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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

きみにつたえたい - 2015.01.12(「こたえてください」2)


「君に伝えたい」
S100
1998
ミクストメディア

はる 4939
 パリでは今回の事件で100万に規模の追悼でもがあった。大統領が近隣諸国に声をかけて連帯を呼びかけたそうだ。たとえば日本でこういったテロがあった場合、韓国や中国に声をかけてテロには屈しないデモをするなど夢のまた夢だな。世界大戦ではナチスに責められたフランスも今回の件では連帯した。大体が今は一つの統一通貨でさえある。我々は本当は憎しみ合ってけん制し合って傷つけ合うよりお互いを認め合って連携して協力し合う方がいいのではないか。遠い国の安保などに頼るより、、。


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花束を持つ人 - 2015.01.05(「こたえてください」2)


「花束を持つ人」
F80
1986
油彩

はる 4932
 これはまた今から30年も前の作品です。色んな作家の影響がもろに感じられますが、当時としては精いっぱいでした。ベースになるのは源氏絵巻などの日本の意匠ですね。それとホックニーなどの現代的なな肖像画にも興味がありました。モデルは結婚したてのカミサンですね。後にも先にもこれしかありませんが、県に寄贈してしまいましたので作品は手元にはありません。たぶんどこかにあると思うのですが、いつか探してみたい気がします。


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いのりのかたち - 2015.01.04(「こたえてください」2)


「祈り」F100 1996 油彩

はる 4931
 かなり前の古い油彩画ですが、良い悪いは別にしてインパクトがありますね。

 1995年の神戸の震災の後に描いたもので、自分の故郷が瓦礫の山になっている衝撃は言葉にできないものだった。その後私は傷ついた故郷をあとにして念願の長い旅に出ます。そこで見たものは人々の変わらない風俗や習慣や生活などなど、あぁ我々と同じだというのと、もう一つは我々とは全く違うという相反するものだった。

 旅を終えて、まずやったことは総括として油彩画の最後の後始末と新しい画材の試作。これじゃないと思った画材をアトリエからすべて追い出した。そして新しい水になじむ親水性の布や紙、土など色んな画材をアトリエに準備した。

 たぶん油彩画として最後のあたりの作品だ。その後ここら辺の作品をまとめて故郷で1997年「いのりのかたち」として個展をした。自分にとっての鎮魂の意味があった。そうしないと前に進めない気がしたからだ。


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だれもしらない - 2014.12.30(「こたえてください」2)


「だれもしらない」
S100
1998
ミクストメディア


はる 4926
 これも古い作品だな、粗削りだけどいいな。

 今年も明日一日だけとなりました。毎年の事だけれど一年経つのがやけに早く感じます。まぁそれだけ年を食ったということでしょうか。単純には言えないのだろうけれど、10歳児の六倍、20歳の頃なら三倍の速さで歳を経ている気がするな。小学時代の六年間は永遠に続くのではないかと思うほど長かった。

 来年も全国六ヶ所で個展の予定です。出来るだけ在廊する予定です。お近くに来ましたら是非とも寄ってみてください。来年の予定をアップしましたので見ておいてください。近づきましたら随時HPやブログ、FBなどでお知らせいたします。来年もまたよろしくお願いいたします。
http://enami.sakura.ne.jp/koten/koten.html


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胡蝶の夢 - 2014.12.20(「こたえてください」2)


「胡蝶の夢」
F100
2003
ミクストメディア


はる 4916
 冬になってバリバリに凍った霜柱をザクザクと踏みしめながら、白い息をはいて川沿いを早足で歩くのは嫌いではない。何だか生きているんだなと感じられるからだ。

 そんな時でも完全には晴れなくて、どこか心の片隅にいつも暗いもやがかかっている。どうしても払拭されないものがある。これが一時の夢であったらなぁと・・。

 「国破れて山河あり・・」そんな時にいつも聞こえる、昔の人の雄大な歌だ。どんなことがあっても、たとえ天下国家が転覆しても、故郷の山や川は変わらずに私を慰めてくれるという歌だ解釈している。我々はそれさえも期待できない、そんな大きな過ちを犯してしまった。

 なぜそのことが分からないのだろう。どうして汚してしまったものをあえて全国にばらまくのだろう。飛び散ってしまったものはどうしようもないのに、それを隠してなかったことのように、影響がないかのように宣伝するのだろう。国は国民を捨てた。国土を捨てた。

 今のお金が欲しいがために、権力にすり寄って助成金やら補助金などというその場しのぎのお金にむらがるのだろう。実質的な力強い物づくりで経済をけん引するのでなく、マネーゲームのようなまやかしの経済によって一時の好景気を演出しているだけだというのがどうしてわからないのだろう。音を立てて船が沈み始めているのに、だれも本質的な解決策を講じない。

 田舎に住む、年取った世捨て人でさえこんな風に思うのに、頭のいい選ばれた人たちはそうは感じないのだろうか。


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おおいなるもの - 2014.12.19(「こたえてください」2)


「おおいなるもの04」
2004
F130
ミクストメディア

はる 4915
 ここらあたりから段々最近の作品になってきます。上の作品は十年前の作品ですからそんなに古いものじゃありません。油彩の作品からミクストメディアになっていったんは大きく作品の傾向が変わりました。ところが不思議なことにまただんだんと元に戻ってゆくのですね。ここらあたりの作品は油彩の最後の頃の作品とあまり変わりません。人の揺れ幅というのか、持っているものというのはそんなに変わらないということなんでしょうか。

 ここ最近のことで言うなら、もっと形がルーズになってもっと人任せになっているように思います。自分が実際に描いている部分というのが段々に少なくなって、私はほとんどオーケストラのコンダクターのようです。


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