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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

今日のアトリエ - 2016.09.05(今日のアトリエ)

黎明⑨
はる 5617
 京焼の絵付けの仕事を成り行きで辞めて、これで晴れて本当に何にも属さない素浪人になってしまった。まぁとりあえず陽のある内はスケッチに出かけたりしてプラプラと適当に暮らしていた。それはいいのだけれど、何か仕事を探さなくては蓄えも徐々に少なくなって行く。

 何を考えていたのかよく覚えてないのだけれど、午前中だけ仕事して午後からは絵を描こうと思っていたように思うな。それで近くのモール街の八百屋さんで午前中だけ働かしてもらうことにする。それでもまだ、絵描きになるなどとは考えていなかった。一生こうやって適当にアルバイトして絵を描いて食ってゆけりゃいい。大それた大志を抱いていた訳じゃない。

 八百屋は結構朝が早い。市場から大量の荷物を買い込んできてそれをまず今日すぐ必要なものと、そうでないものを仕分けする。すぐに必要でないものはちょっと離れた大きな冷蔵庫にしまい込む。それも出来るだけ古いものを前に出して新しいものを後ろにしまい込む。あとはパック詰めやビニールづめをしてコンテナにきれいに並べてお店のオーダーに答える。そんな裏方の仕事を午前中やっていた。近くに大きな団地があったのでお店は小さかったけれど従業員はたくさんいた。アルバイトだけでも多い時は10人ぐらいいた。

 アルバイトは早い人は一日で長い人でも一か月単位で辞めて行く。だからここでも何か月も働いているとバイトの中でも役が付く。少し自給が良くなるんだな。そりゃそうだろう。私が仕切らなければ裏方はてんでバラバラでアルバイトは右往左往するだけになってしまう。いいか悪いかそうやって仕事をも覚えていった。

 午前中仕事を終えるとゆっくり飯食ってそこからは自由だな。何をしたかというと京都の平安神宮の近くの関西美術院でデッサンの勉強をしにゆく。この美術研究所は大変ながい歴史があって、なんせ開学者はあの明治の巨匠浅井忠というのだから驚いてしまう。さすが京都。受験指導の研究所が多い中でそうではなくて、私のような受験とは関係のない大人のために開かれた学校だった。

 まぁそうやって細々と絵描きの下準備の生活もまわり始めていた。そのままどこにも出品せず、細々と絵を描くだけの生活でもよかったんだけれど、段々ともう一度じっくり絵を勉強したいという気がむらむらと起きてきた。

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9/1 - 2015.09.01(今日のアトリエ)


はる 5167
 九月になった。今日は以一日学校に居たので疲れた。また明日。


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あと20年 - 2015.01.24(今日のアトリエ)



The Tango - Scent of a Woman


Ennio Morricone - Cinema Paradiso

はる 4951
もう一月も終わる。あっという間の出来事だ。それで春になれば新しい一年生が入ってくる。私は非常勤講師なので一週間に一度しか学校へは行かないのだが、それでもこうやって新しい生徒に接する機会があるのはありがたい事なのかもしれないな。非常勤には定年がないので、自分が辞めるというまで仕事はあるようだ。面倒だけれど、メリハリがあることは確かだ。

若い時はもっとたくさんの授業も取っていたし、他の学校にも出かけた。それでも年間の収入は正規の先生の四分の一ぐらいかな。春休みや夏休み、冬の休みは給料は出ない。たぶん多くの非常勤の先生はすごく不安定な暮らしをしているだろう。どうやって暮らしてきたのか、今考えると分からんな。今でも絵で充分食えているわけではないけどね。もう少し頑張らねば。長くてもあと20年ぐらいしかないからな。

まぁ今日は若い絵描きさんから電話があって、そんなことを尋ねられたので書きました。


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アトリエ風景 - 2015.01.16(今日のアトリエ)
はる 4943
 そろそろカウントが5000に近づいてきた。後二か月ぐらいだね。前回4000カウントの時は版画を3名にプレゼントした。おぼていますか?
 今回も何かプレゼントを考えています。楽しみにしていてください。たぶんまた新作の版画になると思います。


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今日のアトリエ - 2014.11.07(今日のアトリエ)
はる 4872
 フェイスブックに登録してから丸二年ほど経ったかな。最近はアカウントの乗っ取りなどで成りすましの投稿など色々問題もおおいけれど、このブログよりも色々と使い勝手がいいように作られている。私はスマホではないので投稿したり閲覧したりはpcからしかできないのだが、スマホの人たちは常にモバイル状態で使えるようだ。まぁそうなるとちょっと怖いなぁとも思うのだけれど。

 一番便利なのはいいと思った記事をどんどん共有できるとことだ。今までは著作権その他でリンク先をしっかり明示しなければ転載することが出来なかったのだけれど、FBの場合それを簡単な機能にしたことだ。そうすることでどんどん記事を取り込んで行ける。こんなコピー全盛の世の中だから、商売に使用したり自分の記事として使用しない限りどんどん使いまわした方がいいようにも思うのだ。

 私がとても興味深いのは、作家の目が選んだ世界中の面白い作品を観ることができることだ。たとえば私が興味がある作家をAとする。Aの作品はもちろん色んなところで見かけているから知っている。ところがAが興味も持っている作家BやCの作品はわからない。同じ嗜好を持っている作家だから当然Aが興味を持っている作家も興味があるわけだ。で、Bを訪れるとDやEという作家も紹介している。でどんどん新しい作家の作品を観ることが出来る。今まであまり知ることが出来なかった現在進行形の作家の作品を紹介してもらえることだ。

 ところで、面白いと思った作家は海外の若い女性作家が多い。日本の作家は私を含めてどうも固い気がするな。どこか殻をかぶっていて、細かいきれいな仕事はするのだけれどハチャキにはじけて自由度や度量が大きいのは海外の女性のような気がする。日本の女性も男性よりはくだけてはいるけれどまだまだだな。これは日本独特のまじめさ、勤勉さみたいなものが影響しているのだろう。そう考えると、これからは日本人ぽくないはじけた若者が表れてくるかもしれんな。


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宇宙の果て - 2011.08.16(今日のアトリエ)





 


はる 3705

 かなり仕事が進んできた。でもまだ半分か。



 この間の続き。考えながら書くので、つじつまが合わなくても御容赦願います。



 人の頭の中というのも針穴みたいなものじゃないかな。というのは始めは世界は極小さいものだった。知っている世界が小さいから当然理解する世界も小さい。多分母親と父親と兄弟、その他大勢となる。だから理解できる宇宙観(あればの話だけれど)もその程度のものだ。



 それが色々な知識をつけるにしたがって世界がどんどん広がってゆく。目で見るというだけではなくて、本を読んだり人と話したり、聞いたりすることで世界は飛躍的に広がってゆく。得た知識、外界から入ってくる情報でもって世界観が構築されてゆく。



 針穴写真が小さいピンホールから外界の光を取り込んで映像を結ぶように、我々の世界観というのも外界のあらゆる刺激を受け入れて作られるものだ。世界観はその人の身の丈以上にはならない。



 私が宇宙の果てを空想するとすると、実際には永遠に届かないはるかかなたであっても簡単にたどり着ける。一瞬のうちに私は宇宙の最果ての地にたたずんでいる。ここのところが面白い。実は宇宙は私の頭の中にあって、針穴写真機を夜空に向けたのと同じではないか。見えないけれど宇宙の最果ては確かに写っているのだ。



 こんな事を考えるのは実は絵画というのも同じではないかと思うんだな。あるものを再現するのではない。私の頭の中にある宇宙観みたいなものを、自分の目と手を使って再構築してゆく。それは多分この宇宙の成り立ちと同じ理で出来ている。私の中に宇宙があるように、今度は絵の中に宇宙を再現するということではないか。



 次はその具体的な方法を書いてみたい。まぁ今までの繰り返しになるけれどね。興味ありますか?




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年金機構 - 2011.08.04(今日のアトリエ)






 

はる 3693

 日本年金機構なるものから何度もお知らせが来る。確かに私はバイトを含めて色んな職業に短期間ついたことがあるので、その都度年金を申請したり止めたりしたのでつながりが分りにくいということがあるとは思うのだけれど、「年金定期便」だとか「年金の記録を確認するお知らせ」だとかが何度も同じような書類がくると、おいおいこの機構は一体何をしているのだ。大丈夫か?と心配になる。無駄だな。何にしてもシンプルなのが一番で、一目で馬鹿でも分るそんなシステムにして欲しい。



 閑話休題

 いまだに「絵描きのなり方」という検索項目でこのブログにやってくる人がいるね。何を期待しているのか、まぁ薄々分るのだけれど、○○のなり方」などというハウツーものを期待するとあてが外れるだろうな。もしそんな技法書があれば私も欲しい。



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仕事始め - 2010.01.06(今日のアトリエ)






 

はる 3122

 ただし、壁の飾りを作っているつもりは無いし、またそれを期待されてもいない。飾りならもっと上手い人もいるしね、飾り職人は江戸の花形職業だ。かんざしやら根付なんか今の技術じゃとうてい作れないものばかりだ。だからといってね、それを何とか国宝とかいって保護してしまったら、死んだも同然。檻に入れられたライオンみたいなものだ。珍しがってありがたがられるけれど、生きてはいない。



 今の生活の中で、実際に使われるもの、必要とされるものでなければ本当の力にはならない。観光客やどこか遠くの縁もゆかりも無い人にありがたがられても、あんまりうれしくないねぇ。



 地産地消が言われて最近はコンビにの弁当までそんなキャッチフレーズで売られるようになったけれど、本当はね、そこに住んでいる人達や、きけば顔のわかる人たち相手に、物を作ったり調理したり、売ったり買ったりするのが、本来の姿かもしれないな。



 話が違う方向に来てしまったね。というわけで、また。



 



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レッスン - 2009.10.25(今日のアトリエ)






 

はる 3049

 今日は久しぶりのチェロのレッスン。もう何年もチェロは触っているけれど、いっこうに上手くはならない。これは全く謙遜ではなく、弦楽と言うのは恐ろしいほどいい音を出すのは難しい。例えばピアノやギターというのは誰が弾いてもドはドの音がする。まぁ強弱はあるのだろうけれどね。ところが弓で弾くヴァイオリンとかチェロみたいな物はフレットがない。だから最初っから音は不安定である。自分の耳で決めて行くようなところがある。



 しかし、大人になって始めた我々のような素人はなかなかその音程が定まらない。絶対音感みたいなものがない。だからフレットに変わる物としてバンソウコウを貼ったり印をつけたりするのだが、これを見て指を確認して弾いて行くというのはスタイル的に格好が悪い。この指を気にしていると右手の弓のほうがお留守になってなんともはしたない音がしたりする。



 それから独学で何年もやっていたので、そこそこの曲なら弾けてしまう。それがまた問題で、弓や指の押さえ方などがてんでいいかげんで、変な癖がついてしまっている。これも厄介だ。直らないのだ。



 曲を弾くつもりは無い。教則本のようなもので最初は弾けなかったものが段々に曲としてつながってくると面白い。



 



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祝日 - 2009.10.12(今日のアトリエ)






 

 徒然に・・

 考えてみれば「私を見て」というのは何も人間だけではないな。花が競うように美しい色彩で人目をひくのは、虫達に来てもらって受粉するためだ。虫達がコロコロを儚げな鳴き声をあげるのは異性を求める求愛の声だな。個体の維持とその延長上に自らのDNAを残すこと、それがあらゆる生命の基本的な使命だな。



 一度途絶えた種はもう一度復活することはない。色々な生命のバリエーションが存在するのは、どんな気候の変化や地球規模の異変が起こったとしてもそれに耐ええるパターンを残しておくという巧妙に考えられた自然の知恵だ。



 無機的な世界でも結局同じようなことが起きている。星の誕生と成長そして死をみていると、生命ある有機体と全く同じようなことがおきているんだなということに気付く。ただ有機的な生命体の反応はビビッドで反応が早いという特徴があるな。宇宙の時間を短縮して眺めているようなものだ。だから多分滅んでしまうのも速いのだと思う。



 これだけの生命のバリエーションがあるということは、実はある真実を画しているように思う。一番恐れていることは何もかも無くなってしまうことだな。



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