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あそびべのHARU・ここだけの日々
画家・榎並和春

2023/5/28裸婦クロッキー - 2023.05.28(裸婦クロッキー)
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オアシス - 2023.05.27(未分類)

今回の村上春樹の「壁・・・」の話のこと。彼の物語にしてはわりとすんなりと腑に落ちた。何故なら「あちらの世界」と「こちらの世界」ということを常に考えていたからだ。実際この言葉がでてきて驚いた。なにか相通じるようなものがある気がしたからだ。自分の表現ということを考えて行くと、いつの間にか「あちらの世界」に入り込んでゆく。例えばここにリンゴがあるとする。これを寸分たがわぬように描写したとする。リアルに描けば描くほど称賛されて「写真のようだ」と言われる。普通写真というのは現実の世界を切り取ったものだ。そのルールは我々の暮らしている現実の世界と同じだから分かりやすい。天は天であり地は地となる。雨は空から降って太陽は東から昇る。光が左から当たれば影は右に出来る。そういう共通の認識の上に我々は暮らしている。作られた世界もそうであろうという前提で出来ている。それを疑うことはない。だけれども、そうではない世界というのもあるのではないか。自分が創造した世界では雨は地から降って太陽は西から昇るかもしれない。そういうルールを自分でこしらえたわけだから。ただし、その世界は現実の世界から隔離されていなければならない。だから結界をはる。それが額縁だな。・・・

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朝日町通り商店街 - 2023.05.25(ポケットの窓から)





甲府朝日町イルクラソーレ イタリアンジェラート
地方の商店街が軒並みシャッター街にうらぶれて行く。人がいないという事もあるけれど、ある意味成り行きに任せて工夫がなさすぎるという事があるのじゃないか。田舎なら田舎なりの工夫で面白いことが出来るのじゃないか、などと門外漢は思ってしまう。小さなディズニーランドのような郊外型のショッピングモールばかり元気になっても地元の小さな商店街がさびれてしまったんじゃ意味がない。大資本の言いなりになっているから国がさびれてゆく。同じことだな。朝日通りの商店街は500mほどの小さな商店街だけど、街路樹が綺麗にそろっていてなかなかかわいい。パン屋さんとか昔ながらの和菓子屋さんとか未だに有機的に住民とつながって生きている。ここにイタリアンレストラン(チリンドロン)とジェラート(イルクラソーレ)やさんが共同でお店を出した。なかなかかわいいお店だ。少しなら路上駐車も許されだろう。















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 1986「ほうき星」油彩F3 - 2023.05.23(作品)

はる 8051
 1986「ほうき星」油彩F3
個人蔵
・・・・・・
「街とその不確かな壁」村上春樹
 村上春樹の最新の長編を読んだ。大体において彼の作品は長編が多いのだが、今回の著作もご多分にもれずかなり分厚い。それも細かい字でびっしりと書かれている。長い物語が不得意な読者はそれだけで食傷してしまうだろう。私は自分の土俵に置き換えて読んでゆくので、普通の読書ファンとは少し違う読み方なのかもしれない。
 主人公とその彼女が想像上つくった架空の街がある。架空の街だから何とでもできるのだが、実はそれがそうでもない。架空だからこそしっかりとしたルールが必要である。でなければ架空上でも存続できなくなってしまう。まぁありとあらゆる創造の世界というのは、本人だけのルールで出来ているのだが、それを説明することが案外難しい。ここでは夢とか潜在意識といった領分に入り込んでゆく。夢というのは全く自分の知らない世界ではない。たぶんどこかで読んだり、観たり、聴いたりしたことが、複雑に混ざりあって不思議な世界を見せてくれる。それは自分の作り出したものであるにもかかわらず、自分の自由にはならないという摩訶不思議な世界だ。そんな「あちらの世界」と「こちらの世界」を行ったり来たりする話だといえば乱暴すぎるか。
 この村上春樹独特の世界を私はどう読んだのだろう。
 私の作画法は、最初何も考えずにでたらめに下地を作って行く。派手な色のついたプリント地をあえて貼りこんだり、こんなところにこんな厚手の生地を貼りこんでは後で困るだろうなと思う事をあえてやる。そうすることで予定調和ではない工夫が何かしら面白い、今まで考えつかなったようなアイディアが浮かんだりする。そういった場合参考になるものはなにもない。あるのは自分の勘みたいなものだろうか。勘といってしまえば身もふたもない。その勘にも一定のルールがある。誰かがつくったルールで描くのはそう難しいことではない。難しいのは自分が作ったルールで描き始めたら、最後までそのルールで描かねばならないということだ。そこのところが難しい。私の絵は具象画に見えますが、正確な意味で具象画ではありません。実は何も描写していません。ではどんなルールで絵を描いているかということですね。
 話は遠いのですが、私たちの元は星屑です。この宇宙の組成と同じもので出来ています。反対に考えると私たちの中に宇宙があります。どこをとっても例え髪の一部でも宇宙の組成というのか、同じ原理原則でできている。実は我々の頭の中にそっくりそのまま宇宙があるといってもいい。絵を描く場合、それとは一切関係のない閉じられた世界を構築しなければならないわけで、他の一切の影響を受けない完全に独立した空間である必要があるんですね。何故なら自分が作った世界だからです。
 話がだいぶ我田引水になってしまいましたが、この「街とその不確かな壁」の話も、結局人は自分の創った不確かな壁(ルール)の中で生きてるという物語ではないのかな。

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わたなべゆう展 甲府 あさひ画廊 - 2023.05.20(未分類)

はる 8048
わたなべゆう展5月21まで
甲府 あさひギャラリー
ゆうさんはもっと評価されてもいい。
美術館収蔵級の作品が値段がついて展示されている。欲しい作品がいっぱいあった。
(一応撮影許可は取りましたが、他に盗用されないために、画像に無粋な斜線を入れました。あしからず)
・・・・・
 ゆうさんとの想い出
 あれは私が銀座で初めてか二回目の個展の頃だから90年のころだと思う。当時私も色んなコンクールに出品していたので、ゆうさんの名前は知っていたけれど面識もなくもちろんDMなど出した覚えもなかった。銀座の歩道をでかい男がぼろい布袋のようなものを担いで悠然と歩いていた。誰だろう?ホームレスにしては小奇麗だし、とにかく他を圧倒するようなオーラ―を出していた。かっこいいなぁと観ていたら、何と私の個展会場に入って行くではないか。慌てて会場にはいって挨拶を交わしたのを覚えている。それから銀座で個展を開催した時は毎回来てくれた。今年表をみると歳は私とさほど変わらないのだな。
 それから二三年後の活躍は目を見張るものがある。上野の森で大賞をとって安井賞まで、気が付くととんでもない大物になっていた。しかし、大器は最初からそんな雰囲気を備えているもので彼は無名の時から変わらなかった。時代が追いついただけだな。


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ノマドの家族130 - 2023.05.18(作品)

はる 8046
 2022「ノマドの家族」F130 混成技法 第97回国展
 私のまわりには子供もロバも犬もいませんが、絵の中では沢山の動物が登場します。ブレーメンの音楽隊のごとくワンワンニャンニャンとにぎやかに暮らしているのどかな雰囲気でしょうか。牧歌的な絵柄に騙される方が多いのですが、FBをご覧になっている方にはお分かりかと思うのですが、具象絵画ですが何も具体的には描写していません。色と形と線を使って統一された一つの世界を作るのが隠されたテーマです。ただ独りよがりにならないように色んな具体的なものを借りています。
 (この間ドローイングのところで書いた文章です。再掲)
人物がいるので具象画に見えますが、人物画ではありません。実は何も描写していません。では何を基に絵を描いているか?ということですね。感覚といってしまえばそれで終わりなんですが、出来るかどうか分かりませんが言葉にしてみましょう。  
 話は遠いのですが、私たちの元は星屑です。この宇宙の組成と同じもので出来ています。反対に考えると私たちの中に宇宙があります。どこをとっても例え髪の一部でも宇宙の組成というのか、同じ原理原則でできている。実は我々の頭の中にそっくりそのまま宇宙があるといってもいい。
 絵を描く場合、それとは一切関係のない閉じられた世界を構築しなければならないわけで、他の一切の影響を受けない完全に独立した空間である必要があるんですね。何故なら自分が作った世界だからです。私がルールブックだ。といった審判がいたそうですが、それに近いですね。「どこをとって私」というのが究極の目指すところだと思います。
 写真を基に絵を描く場合、すでにあるルールで描くわけだから自分の世界とは違う今ある世界の偽物ということになる。
・・・・・・
 アイディアはどこにでもあります。どこにでもあるけれど気づかないだけです。アイディアの泉は枯れることはありません。ただ怠けていると気づかずに消えてしまいます。泉は自分の心の中にあります。

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吾もこふF4 - 2023.05.16(作品)

 ■2023年 8/2(水)~8/8(火) 
  榎並和春個展
個展タイトル「ゆめのまにまに2」
 銀座・松屋 7F
遊びのギャラリー
代表 03-3567-1211

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千葉の個展が終了しました。 - 2023.05.14(ブログ)
DM見開き裏面-統合1サンプル
千葉の個展「夢のまにまに1」が本日をもって無事終了しました。私自身は両画廊とも一度しか伺うことが出来ませんでしたが、多くの方に楽しんでいただけたようで安堵しています。また来年同じ頃に伺うことが出来ればうれしく思います。お忙しい中おいで下さいましてありがとうございました。
 次の個展は3年ぶりに銀座の松屋に参ります。よろしくお願いいたします。
 ■2023年 8/2(水)~8/8(火) 
  榎並和春個展
個展タイトル「ゆめのまにまに2」
 銀座・松屋 7F
遊びのギャラリー
代表 03-3567-1211

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吾も恋 - 2023.05.13(作品)

これは地塗りの段階ですが、これと上の作品とは何の関係もないように見えますが、基本的には同じことをしています。コーヒーポットがあるので具象絵画のようで分かりやすく見えますが、そこだけに注目していると、この絵は描けません。何も描写していないのです。形としてはポットがありますが、ポットである必要はありません。では何を支えに絵を描いているか?ということですね。感覚といってしまえばそれで終わりなんですが、出来るかどうか分かりませんが言葉にしてみましょう。   話は遠いのですが、私たちの元は星屑です。この宇宙の組成と同じもので出来ています。反対に考えると私たちの中に宇宙があります。どこをとっても例え髪の一部でも宇宙の組成というのか、同じ原理原則でできている。我々の頭の中にそっくりそのまま宇宙があるといってもいい。絵を描く場合、ここに閉じられた世界を構築しなければならないわけで、他の一切の影響を受けない完全に独立した空間である必要があるんですね。「どこをとって私」というのが究極の目指すところだと思います。

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地塗り - 2023.05.12(ポケットの窓から)


























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画家・榎並和春です。HPはあそびべのHARU・ここだけの美術館

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