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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

思案暮れる - 2011.09.19(未選択)



思案暮れる

SM


 今年はこれを甲府のDMに使おうかと考えている。まだ決定ではないけれど、何となく気に入っている。たくさんの小品のなかで、なぜ?これを選んだのか。明確な理由があるわけではない。タイトルも気に入っている。ちょうど今の私たちの気分を言いえていないかね。「しあんくれーる」



 「こえをきく」「遠い記憶」と続いてきて、次のテーマは何がいいかな?と考えていた。まぁテーマと言ってもそれに沿って作品を描いているわけではないので、凄くあいまいなものなんだけれど、一応その時の自分なりのメッセージを含んでいるように思うんだな。一年かけて各地を回るわけだし、あまり場違いであってもいけないしな。



 昨日も書いたけれど今回は「日々礼賛」にしようかと思っている。この言葉にはいろんな意味が含まれているように思う。勿論「こえをきく」「遠い記憶」の作家としての姿勢は変らないのだけれど、何かが少し違うように思う。もう元には戻れないのだな、それは震災と原発のことがあるからだ。直接的には震災の事は描かないし、説明もしないけれど、この日々が大切だと感じたのは「何気ない日々が奪われた」という事実があるからだ。



 声高に○○賛成、××反対とプロパガンダすることが絵画として効果的だとは思わない。私がやりたい方法はそういうことではなく、普通に淡々と生活している私たちが気がつかないうちに影響されている、そんな事を気付かせること。見えないことや聞こえなかったものを見せたり、聞かせたりすることではないかなと思っている。



 まぁそれは特に今に限った話ではなく、づっと続いてきたテーマの一つの切り方でしかないのだけれどね。 




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日々礼賛 - 2011.09.12(未選択)





日々礼賛


「猫の後ろ姿」さんの「日々礼賛」考察

http://ameblo.jp/e-no4765/entry-11015362464.html



はる 3732

 例えばこの最近作である「日々礼賛」タイトルはもちろん一番最後に考えた。日々礼賛は私の造語かな、もともと日本語の四文字熟語にはない。種を明かせば谷崎潤一郎の「陰影礼讃」  から盗んだ。私なりの意味は「猫の後ろ姿」さんが書いていたように「何気ない日常が全て」という気持ちをこめたつもり。



 最初に真ん中の帽子を被った爺さんが登場した。この人は司祭のような服と帽子を被っている。杖をついて顔の表情は定かではないが、何となく過ぎてしまった過去を回顧して満足げにうなずいている。少しぼけてしまったようにもみえる。この司祭の帽子の姿は船越保武のダミアン神父の像がちらっと頭をかすめた。



 これをこういう絵にしたいと思って描き出したわけではない。描いているうちに色んな情景や今まで影響を受けた絵とか文章とか映画とかがどんどん思い出されてぐるぐると巡ってゆく。今を生きる私だから当然震災のことも頭の片隅にあっただろう、けれどその事を直接的には表現したいとは勿論考えていない。



 今年二月にお袋を見送った。それに今年で亡くなった親父の年を越える。それがどうということもないのだけれど、これからの20年をどう生きるかと言う風な事も考えるきっかけにはなった気がする。



 「平均律」が外からの影響でモチベーションで描きすすめてきたのに比べて、この「日々礼賛」は中からにじみ出て来たもので出来ている。より私自身に近づいているように思うのだな。みんな気付く気付かないはあるけれど、そういった核になるものを持っていると思うんだな。それを源泉=オリジンという。絵を描いたり文章を書いたり、する事でそんなものを探っているのではなかろうか。




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こうふのまちの芸術祭 - 2011.09.02(未選択)






猫町古本市

時  2011年9月10日(土)、11日(日)、12日(月)


 



  所  cocochi(ココチ)  

〒400-0031  甲府市丸の内1-19-21  2F

      電話 055-287-8619



********

こうふのまちの芸術祭



榎並和春個展

「遠い記憶」番外

9/4~10/2

バールスロー

〒400-0031 

山梨県甲府市丸の内1‐19‐21

TEL/FAX 055-226-8625



営業時間  

火~金   12:00~22:00(L.O.21:00)

土、日、祝日 12:00~18:00(L.O.17:30)

定休日 月曜日

 





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ありきたリーマン前編 - 2011.07.17(未選択)



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浅川伯教・巧について語る会 - 2011.06.13(未選択)
 



「浅川伯教・巧について語る会」

 時   2011年6月19日(日) 

12:30~3:00

 場所 Bar Slow バール・スロー

    山梨県甲府市丸の内1-19-21       

TEL/FAX 055-226-8625

   peace@bar-slow.com

 


講師 飯野正仁



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目先の事 - 2011.06.09(未選択)



 


はる 3636

 県の美術館は綺麗な森を持っていて、駐車場も完備していて県内の施設として県内外にアピールするには絶好の条件を備えている。どこの国でも美術館のレストランは人気があって、そういった付属に施設としてはミュウジアムグッズと共に付加価値を付けて売り込めるチャンスではあるのだな。



 県はそれを知ってか知らずか、あえて外したのか儲ける事は県の施設として恥ずかしい事とでも思ったのか、その施設を充分にはいかしていない。公の施設の最も悪い例のようなサービスしか受けられないレストランと紙コップのコーヒーをオープンエアーのパラソルの下で飲んでも少しもウキウキした気分にはならないのだ。



 このレストランが営業する前にまわりの同じような飲食店にアンケートをとったら、営業妨害になるので夜は営業しないで欲しいという結果がでたそうだ。そうなんだろうか、短い時間で考えたら多少お客さんは取られるかも知れないが、長い目で見たらそのうちに全体的にお客さんが増えて共存共栄できるのではないかと思う。まぁ結果はお役所の判断で取りやめになったそうだ。



 その結果かどうか、結局まわりの飲食店も営業不振でコンビニにかわってしまった。コンビニなど美術館のまえに必要か?田舎の親父の考える事は目先の事ばかり、なさけないなぁ。。



 同じようなことで、トップの器というのも難しい。案外茫洋としていて色々と細かい事に口を出さないタイプが一番いいように思う。



 聞こえてますか?



 



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穢土 - 2011.05.25(未選択)
はる 3622

 どうもな、何をやっても遅すぎる気がする。このままでいいのかな?私たち大人はもうそれほど気にする必要はないし、こうなった責任の一端は私たちにあるわけだから、多少のことは我慢しなきゃならんのかもしれない。けれど問題はこれからの人たちだ。10年後の事。だれも正確なことは言えないし、そのときにはなおさら誰も責任は取らないだろう。責任など取れもしない。どうやって責任を取るというのだ・・。



 東電は希望者には疎開を提案してはどうか。特に若い人にはここにいてはだめな気がする。一切の負担は東電が持つ。何でもする、そのくらいの覚悟が必要じゃないか。日本という国がなくなるかもしれないのだからね。



 白い雲や心地よい風、どこにでもあった何気ない風景にさえ、目に見えない放射能が入り込んでいると思えば、どことなくくすんで見える。大きく深呼吸することさえままならないのではないか、季節季節の海のものや山のものが何よりの楽しみだったのにもうそんな悠長なことを言ってられないのではないか、そんなきがするのだ。



 何はなくとも美しい風景と空気と水がどこまでも半永久的にあるものだと信じていたんだけれど、失ってみてその大切さを知ったというのは皮肉なものだ。そのことの重大さに未だに気付いていない。気付かせないように仕向けている政府とか官僚行政、御用学者、東電、安全委員会のメンバー、はどう思っているのだろう。日本は自分の国を汚してしまった。人の住めない場所を作ってしまった。その土地で取れたものを食べる事ができない、そんな場所を作ってしまった。そのことの罪はどうやってもあがなえるものではない。



 我々はこの穢土に住むしかない。ここの他に生きる場所はないのだからね。全てを引き受けて生きて行くしかない。





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三びきのくま - 2011.04.10(未選択)








阪本龍一大貫妙子

utau

「三びきのくま」



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ベニスに死す - 2011.02.25(未選択)


マーラー 交響曲第5番 第4楽章 アダージェット



はる 3533

 かなり長い文章を書いていたのだけれど、アップしたら消えてしまった。二度同じことを書く気がしないので違うことを書こう。



 昨日の続きのようなこと。



 例えば私の絵はリアルな具象ではない、かといって抽象でもない。なんとも曖昧などっちつかずの立場に立っている。このどっちつかずという立場は私にとって一番心地のいいところであって、白黒はっきりしない、優柔不断な性格そのものを現しているようにも思うな。



 人の生き様として一番いいのは最晩年にピークがくることだ。遅ければ遅いほどいい。死ぬ少し前あたりに人生最大の絶頂期が来るのがいい。それと反対はスポーツ選手のように10代や20代で峠をこえることだ。後の人生がなんとも色あせて見えるだろう。若い時期に注目された作家など不幸極まりない。何もないのだからあとは死ぬしかない。



 さて、また眠くなった。ではでは。



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人生のメリーゴーランド - 2011.02.22(未選択)



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