まぁけっこう幸せな気分。いつもいつもやってられるか!って誰にいってるんだか?


 ちょうど昨日、もう四冊目(噂のひと)になる、伊吹知佐子さんの新しい御本が送られてきた。彼女との付き合いももう長くなったけれど、最初はたまたま銀座の個展に審美社のNさんが来たところから始まった。もう10年もまえになる。


 伊吹さんの処女出版(花の宴 )の挿絵と表紙絵を描いたのが始まりだ。それからこの十年のあいだに彼女は「扉の前 」「出逢いの風景」で今回の「噂のひと」と四冊もの本をものにした。全ての表紙絵に私の作品を使ってもらている。これも一つのご縁だでしょう。


 確かに自費出版ではあるけれど、その間に旦那さんを亡くしたり、また自ら大病をして入退院を繰り返していたということを考えれば、まぁ並みの精神力ではないでしょう。書きたい、書き残しておきたいという切実な思いがそうさせるのだと思います。


 生意気な感想を言わせてもらえば、四冊の御本の中では今回の作品が一番いいように思いました。というのも自らの老境と病のこと、そんなことが淡々と表現されており、無理なくそれでも暗くなく,「充分に生き切った」といった心境が切実な言葉として訴えてくるものがありました。


 まぁ私自身がそこそこ年老いて、どういった締めくくりがいいのか、かっこいい老い様を摸索している段階だからかもしれません。


 よく言われるのは、死期を悟った動物はじたばたせず、ろうそくの炎が静かに消えて行くように、この世からいなくなってゆくそうです。同じ生物でありながら人だけが何だかバタバタと見苦しく未練たらたらでかっこ悪い気がします。


 まぁ、おいおいそういったことも考えなきゃという気になりました。


 ネットでその一部(病む足)を読むことができます 。読んでみてください。で気に入りましたら購入してくださいなよろしく。


 ではまた。

 「噂のひと」

著者・伊吹知佐子

発行者・菁柿堂

03-3325-9064



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裸婦デッサン展」をやってます - 2005.10.28(日記)

はる 1594

 いや、けっこうハードなスケジュールです。一日め一杯疲れましたね。


 そうそう、明日から市内の三彩洞っていう画廊で「裸婦デッサン展」をやってます。11/3までですので美術館にでも用事がある方は寄ってみてください。あの月に一度の裸婦クロッキーのメンバーが集まっての展示です。

 画廊・三彩洞

 甲府市貢川1-1-12

 055-226-8393


 美術館では同じく11/3まで県展ですね。


 以上事務報告ではでは。



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浅川マキのコンサート行って来ました。 - 2005.10.27(日記)
はる 1593
 浅川マキのコンサート行って来ましたよ。お客もまぁそこそこに年食った連中ででね。それなりの一体感があってよかった。若い人もちらほら見かけたけれど、どんな風にきこえたのか聞いてみたい。

 ジャズを期待して出かけたのじゃ、ちょっと違ったかもね。サマータイムなんか唄ってたけど、基本的には即興詩を浅川節で歌ったようなものだろう。何をうたっても浅川マキだ。ピアノと詩の朗読のコラボレーションと考えれば当たらずとも遠からずかな。

 へたくそなんだけれど、へたくそも堂々と開き直って貫き通せば立派なブランドになるという見本みたいなものかな。

 特に良かったのは年食ってそれなりの経験して、悲しみや、哀しみの表現に厚みができたということかな。表現者は無駄になるものがない。

 まぁ今日はこんなところです。



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iPoDはどうやって音が鳴っているのですか? - 2005.10.26(日記)

はる 1592
 生徒がiPoDをもっていた。色んなメディアでその形態はしっていたけれど、実物を触って音を聴いたのは初めてだった。凄いというのがその第一の感想だ。あんな小さな物の中に何百、やり方によれば何千もの音楽を入れることが可能だという。こういったものの進化ははるかに人の意識を超えている。何故かこれも危ういなぁという気持ちがした。

 宇宙的な時間の流れの中では、この満天の空に輝く星たちでさえ進化しているという。我々が見ているのは遠い昔の星の瞬きらしい。

 生物の進化はそれに比べればはるかにはやい。この地球の海に意味ある有機物が誕生して、宇宙的な時間からすれば瞬く間に自らをコーピーしながら増殖して行く、多細胞生物まで進化した。そこまでくれば人類の誕生までのカウントダウンははやかったに違いない。


 今のこの進化は、爆発寸前の臨界点だ。あやういなぁ。


 閑話休題

 子供の頃、ゲルマニュームラジオの音をイヤーホーンからではなく、スピーカーから実際の音として出したかった。電気的に増幅することはアンプが必要なことは理解していたけれど、それを購入するだけの小遣いはもらっていなかった。

 考えたのは拡声器の原理だった。あのよく知っている拡声器の形はどうなっているのか、考えたことはありますか?単に二等辺三角形ではありませんね。実はあの真中に突き出ている突起が最少の二等辺三角形の部分なのですよ。(言葉でいうのはなかなか苦労します)

 まぁ結果的には上手くはいかなかったのだけれど、音を自分の思い通りにするのは大変なことなんだということを学習した。

 ところで、iPoDはどうやって音が鳴っているのですか?



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不老不死」というのは、人類の永遠の願望だけれど - 2005.10.25(日記)

はる 1591

 昨日の続きみたいな話だけれど、昔伝説的な「ガロ」という漫画があった。まぁ私自身はそんなにのめり込んだ方ではないけれど、どこか頭の後ろのあたりで気にはなっていた雑誌だった。


 どちらかと言えば詩のような作品が多くて、好きな人にはたまらない魅力があったんだと想う。絵はどちらかと言えば「へたうま」の線で、メジャーな漫画からみれば「なんじゃー」という感じかな。


 誰の作品だったかおぼえていないけれど、こんな漫画があった。


 未来の話で、高度に機械化された社会は、そろそろ人間そのものを機械の中に取り込むことを考えていた。「不老不死」というのは、人類の永遠の願望だけれど、生身の人間では生物学的にむりがある。


 人が体験ということを、論理的にかんがえれば、ある意味電気的な刺激の蓄積であって、コンピュータの最もとくいとする分野だ。経験という最も大切な学習を単にコンピュータのソフトに置き換えて、例えば「さかあがり」とか「うんてい」などという学習が売り出されるようになったらどうだろう。


 その漫画が出版された頃には、コンピュータなどなく、単に機械という事になっていたけれど、現代の電脳空間、バーチャルな体験ソフトというのはそれに近い感じがする。


 村松さんの昨日のブログに書かれていたことは、パソコンをやりすぎると脳の内容がパソコンに吸い取られるというようなことがかかれていた。確かに案外このキーボードだけの世界と言うのは危ないかもしれない。



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村松恒平さんからメールがきた。 - 2005.10.24(日記)
はる 1590
 全く驚いたことに、9/30に日記 で紹介した村松恒平 さんからメールがきた。どこでどうやって繋がるのか、ネットというのは不思議な世界だ。嬉しいけれど、ちょっと怖い。

 そういえばむかしむかし、まれびとさんと勝手にリンク貼っていたら本人からお礼がきたことがあった。それ以来だな。

 どうやっているのかね?

 ところで、村松さんへの私の返信。一気にここまで書いてしまった。初対面でこれだけのメールを打ったのは初めてだけれど、来た方も驚かれたかもしれない。ここで謝っておきます。すみません。

 以下転載しておきます。

「・・・省略・・・
 正直言って驚いています。今朝、村松さんのブログを読んで、電脳の世界は危ないというやつ、そうだそうだ面白いこといっている、今日日記で紹介しょうとと思っていたところでした。

 「マトリックス」の話も臨場感のある話で、映画を観た後でじわじわと怖くなったことを思い出しました。

 しかし、村松さんも書かれていましたけれど、もうネットの存在を否定することは、多分もう難しいですね。私にとっても。これからどのようになって行くのか、面白くもあるし、興味あるところです。

 ネットをはじめたた時に、一応自分なりに決めたことがあります。ネットでは作品は売らないということです。

 ネットにはネットのよさがあります。24時間自由に誰でもが観る事ができる。場所も時間も空間も飛び越えて、自由自在、それも無料です。

 一応著作権みたいなものは主張しているけれど、ネットに載せてしまえば、あってなきがごとき、ある意味それがネットのよさでもあるのですね。(私は私的には自由に使っていいと明示してあります)

 けれどです。我々の様な作家?が量販店がやるようにネットショッピングをやったら、我々の立っている位置がなくなってしまう、と思ったのです。

 日本のほとんどの家庭でもそうだと思うのですが、特定の宗教を持っていません。私が子供の頃に感じていた「どことない不安感」は、大人になれば解決されるものだろ思っていました。なぜなら世の大人たちが平気で、やすやすと生きているように見えたからです。

 しかし、今になってわかったことは、大人たちは単に考えなくなっただけで、解決したわけではないということでした。

 で、私がした解決方法は、小さなポケットに入る人形を作って、いつも持ち歩いているということでした。今から考えると少し不気味ですが、まぁ何でも良かったんだな。「心の拠り所」になるものが欲しかった。

 少し長くなりましたが、結論です。

 私がやっていることはその人形と同じようなもので、実際に見たり、触ったり、なぜたり、においをかいだり、手にとってその絵肌のざらざらを慈しんだりすることで、自分の存在を確認する。例えばイコンとか、護符、偶像、仮面、に近いものじゃないかと思った。

 ネットは広く一般に自分を紹介する。自由な広告塔として利用さしてもらおう。けれど作品は個展に来てもらって実際の作品と対峙して、それでも欲しいという人に買ってもらおうと考えたのです。


 なんだか、自分ことだけ長々と書いてしまいました。これも村松さんのメルマガを読んで、わかってもらえると思ったからです。どうも失礼しました。これからもびんびんと心に響くメッセージをお願いします。 以下略

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気に入らない。 - 2005.10.23(日記)
はる 1589
 どうも上手くいかないな。気に入らない。

 また明日。


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絵の中にすでにあるものを見つけ出しているだけだ。 - 2005.10.22(日記)
はる 1588
 130号ここまで何回つぶしたことでしょう。少し見えてくると、こんなことを描くために私は今までやってきたのか?という突っ込みが聞こえる。でまたバババッと絵の具をかけて一息つく。そんなことの繰り返し。

 もうこれをはじめて一ヶ月は確実に過ぎた。けれど見た目はほとんど何も変わっていない。若干あせりを感じはじめてきた。あせるとまた何も見えないし感じない。絵の具のしみが汚らしいシミにしか見えないからなおさらだ。

 上手い具合にいい形がみえてきたとする。しめしめこれで何とかなるかも!と歓喜する。しかし、そんな喜びはつかの間のこと、上手い形というのは案外危険が隠れている。その上手さに必要以上に酔ってしまうのだ。で、そこにこだわりが出てきて全体を壊してしまうのだ。この感覚わかるかな?

 私のやり方が何処でも通用するとは思えないけれど、はたしてこのやり方で間違っていないのだろうか?と上手くゆかない時は止めどもなく不安にかられる。あぁそれでいいのだよと誰かがいってくれれば安心なのだがね。それはない。すべて自分の中にあることだからね。

 私の方法は絵もその物語も同時に見つけてゆくという方法なんだな。こういうと奇妙だけれど、絵はもちろん、話も私は作っていない。全ては絵の中にすでにあるものを見つけ出しているだけだ。

 まぁ結局は私自身を見つけているということなんだけれどね。

 何だかよくわからん。また明日。


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気持ちだけは大家でいたいな。 - 2005.10.21(日記)

はる 1587

  毎年個展を開催するようになって、もう何年になるだろうか。よく続きますねとはたまに言われるけれど、まぁ仕事ですからと逃げてはいるけれど、いいかげんにしろよ、と言う意味を含んでいるのだろうか。

 個展は小品を描く事から始まる。まぁ小さい作品を描かないですむ大家は別にして、ほとんどの場合大きな作品は自分のところに残っている。なさけないことにね。

 絵のテーマとして、何が多いか?と聞かれるけれど、まぁわりと色々描いている方じゃないかな。観るほうの立場になって展覧会を眺めた場合、同じような作品が壁一面に並んでいるような個展は、あまり楽しくないね。出来たら自分なりの風景や人物、静物が描けたらいい。なかなか難しいけれどね。

 例えば、花や風景の三岸節子は観たことがあるけれど、初期の人物は別にして油ののっている頃の人物画はほとんどない。彼女があの例のタッチで人物を描いたらどうだったのだろう?観てみたいという気になる。

 少し傾向が違うけれど、山口薫や、脇田和のようにオールマイティーにいい作品を残している作家もいるな。

 そういう大御所と比べるのはおこがましいけれど、気持ちだけは大家でいたいな。

 ではまた明日。



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定期検診 - 2005.10.20(日記)
はる 1586
 今日は久しぶりの定期検診。この間は8月4日だから約2ヶ月半ということになる。まぁめまいがあったりしたけれど、前から考えるとかなり元気になった。もともと体力はなかったのだから、こんなもんだろう。

   病気というのは健康なうちは、ほぼ完全に忘れている。うん、例えていうならば、歯が痛いとする。ジンジン来ている時は、これは強烈に歯の存在を意識する。ところが、治療して痛みが消えてしまうと、もうほとんど歯を意識することはない。

 反対に言えば、常に痛みを意識する=おぼえていたら、たぶん人間は生きては行けないだろうな。どんなに痛い、つらい体験でも、幸福なことに人間は忘れるようにカリキュラムされているようだ。

 されど、

 「悲しい人にしか見えない」天使が舞い降りた美しい、そして悲しい瞬間を忘れることはない。

 ではまた明日。



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疲れました。またあとで。 - 2005.10.19(日記)
はる 1585
 疲れました。またあとで。


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先生のご冥福をお祈りいたします。 - 2005.10.18(日記)

はる 番外

 今年の神戸の個展のときに、中学一年の担任の先生がみえた話を書いた。今日その先生が亡くなったという知らせを受けた。ご冥福をお祈りします。


 その時の日記を転載しておきます。


 2005 7/26

はる 1500
 ・・・・・・・・・・・・・・・・略・・・・・・・・・・


 あとは、昨日どこかの親父さんから、電話がかかってきて、「えなみさんというのは、歌敷山中学のあのえなみさんですか?」と聞かれた。まぁ詳しいことはここでは省略しますけれど、実は私の中学1年のときの担任の先生だった。

 中学に入って最初の担任が美術の先生だったというのも、今から考えると何か遠い縁があったのかなぁと思う。図画工作ではなく、はっきり美術を意識したのはここらあたりからかもしれないな。

 それにしても、そうさしたる特徴のあった生徒でもなかったわたしのことを、40年まえの一生徒のことをよく覚えていてくれたものだ。そして、新聞の小さな記事を見つけ電話をかけてきてくれた。そのことに感謝する。そして今日お会いしました。その感想はいずれまた書きましょう。とにかく有難うございました。



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佐々木豊さんの個展を見にゆく。 - 2005.10.17(日記)
はる 1583
 日本橋高島屋の国画会のスパースター・佐々木豊さんの個展を見にゆく。一日雨降り。疲れました、ということでまた明日。ごめんなさい。


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文楽の公演があるというので出かけた。 - 2005.10.16(日記)

甲府の個展のDMが出来ました。メールにて「DM希望」と要請されたし。

はる 1582
 昨日は相模原の文化会館で文楽の公演があるというので出かけた。一日雨という予報のため荷物になったが傘をもって出かけた。ところが電車に乗ったとたん日が差してきて、青い空がちらちらと見えた。買ったばかりの傘を忘れないようにしなければ。

 文楽などほとんど興味もなかったのだが、この間たまたま野田秀樹の演出したコクーン歌舞伎を見たときに、舞台のそででうなっている義太夫たちの存在の面白さに気がついた。

 我々は遠い国のオペラや演劇、バレエには言葉さえ良く理解しないのに大変興味を持つ。そのことに興味を持つことが文化的に優れているかのように勘違いしているところがあるな。

 そのことは例えば絵を描くといえば油絵を意味するようなもので、何となく水彩より油絵の方が高級なイメージが有りはしないかな。

 まぁそれはいいや。教えてもらっていないのだから、興味をもてというのも無理というものだ。どうにかこうにか今ごろになって私もそういった日本古来の文化を知りたいなぁ、カッコいいなぁと思ってきたのだから、無理ないよな。

 文楽とか猿楽 を調べてゆくと、私の生まれた淡路にも古い文楽(淡路人形)があったことを思い出した。たまたまネットで検索して行くと榎並猿楽 というのがあって驚いた。また義太夫の作者に榎並何某という人物もいたりして、何となく親近感を感じたということもある。(私はところは分家で榎並家の本流ではない)

 もう一つはこの浄瑠璃語りの太夫という職業が面白い。泣く、笑う、喜ぶなど一人の人が演じ、物語の進行と同時に語り分けるわけで、この義太夫さんの表情を見ているだけでも充分楽しい。

 西欧音楽ではありえないような唸りやかすれや独特のコブシのようなものもあり、一人前の恰幅のいい紳士が突然泣いたり笑ったり叫んだりする。そういった百面相も面白いけれど、その声の野太いこと、雄大なこと、なかなか感動的だ。

 といったことを感じながら五時近くまで八王子にいた。その後友達の個展が大月であるというので、知り合いで集まる。

 そのことはまた今度。帰りは大雨でした。傘を持ってでかけてよかった。んじゃ。



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疲れました。 - 2005.10.15(日記)
はる 1581
 今日はうっとうし天気でした。野暮用で今帰ってきたところ。疲れました。ということでまた明日。


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己を知る - 2005.10.14(日記)
はる 1580
 地元の公民館のようなところで、少しばかりの生徒に絵を教えている。今年で二年目になった。

 絵を教えるといっても実際に何かを見ながら描くというのではなく、ここでのレクチャーはほとんどが私の無駄話のようなもので、実際にどれだけ役にたっているのかやや心もとない。けれど、教える教わるという原点がここらあたりにあるように思う。

 高校生を相手に美術の授業を何年もやっているけれど、同じ教えるといっても内容はまるっきり異なる。当たり前かもしれないけれど、これは教える私の心構えが違うということもあるけれど、教わる側の姿勢の違いというのが大きい。

 ものを知る、学ぶということが楽しいことなんだというところの根本のところがまず違う。

 学校というシステムがこの国に入ってきて百年以上の歴史がある。確かに効率よくたくさんの良民を作るという機能は果たしては来たけれど、ここ最近の色々な出来事をみてみると、このまま今の教育システムでいいのかなと少し心配になる。これは多くの先進国に共通ことらしいけれどね。むつかいしね。

 水は高いところから低いところに放っておいても自然に流れる。学ぼうとか、知りたいという欲求はそれと同じ事で、学ぼうとするところには自然に流れる。

 しかし、もう一つ考えれば知りたいという気持ちになるには、自らが「知らない」ということを知らなければ始まらないことであって、行き着くところは「己を知る」ということだろう。

 今の教育のシステムで一番かけているのは、この部分ではないだろうかね。教える側の人間も含めてもう一度考える必要があるだろうな。他人事のようだけれど・・。

 何だか難しい話になってしまった。思いつきで書いているので、つじつまは合ってないかもしれません。あしからず、また明日。


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今日は一日よい天気でしたね。 - 2005.10.13(日記)
はる 1579
 今日は一日よい天気でしたね。昼頃はどんどん気温も上昇、少し汗ばむくらいでしたね。意外に秋はこういった上天気は少ないのですよ。布団を干して、ほかほかでそれだけで結構幸せになったりする。単純だ。

 今日は一日お付き合いで運転手。まぁそういった仕事も私の何かしらの人生経験になっているのだろう。自分の仕事だけやっていればいいなどという恵まれた人はほとんどいない。

 帰りに小学校の近くの道を通る。学校帰りの子供たちが、わぁーわぁー言いながらかけて行った。いくつぐらいなんだろう?信号待ちで止まって、ぼんやりと眺めていた。

 自分たちも、ああいった時代があったなぁ・・。何時の間にか過ぎてしまったけれど・・。まぁあの頃もそれなりに悩みや嫌なことがあったなぁ・・。子供は無邪気でいいやなんて嘘ですよ。なんてね。

 と、信号が何時の間にか青に変わってましてクラクションをならされて、我にかえりました。

 とまぁ、つまらん話でした。また明日。



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今日はちょっと見苦しいので飛ばしてもらっていいです - 2005.10.12(日記)
はる 1578
 (今日はちょっと見苦しいので飛ばしてもらっていいです。)

 絵描きの中ではHPをはじめたのははやい方だ。そのきっかけについてはどこかで書いたのでもういいだろう。

 ヤフーに登録した時も商用のHPではないということもあって、意外に簡単に登録された。当時画家で登録されていた作家は百人ぐらいしかいなかった。有名とか実力とか関係なく、先着準に登録したのではないだろうか。

 その後ほとんど何の音沙汰もなかったのだが、何年か前にHPのアドレスが変わったのでその変更のお願いをしただけだ。

 ご存知の人も多いかと思うのですが、こういった検索サイトのトップに表示されるためだけに、涙ぐましい努力をするサイトも多いのだな。なぜならそれがお金になるからでしょう、そのからくりはよく知りませんがね。

 私のサイトにはアクセス解析はもちろん、アクセスアップの装置ももちろん、できるだけCMも遠慮してほしいと思っている。何もない、そのままだ。
 
 さて、問題。ヤフーで「画家」で検索すると1630000件ヒットしました。でこのHPは何件目に入っていたでしょう?


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何となく憂鬱だ。 - 2005.10.11(日記)
はる 1577
 こうやって、ぽつりぽつりと誰に頼まれたわけでもない文章をネットに書いている。ある種の義務感からだし、また自分が今ここに入ることを確認しているような気もする。たぶんこうやって最後の時まで書き続けるのではないだろうかね。

 ネットというのはそういった意味では偉大なる発明かもしれないな。誰でも少なくとも一つは物語が書けるわけだからね。面白いかどうかは別にして。

 天気が悪いせいなのか、仕事が上手くゆかないからなのか、何となく憂鬱だ。

 今日は何を書いてもつまらないので止めた。また明日。



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自らとの対話 - 2005.10.10(日記)
はる 1576
 う~ん。130号また全部つぶしてしまった。気に入らない。ここ何日かやっていた仕事が無になってしまった。がっくりだな。いつものことながら、つぶす時が一番気持ち良いけれど、このまま何も描けないのじゃないか、仕上がらないのじゃないか、と心配になる。

 職人仕事というのはある程度先が見えているものだ。これをこうやって、ああやれば結果としてこうなるということが計算できる。でなければ仕事にはならないし、エィ気にいらねぇーっていうんでぶっ壊してしまったんじゃ、仕事はまわってこないだろう。

 絵を描く時も昔は、本画と同じ大きさの下絵をつくってトレースしたりして厳密に仕事をしていた時もあった。いや私にとってはということだけれどね。

 仕上がりが分かっている仕事というのはそれなりに楽しくて、鼻歌の一つもでてくる。どう間違ってもそれほど大きな間違いはないのだし、時間さえかければ仕上がりはある程度予定されていた。

 けれどもそういった仕事、作業というものがある時急激に魅力を失ってきた。絵画する、考えるということが下絵を作る段階で終わってしまっている。

 どうなるか分からないけれど、その時々に自らと対話しながら、これでいいのか?あれでいいんだな?と自問することが私にとって絵を描くことであって、最悪の場合作品が仕上がらなくてもいいのじゃないか、そんな風に思うのだ。

 というわけで、今のこの絵もどうなるか皆目予想がつきません。困ったものだ。

 ではまた明日。


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冬のソナタ - 2005.10.09(日記)
はる 1575
 例えばね、韓国ドラマが盛んでワァーワァー騒いでる。内容はほとんど観てないのでなんとも言えないけれど、「冬のソナタ」とするところが上手いというのか、我々の舶来信仰をうまくつかんでいる。「冬のアリラン」ではたぶんこんなにヒットはしなかった。

 一昔前、韓国がまだ軍事独裁政権だった頃、韓国語といえば今の北のアジテーションのような語感の強い響きしかなかった。かの国の恋人達はどのように愛を語るのか想像できなかった。

 ところが今の韓流ドラマの主題曲を聴けば、これがあの韓国語かと思うほどロマンチックな優しい響きをしている。感覚的にいえば西欧の言葉の響きなんだな。

 例えば学校で音楽の時間に教えられるのは西欧の音階ドレミだ。もの心ついて巷にあふれているのはロックとかジャズ、コンサートフォールは連日有名な音楽家がリサイタルをやっている。それが当たり前で別に不審に思うこともなく過ごしてきた。けれどこれほど不思議なことはない。ここは何処なんだ。

 ゴッホやピカソなら小さな子供でも知っているけれど、応挙や鉄斎はどれだけの人が知っているだろう。知識として知ってはいても印象派を語るように、語るだろうか?

 ・・このことはまだまだ考えなきゃね。ということでまた後で書けたら。



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鬱陶しい天気でした。 - 2005.10.08(日記)
はる 1574
 今日は一日鬱陶しい天気でした。秋はわりとこういった日が多いのだな。

 地元の美術団体に属していて、まぁここでも我々の世代から上しかいなくてね、最近色んな雑用がまわってくる。

 どんな団体にも会報みたいなものが付き物で、自分が関係しなければほとんど見ることもないのだけれど、昨年当たりからぼとぼち関係し始めて、今年は編集を任された。といっても原稿を人に割りふるだけの編集長だけれどね。

 そんなことで今日は編集会議、今帰りました。ではまた明日。



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電脳空間はあるようでない - 2005.10.07(日記)

はる 1573
 何だかブログに日記を書き出したら、調子が悪いそうだ。こういったものは借り物で、いずれにしろ何処がいけないのか、あなた任せなところがあって、こころもとないなぁ。電脳空間はあるようでないのを、今更のように実感する。

 さて、昨日のめまいだが、一夜ぐっすりと眠ったら今日はなんともないようだ。まぁよかったな。

 秋の展覧会シーズンにはいったのか、色んなところで展覧会が始まった。ばたばたと梯子をする。ところがとん馬なことに会期を間違えて画廊に入ったはいいけれど、出るに出られずゆっくり鑑賞している振りをしてすたこらと帰ってきた。

 ということでまた明日。

 



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今日はかんべんな。 - 2005.10.06(日記)
はる 1572
 めまいがするといえば、何だろうか?ぐるぐると大きく天井がまわった。ウッ~気持ち悪る~。

 というわけで、今日はかんべんな。


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植松秋茂回顧展 - 2005.10.05(日記)
はる 1571
 私の卒業した学校は、今じゃどうなのか良く知らないのだけれど、戦後教員の絶対数が不足して、兎に角国の礎を作るのは教員だということで、全国の各県に一校はあった師範学校を発展的に大学に昇格させた教員養成学部だ。

 最近は教員もだぶつきがちで、なかなかすんなりと教師にななれないようで、本来の教員養成学部から教養学部へと移行している最中のように聞く。

 例の独立法人化構想で県立大学になるか、信州大学に吸収されるかなどと噂されていて、昔の「白い巨塔」じゃないけれど、国立大学といっても安穏とはしていられないらしい。

 しかし、卒業してみるとほとんど何にも話題にならなくて、あるのかないのかわからないような大学だな。

 一方の私学の雄・山梨学院大は正月の箱根駅伝しかり、オリンピックの水泳などで注目される選手がでたりして、何となく華々しい。無論それが大学の広告塔だとは分かっていても、おい!しっかり活動せんか、とOBとしては悔しい思いをする。

 なぜそんなことを思い出したかといえば、今県立美術館・一般展示室で私の唯一の男の同級生の親父の回顧展をやっている。この親父さんも我が母校の大先輩で、高校の数学の先生をやりながら絵を描いていた。

 オーソドックスな骨太の油彩画で、水準以上の仕事をしている人は最近ではすくなくなった。まぁはっきりいってそう目新しいものでもないし、面白くもない。けれど本当はこういった真面目な仕事がもっと評価されて、例えば県立美術館などの企画に上っていくようでなければおかしい。

 植松秋茂回顧展
 2005 10/4~10/9
 山梨県立美術館・一般展示室B

 さて、そんなことでまた明日。


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自分にあった穴を掘る - 2005.10.04(日記)

はる 1570
 言葉として「オリジナルなものは自分の内にある」と気付いたのは随分と昔のことだ。

 けれど、それは単に言葉だけの話で、ほとんど深いところは理解していなかった。

 今日か昨日の新聞の記事に村上春樹のインタビューが載っていたけれど、彼の話に「自分にあった穴を掘る」という比喩が何回も出てくる。

 その例え話は、いつもそこそこ理解していたつもりだったけれど、この歳になっても尚新鮮な驚きがある。なかなか奥が深いおもむきのある言葉だ。

 いろいろ書いたけれど、まとまらないので削除した。また明日だな。ではでは。



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オリジナリティー(源泉) - 2005.10.03(日記)
はる 1569
 どうも煮詰まっているなぁ。個展に向かって130号を描き始めた。

 地塗りがすんで、赤い布を貼りこんだ。絵の具の赤もいいけれど、染料で染められた赤はこれまた人一倍美しい。

 ただ私の場合ここからが始まりで、赤が赤のままあるのはほん少しの間に過ぎない。金泥をかけたり、墨をたらし込んだりはおなじみの作業。そこから何かが浮かんでこないかと待っている。

 何も出てこないとまた上から泥をかけたりするもので、次第に綺麗な赤の布が消えてしまうのだな。今はぎりぎりの限界のところにきている。何とかこのまま残したいのだけれどねぇ。

 閑話休題

 上手い絵描きなどごまんといる。上手さで勝負するなら神業のように素晴らしくなきゃ、人の目には止まらないだろう。そう、芸事には技術が付き物で、どうやってもそこのところは見逃がせない。

 しかし、人が私に望んでいるのはワザではないだろう。技術ではないだろう。じゃぁ何がみたいのか?見せられるのか?ということだ。

 答えは自分の中にある。私がわたしであるという、その中心にあるものだ。その判断の基準になっている物差しだ。

 何も新しいものではない。私がオギャーと生まれてこのかた、ズッと一緒にやってきたもの、もうすでにそこにあるのだけれど、見えないもの。オリジナリティー(源泉)というらしい。分かっているんだけれど、捕まえられない。

 この話はまだ考えたいな。ではまた明日。



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久しぶり! - 2005.10.02(日記)

 え~約一ヶ月ぶりの日記です。面白くもないイタリア滞在記読んでいただいた方ありがとうございました。続きはまだ書いてないのですよ。というのかもう10年も前の話で、今更かけなくなってしまいました。こういったものは臨場感のあるときに一気に書くべきですね。


 さて、日記の復活です。これより以前の日記はバンクナンバーからどうぞ。


はる 1568
 文章を書いていてすらすらと出てくる場合と、たった一行ですらなかなか出てこない場合がある。何と言うのか「いい文章」を書こうとか、何かしらこんたんが見え隠れ下場合、すらすらとは運ばない。

 反対にこうやって何も考えずに、ぐだらぐだら書いているときは結構滑らかに筆が進む。まぁ読んでもらうには耐えられない軽さかもしれないけれどね。んなこたー知らない。

 文章を書くことは苦手だった。読書感想文なんて宿題の中じゃ一番苦手だったな。ろくすっぽ本も読まないで、あらすじやあとがきを読んで適当にお茶を濁していた。嫌いだったな。

 ただ三題話じゃないけれど、何かしらお題をいただいてお話を作るというのは好きだったね。皆が書けない何ていっているのが不思議だった。何でも書きゃいいのになんて思っていた。

 この日記?なんかもよくネタが続きますねぇなどと感心されますが、まぁたいしたこと書いてないからということもあるけれど、ネタなんていくらでも有ると思うな。反対にネタなんか探して書いてない。疲れるからねえ。疲れることは続かない。適当でいいと思うな。

 まぁ今日は適当話ですみません。明日はもう少し真面目に書きましょう。ではでは。



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